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Report UFC UFC249 ニコ・プライス ブログ ヴィセンチ・ルケ

【UFC249】That is ビセンチ・ルケ。K-1 MMA=攻勢&ノンストップのプライスを左フックで破る

<ウェルター級/5分3R>
ヴィセンチ・ルケ(ブラジル)
Def.3R3分37秒by TKO
ニコ・プライス(米国)

プライスの左ジャブに右を合わせていくルケ。続いて右に左から右を放ち、右ローをルケが蹴る。プライスも左ジャブを当てると、距離を詰めて首相撲からヒザ蹴りを突き上げる。ルケはローもワンツーを合わされ、右を受けて左を返す。右を入れ、左を打ち抜くルケが、得意の距離よりやや遠めで戦いローを多用する。その遠目の距離から右を届かせるルケは、右から左につなげる。プライスもパンチを返し、左ハイを狙う──キックボクシングファイトに。

プライスが左ボディフック、ルケは右フック、プライスがカウンターを当てる。拳の届く距離での戦いで、プライスが右前蹴りをヒットさせルケが下がる。打撃で攻勢のプライスがテイクダウンから、スクランブルでダースを狙う。かつて自分が敗れた技を仕掛け、スタンドに戻ったプライスだが、左フックを被弾。ジャブの差し合いからルケが左フック、プライスが再び前蹴りを繰り出す。直後に右を被弾したプライスの動きが止まったところで初回が終わった。

2R、ローを蹴り合い、右を伸ばすプライス。ルケが左に続き右をヒットさせる。続く攻防でルケの攻撃が急所に入り試合が中断される。再開後、右から左を打ち抜いたルケがローを蹴り下ろす。プライスもジャブを伸ばし、内回し蹴りも見せる。構わずパンチの数を増やすルケが左を入れ、プライスは距離を詰めてエルボー、ヒザ、アッパーと攻め立てる。

ここでルケのパンチを受けたプライスの動きが止まる。自らの蹴りでバランスを崩したプライスは立ち上がるが、相当息が切れている。ここにパンチ3発をまとめたルケに対し、プライスが組んでケージに押し込む。小外を耐えて離れたルケが左を打ち込む。プライスも左ジャブを当て、前へ。さらに右フックを振るっていく。ルケは重い右ローを蹴り、左ジャブ。プライスは左ボディ、そしてルケが左から右を当てるが、やや動きが落ちたか。それでも最後にルケがパンチを当て、試合は最終回に。

3R、プライスが左右のローから左ジャブ、手数が優るプライスにルケが左フックを打ち込む。プライスは止まらずローから右ハイ。さらにジャブを伸ばす。ルケも左を当てるが、ボディから顔面にパンチを受ける。ルケは一旦スイッチもオーソに戻る。組みついたプライス、ギロチンから離れたルケは接近戦で左を当て、右から左につなげる。プライスは左アッパーを打ち込み、ガチガチの打ち合い──消耗戦は残り2分に。

両者疲れが目立つなか、ルケの左フックでプライスがダウンする。得意のガードから打撃を放つプライスだが、これを嫌ったルケが立ち上がる。ここでプライスにドクターチェックが入る。と、右目が完全にふさがったプライスを見てドクターが試合続行不能を宣言した。

劣性のなかで、右に頭を振ってからの左フックで勝利を手にしたルケは「彼が簡単な相手でないことは分かっていた。少しヘッドムーブを増やして、新しいスタイルで戦った。でも、僕はエンターテイナーなんだ。左フックの練習をたくさんしてきた。キャンプでヘッドムーブの練習をしたけど、メンタルは変わらないまま戦った」と話した。


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Report UFC UFC249 チャールズ・ロサ ブライス・ミッチェル ブログ

【UFC249】マウント→肩固め、バック→トラックポジション→ツイスター。ミッチェルがロサに圧勝

<フェザー級/5分3R>
ブライス・ミッチェル(米国)
Def.3-0:30-25.30-25.30-24
チャールズ・ロサ(米国)

距離を詰めるミッチェル、ロサの左の蹴りにテイクダウンを合わせる。バックを譲ったロサが上を向くと、ミッチェルが肩固めへ。ミッチェルはハーフからマウントも、ここで肩固めを諦めロサの動きに合わせてバックへ。前転からガードを取ったロサのリバーストライアングルを捌いてバックに回ったミッチェルが、トラックポジションからツイスターを狙う。

頭の後ろに手を回させず必死に耐えるロサだが、トラックポジションのまま上を取りに行く。ここでミッチェルがフェイスロックからトップ→マウントを選択する。ハーフでパンチを入れ、再び肩固めに入ったミッチェルに対し、ロサはヒップエスケープで隙間を創りエスケープに成功する。ハーフからパンチを入れたミッチェルは立ち上がり、腹にスタンプ。ここで時間となり、グラウンドでミッチェルがロサを圧倒した。

2R、肩口への蹴りを見せたロサだが、ローにここもテイクダウンを合わされてしまう。すぐに肩固めを仕掛けるミッチェルが、上体をコントロールしてマウントを奪う。ミッチェルはケージキックに肩固めを外し、マウントを維持。ここからミッチェルは左のパンチを打ち下ろし、ケージキックには腕十字を仕掛けてロサの動きを制御する。

トライアングルマウントのタイミングで潜って足を足取りに行ったロサだが、ここもミッチェルがレッグドラックの形でサイドを取り、マウントから肩固め。さらに逆側へスライドしていく。マウントに戻ったミッチェルは、防御に徹したロサが背中を譲ると、またもトラップポジションへ。ワキ腹、側頭部にエルボーを入れたミッチェルがツイスターに入ったところで時間となった。

最終回、パンチから後ろ回し蹴りを見せたロサ。バックを奪取してテイクダウンしたミッチェルは、ここもトラックポジションからツイスターを狙う。右腕を掴み、頭の後ろに回すが、ロサはツイスターだけは許さず、ミッチェルのトップキープ&マウントという展開を迎える。さらにバックを譲ったロサは背中を伸ばされそうになると上を向いてマウントを与える。バックだとツイスター、マウントだと肩固めという攻めを凌ぎ続けるロサだが、反撃に移ることはできない。

残り1分バックマウントを嫌い上を向いたロサが、マウントからシザースで逃れようとする。走り出すように足を取らせず、すぐにトップを取り切ったミッチェルは、最後はスタンドに戻ってロサをケージに押し込みタイムアップを迎えた。

グラウンドで圧倒し続けたミッチェルが30-24をつけるジャッジも出る大差の判定勝ちを手にした。「99パーセントの人が僕が極められると思っていたはずだけど、僕はその99パーセントじゃなかったんだ」と勝者は話した。


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Report UFC UFC249 サム・アルヴィー ブログ ライアン・スパーン

【UFC249】活動再開UFC、最初の試合はライアン・スパーンがアルヴィーにスプリット勝利

<ライトヘビー級/5分3R>
ライアン・スパーン(米国)
Def.2-1:29-28.28-29.28-29
サム・アルヴィー(米国)

無観客のアリーナにむって拳を突き上げ、ファンとタッチする振りをしながら入場したアルヴィー。セコンド、インスペクターもマスク姿だ。サウスポーのアルヴィーに対し、右を伸ばしてシングルに出たスパーンが足を刈って尻もちをつかせる。すぐに立ち上がったアルヴィーだが、スパーンももう一度倒して腰をコントロール。スタンドに戻ろうとするアルヴィーをスタンドの肩固めに取られる。

ワキ腹にパンチを入れるアルヴィーが耐えきり、スパーンは離れてヒザを狙う。アルヴィーは右フックを当てるが、ケージが背負った状態が続く。両者、大振りの粗いパンチを繰り出し、スパーンがテイクダウンを狙う仕草を見せる。スパーンの左に右を合わせるアルヴィーだが、逆に右を被弾する。スパーンの踏み込みに右フックを合わせるアルヴィーは、パンチからのシングルレッグを防ぎ、ヒザをボディに突き上げた。

2R、スパーンが右ハイ、続くステップインにアルヴィーが右を当てる。スパーンはパンチからテイクダウン狙いを初回と同じように続けるが、尻もちもつかせることができない。蹴りに組みついたスパーンはすぐに離れて、左ジャブ。下がったアルヴィーは、待ちの姿勢でスパーンが自分のレンジに入ると、パンチを振るう。フックの応酬から、右をアルヴィーが当てる。残り2分、自ら前に出て左を打っていったアルヴィーは、ステップインして右を繰り出すなど、前に出るシーンが増えてくる。

逆に見るシーンが増えてきたスポーンは、アルヴィーの踏み込みに右を合わせることに成功する。最後の10秒に後ろ回し蹴りを見せたアルヴィーだが、息は荒くなっていた。

最終回、シングルのフェイクから右を伸ばしたスパーンが組みつく。首相撲の攻防の後、パンチを入れながら離れたスパーンの攻撃をアルヴィーが見て、右フックを打ち込む。右ハイからパンチのラッシュをかけたスパーン、アルヴィーもパンチを返す。スパーンは前蹴り、右を入れるとアルヴィーが前に出て左アッパーを突き上げる。ワンツーから左、さらに右を打ち込んだスパーンはヒザ蹴りや右を伸ばして前に出る。

アルヴィーは左ハイを繰り出すが当たりは浅い。しかし、直後に右フックをカウンターで当てスパーンがテイクダウン狙いへ。ギロチンに捕えられたスパーンは、一旦下になって頭を抜いてスクランブル。最後の10秒の打ち合いでもアルヴィーが右を当て、スパーンの腰が落ちる。

最終ラウンド終盤の攻勢は見事だったアルヴィーだが、ここだけでは挽回とならなかったか。結果、スプリットでスパーンが判定勝ちを手にした。


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Preview UFC249 ドミニク・クルーズ ブログ ヘンリー・セフード

【UFC249】Last Minute シャッフルの終着点、スクランブルゲームの変化──セフード✖ドミニク戦を考察

Dominic【写真】あの日の強さは維持できているのか。そして、あの日よりも強さを手にしているのか(C)MMAPLANET

ジャカレ・ソウザがコロナウィルスに感染していることが判明するなど予断を許さない状況のなか、いよいよ9日(土・現地時間)にフロリダ州ジャクソンビルのヴィスター・ベテランズ・メモリアル・アリーナでUFC249が開催される。

MMAPLANETではこのファイトウィーク、2016年12月30日以来の実戦がUFC2階級制覇からフライ級王座を返上したヘンリー・セフードの持つベルトへチャレンジとなったドミニク・クルーズに最大の注目をしてきた。

スイッチを多用し、上中下・左右と攻撃を散らし、それまでのMMAの概念を超えた前後の動きで革命を起こしたドミニクも、今や35歳を迎える。前進もそうだが、あのバックステップの速さと距離、当てない攻撃を触覚として、届く攻撃を割り出す──コンピューターのような動きが、これだけのブランクがあって再現できるのか。


いや再現できるだけでなく、セフードに勝利するには以前よりも強くなっていなければならない。別記事のDEEPフェザー級チャンピオン弥益ドミネーター聡志の見立てのようにセフードは対戦相手のステップワークに意に介さず、ガンガン前に出ていく。

そんなセフードだが、MMAからUFCデビュー後はもっと慎重にタイミングを計るような打撃を使っていた。それがBellator世界フェザー級&ライト級世界王者のパトリシオ・フレイレとトレーニングンをするようになり、殴られても殴るという意識を持つようになったのか、上手く戦うのではなく強く戦うようになり打撃の質が変化した。

ワイドスタンス、左足を前に踏み出し、まるで前屈立ちのような構えから、レスラー特有の鋭い踏み込みで右のパンチをボディ&顔面に入れ、蹴りも上中下と放つことができる。基本、右中心の攻撃だが、ここに五輪で世界の頂点にたったシングルレッグなどテイクダウンを加わることで、威力十分の右パンチの打ち出しが見えなくなるという強みがある。

対してドミニクのシャッフルMMAは、終着点がテイクダウンだ。打撃を散らし、相手も消耗させておいて、組んで倒す。ここからのコントロールが試合のコントロールとなり、対戦相手の思考を奪っていく。また組み伏せるだけでなく、水垣偉弥をKOしたようにMMA特有のスクランブル打撃にも長じている。

そんなテイクダウンからスクランブルゲームをドミニクはセフードに仕掛けることができるのか。攻撃の意識が強くなったセフードだが、テイクダウンを切る能力には一片の陰りも見られない。逆に綺麗に戦おうとしていたときより、力強さが増している。スプロール、がぶり、クレイドルからバック奪取とパワー溢れる流れで試合をコントロールできる。

当然のようにドミニクが胸を合わせてクリンチに入れたとしても、そこからの耐久力とカウンターとなるテイクダウン能力にしても、MMA随一といっても過言でないだろう。さらにいえばテイクダウンを奪った後も、試合を支配できるとは限らない。なんといってもドミニクが休養していた3年間で、MMAが最も進化したのは──このスクランブルゲームだ。テイクダウン防御も誰もが強くなったが、そこで距離が詰まった状態での打撃戦が増え、またテイクダウンも若干取れるという状況にはある。

しかし、ここから相手の背中をマットにつけさせ続けることは非常に困難になった。テイクダウンを奪ったとしても、クラッチをしっかりと握り、胸を合わせた状態で抑え込んだ先に待っているのはブレイクだ。こうなると抑え込んだ分だけ、力を消耗してしまう。だからいって、腰の辺りのクラッチでは到底立ちあがる力を制御できなくなった。それこそが、ここ3年のMMAだ。ならストップもされず、ダメージを与えるにはパウンドという手段があるが、そのためにスペースを与えると待っていましたとばかりに、立ち上がられてしまう。

そこからのバック奪取は、バックを維持できず落とされてからのオモプラッタ、三角、腕十字というサブミッションの流れを生んだが、多くのファイターはスクランブルを繰り返すことになる。スクランブルゲームの進化に対し、ドミニクはどのような考えでいるのかとバーチャル・メディアデーで尋ねると、彼はこのように返答した。

「僕自身、徹底してホールディング・ダウンの練習をしてきた。テイクダウンはそこからの試合を有利に進めるための入り口になる。何もサブミッションという特定した場合だけでなく、クリンチにしてもそうだ。ヘンリーは習慣のようにオーバーフック、ダブル・アンダーフックからのインサイドトリップを使う。あるいはタイクリンチにも移行している。力強く、多数の手段を持っている。僕もスクランブルが必要だし、彼もスクランブルをしてくる。そしてバンタム級のファイターは、皆がマーシャルアーツをしっかりと理解しているんだ。テイクダウンの瞬間、それが試合の流れを掴むことになる。僕が凄く好きな部分でもあるよ」

さすがに手の内は明かさなかったドミニクだが、その言葉以上に自然と腕を差す動作が見られるなど十分にセフードを研究し、同時に自分のやるべきことを見つけ出しているように感じられた。

セフードが、ドミニクのステップに惑わされずに前に出て戦うことができるのか。ドミニクは組みまでのプロセスを成功させて、テイクダウンに持ち込めるのか。その結果、スクランブルゲームで試合を優位に進めるのはどちらになるのか。打撃、組み、角度、距離、手数、スタミナ、そしてスピード、全てのMMAの要素で最高レベルの攻防が見られる──至高の25分間となりそうだ。


■UFC249計量結果

<UFC暫定世界王座決定戦/5分5R>
トニー・ファーガソン: 155ポンド(70.31キロ)
ジャスティン・ゲイジー: 155ポンド(70.31キロ)

<UFC世界バンタム級選手権試合/5分5R>
[王者]ヘンリー・セフード: 135ポンド(61.24キロ)
[挑戦者]ドミニク・クルーズ: 135ポンド(61.24キロ)

<ヘビー級/5分3R>
フランシス・ガヌー: 261.5ポンド(118.61キロ)
ジャイルジーニョ・ホーゼンストライク: 260ポンド(117.93キロ)

<フェザー級/5分3R>
ジェレミー・スティーブンス: 150.5ポンド(68.26キロ)
カルヴィン・ケイター: 146ポンド(66.22キロ)

<ヘビー級/5分3R>
グレッグ・ハーディー: 265.5ポンド(120.42キロ)
ヨーガン・デ・カストロ: 262ポンド(118.84キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ドナルド・セラーニ: 171ポンド(77.56キロ)
アンソニー・ペティス: 170.5ポンド(77.34キロ)

<ヘビー級/5分3R>
アレクセイ・オレイニク: 227.5ポンド(103.19キロ)
ファブリシオ・ヴェウドゥム: 243ポンド(110.22キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
カーラ・エスパルザ: 115.5ポンド(52.38キロ)
ミッシェレ・ウォーターソン: 115ポンド(52.16キロ)

<ミドル級/5分3R>
ホナウド・ジャカレ: 186ポンド(84.37キロ)
ユライア・ホール: 186ポンド(84.37キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ヴィセンチ・ルケ: 170ポンド(77.11キロ)
ニコ・プライス: 170.5ポンド(77.34キロ)

<フェザー級/5分3R>
ブライス・ミッチェル: 145.5ポンド(66.0キロ)
チャールズ・ロサ: 146ポンド(66.22キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
サム・アルヴィー: 205ポンド(92.99キロ)
ライアン・スポーン: 206ポンド(93.44キロ)

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Interview UFC UFC249 ドミニク・クルーズ ブログ ヘンリー・セフード 弥益ドミネーター聡志

【UFC249】DEEPフェザー級チャンプ弥益ドミネーター聡志による、ドミニク・ドミネイター・クルーズ論

Yamasu【写真】5月6日の王座防衛戦が中止となったドミネーターも、独特なステップを踏む選手だ。在宅勤務が続くなか、この一戦を非常に楽しみにしているとのことだった(C)MMAPLANET

9日(土・現地時間)にフロリダ州ジャクソンビルのヴィスター・ベテランズ・メモリアル・アリーナで開催されるUFC249。メインのUFC暫定世界ライト級王座決定戦=トニー・ファーガソン✖ジャスティン・ゲイジー戦以上に、日本のMMAファンや関係者はセミのUFC世界バンタム級選手権試合=王者ヘンリー・セフード✖挑戦者ドミニク・クルーズへの注目度が高いといっても過言でない。

その理由はドミニク・クルーズにある。MMAを変えたシャッフル、徹底した技術主義は工夫して戦うという部分で、多くの日本人選手の指標ともなった。DEEPフェザー級チャンピオン弥益ドミネーター聡志も、ドミニク・クルーズ信者の1人だ。


なんせリングネームのドミネーターは、ドミニク・クルーズのニックネームであるドミネイター(ドミニクの入場曲もアーミン・ヴァン・ブーレンの「ドミネイター」)から取られている。そんな弥益が、この一戦の行方を予想してくれた。ドミネーターに依るドミネイター論、ドミニク寄りの試合展開の予想は以下の通りだ。

弥益ドミネーター聡志
「ドミネーターがドミニク・クルーズから来ていることを知らない人が多いんですよね(笑)。この試合の流れはドミニクが、如何に圧を掛けられるかにかかってくるかと思います。ステップで圧を掛けることができたら、ドミニクのペースで戦えるかと。ただし、セフードは圧力を気にせず突っ込むところがあるので……。ステップを使う選手は気にせずに突っ込んでくる選手は苦手にするケースが往々にあります。

もちろんスタミナも削られてしまいますし……。ドミニクは実戦から遠ざかっているうえに、コロナ問題は米国も大変な状況になっているので、圧を掛けられた時のスタミナ面が不安要素かと思います。だからこそドミニクには以前のステップもそうですが、早い段階での攻撃力に期待しています。要所でラッシュをかけて欲しいです。

もう100パーセント、ドミニクに頑張って欲しい目線で見ています。ドミニクが厳しいという気持ちもありますが、あの頃の姿を見てきたのでただで終わって欲しくない。ほんと、何かを見せてくれると信じています」

■UFC249計量結果

<UFC暫定世界王座決定戦/5分5R>
トニー・ファーガソン: 155ポンド(70.31キロ)
ジャスティン・ゲイジー: 155ポンド(70.31キロ)

<UFC世界バンタム級選手権試合/5分5R>
[王者]ヘンリー・セフード: 135ポンド(61.24キロ)
[挑戦者]ドミニク・クルーズ: 135ポンド(61.24キロ)

<ヘビー級/5分3R>
フランシス・ガヌー: 261.5ポンド(118.61キロ)
ジャイルジーニョ・ホーゼンストライク: 260ポンド(117.93キロ)

<フェザー級/5分3R>
ジェレミー・スティーブンス: 150.5ポンド(68.26キロ)
カルヴィン・ケイター: 146ポンド(66.22キロ)

<ヘビー級/5分3R>
グレッグ・ハーディー: 265.5ポンド(120.42キロ)
ヨーガン・デ・カストロ: 262ポンド(118.84キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ドナルド・セラーニ: 171ポンド(77.56キロ)
アンソニー・ペティス: 170.5ポンド(77.34キロ)

<ヘビー級/5分3R>
アレクセイ・オレイニク: 227.5ポンド(103.19キロ)
ファブリシオ・ヴェウドゥム: 243ポンド(110.22キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
カーラ・エスパルザ: 115.5ポンド(52.38キロ)
ミッシェレ・ウォーターソン: 115ポンド(52.16キロ)

<ミドル級/5分3R>
ホナウド・ジャカレ: 186ポンド(84.37キロ)
ユライア・ホール: 186ポンド(84.37キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ヴィセンチ・ルケ: 170ポンド(77.11キロ)
ニコ・プライス: 170.5ポンド(77.34キロ)

<フェザー級/5分3R>
ブライス・ミッチェル: 145.5ポンド(66.0キロ)
チャールズ・ロサ: 146ポンド(66.22キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
サム・アルヴィー: 205ポンド(92.99キロ)
ライアン・スポーン: 206ポンド(93.44キロ)

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News UFC UFC249 ジャカレ・ソウザ ブログ ユライア・ホール

【UFC249】ジャカレとセコンド2名が新型コロナウィルス検査で陽性に。どうなるUFC3連戦──

8日(金・現地時間)、UFCより9日(土・同)にフロリダ州ジャクソンビルのヴィスター・ベテランズ・メモリアル・アリーナで開催されるUFC249に出場予定だったジャカレ・ソウザが新型コロナウィルス検査で陽性反応が出て、試合を欠場するということが発表された。

ユライア・ホールと対戦予定だったジャカレは、現地で実施された複数回にわたる検査のうち1回の検査結果で陽性反応が出たため、UFCではプレリムカードから除外することを決めた。またジャカレのコーナーマンの2名も陽性反応が出ているとのこと。

UFCの医療チームによると、現在3者ともに無症状だが宿泊ホテルから隔離し、敷地外で自主隔離、遠隔で監視しつつ必要な治療について支援していく予定とのこと。

なおUFCではジャカレとセコンド2名はUFCの健康と安全の手順に従っており、練習はソーシャルディスタンシングを守り、個々人が保護具を身に着け、必要な際には自主隔離していた──としているが、マスクを着用したうえで、マスクをしていないファブリシオ・ヴェウドゥムと話す模様などが映像にも収められていた。またジャカレは計量でもマスクだけでなく、手袋を着用していた。

ジャカレはジャクソンビルに到着した時から、家族に陽性になった者がいることを明らかにしていたという情報もある。コロナウィルスは症状が出ていなくても、感染するからこそパンデミックを引き起こした。それでもUFCは全11試合を決行すると公表しており、13日と16日にも同所での大会開催が決まっている。現時点で他の選手やスタッフが感染しているという情報は入っていないが、イベント再開に関して剣が峰に立ったことは確かだろう。


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Interview News UFC UFC249 ドミニク・クルーズ ブログ

【UFC249】ドミニク・クルーズ、無観客と日本のファン発言の真意「固唾を飲んで見守る。僕も同じだった」

UFC249【写真】このような感じでバーチャル・メディアデーは行われていた。記者としては非常にありがたい試みだ (C)Zuffa/UFC

9日(土・現地時間)にフロリダ州ジャクソンビルのヴィスター・ベテランズ・メモリアル・アリーナで開催されるUFC249。7日(木・同)にUFCはバーチャル・メディアデーを行い、メインカード出場選手が個別取材を世界中のメディアから受けた。

MMAPLANETでは5日のテレ・カンファレンスで、無観客試合について日本のファンの反応を引き合いに出したドミニク・クルーズに対し、「あの例えはポジティブに捉えて良いのか、それともネガティブな面があるのか。日本のファンに関して、どのような印象を持っているのか」という問いかけをした。

ドミニクの返答は以下の通りだ。


ドミニク・クルーズ
「無観客の会場をどう思うのかと尋ねられ、なぜ日本のファンの反応を引き合いにだしたかというと、それは僕がかつて想いを抱いていたことだったからだよ。ずっとPRIDEの試合を見ていた。そして、会場がとにかく静かだったんだ。僕の日本のMMAファンの印象って凄くMMAを理解していて、彼らは一つ一つの動き、技を理解しようと選手の動きを固唾を飲んで見守っているというモノだったんだ。だから会場は静寂に包まれ、皆が聞き耳を立てているような感じだった。

でも、それって僕も同じだったんだよ。僕は日本に行ったことはないけど、PRIDEを視聴していて凄く高いレベルの攻防を声も挙げず、一挙手一投足を見逃さないようにしていた。

マーシャルアーチストとして、マーシャルアーツへの敬意が感じられた。だから、僕もあの頃の選手のように、本当に静かな中で互いのコーナーの声しか聞こえない状況で戦ってみたいと思っていた。今回、自分が無観客のアリーナで試合をするところを想像したときに、まるで日本で戦うみたいだなって思ったんだ。

皆、格闘技のことが大好きだから試合後は凄く盛り上がっているよ。でも、試合中は物音も立てずに戦いを見入っている。そういうなかで、戦うんだなって思ったから日本のファンのことを例えにさせてもらったんだ」

■UFC249計量結果

<UFC暫定世界王座決定戦/5分5R>
トニー・ファーガソン: 155ポンド(70.31キロ)
ジャスティン・ゲイジー: 155ポンド(70.31キロ)

<UFC世界バンタム級選手権試合/5分5R>
[王者]ヘンリー・セフード: 135ポンド(61.24キロ)
[挑戦者]ドミニク・クルーズ: 135ポンド(61.24キロ)

<ヘビー級/5分3R>
フランシス・ガヌー: 261.5ポンド(118.61キロ)
ジャイルジーニョ・ホーゼンストライク: 260ポンド(117.93キロ)

<フェザー級/5分3R>
ジェレミー・スティーブンス: 150.5ポンド(68.26キロ)
カルヴィン・ケイター: 146ポンド(66.22キロ)

<ヘビー級/5分3R>
グレッグ・ハーディー: 265.5ポンド(120.42キロ)
ヨーガン・デ・カストロ: 262ポンド(118.84キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ドナルド・セラーニ: 171ポンド(77.56キロ)
アンソニー・ペティス: 170.5ポンド(77.34キロ)

<ヘビー級/5分3R>
アレクセイ・オレイニク: 227.5ポンド(103.19キロ)
ファブリシオ・ヴェウドゥム: 243ポンド(110.22キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
カーラ・エスパルザ: 115.5ポンド(52.38キロ)
ミッシェレ・ウォーターソン: 115ポンド(52.16キロ)

<ミドル級/5分3R>
ホナウド・ジャカレ: 186ポンド(84.37キロ)
ユライア・ホール: 186ポンド(84.37キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ヴィセンチ・ルケ: 170ポンド(77.11キロ)
ニコ・プライス: 170.5ポンド(77.34キロ)

<フェザー級/5分3R>
ブライス・ミッチェル: 145.5ポンド(66.0キロ)
チャールズ・ロサ: 146ポンド(66.22キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
サム・アルヴィー: 205ポンド(92.99キロ)
ライアン・スポーン: 206ポンド(93.44キロ)

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【UFC249】計量終了、いよいよUFC249へ。ジェレミー・スティーブンスが体重オーバーに

UFC249【写真】選手権試合出場選手をはじめ、注目カードが並んだ今大会。計量失敗は1人、体調不良は現時点では出ていない。写真はメディアに配布された映像からキャプチャーしたもの (C)Zuffa/UFC

9日(土・現地時間)にフロリダ州ジャクソンビルのヴィスター・ベテランズ・メモリアル・アリーナで開催されるUFC249の公開計量が行われた。

無観客で開催される今大会は当然のようにセレモニアル計量&フェイスオフは行われない。メディア、コミッション関係者、スタッフもマスク姿でソーシャルディスタンスを保ちつつ各選手の計量は進んだ。ユライア・ホール、チャールズ・ロサがマスク着用でスケールに乗り、そのホールと対戦するジャカレ・ソウザはマスクだけでなく手袋も装着していた。

Ngannou vs Rozenstruik出場選手だけでなくメディアにも検査が実施された今大会、フェイスオフでは額を合わせるような近距離になることがなくても、向き合って握手をするというシーンは見られ、ダナ・ホワイトも間に入り選手との接触はあった。

もちろん、それすら認められないのであればファイトなの以ての外ということになるが、1カ月半ぶりのフェイスオフは本来我々にとっては見慣れたもののはずなのに、ニューノーマルの時代にあって非常に珍しいように目に映った。


調整が容易でない状況での今大会、体重オーバーはただ1人──ジェレミー・スティーブンスが5.5ポンド重く、ファイトマネーを30パーセントの没収になりキャッチウェイト戦をカルヴィン・ケイターと戦うことになっている。

UFC249プレビュー纏め
ジャスティン・ゲイジーの会見でのコメントはコチラから
ヘンリー・セフードの会見でのコメントはコチラから
ドミニク・クルーズの会見でのコメントはコチラから
ヴィセンチ・ルケ インタビューはコチラから
ファブリシオ・ヴェウドゥム インタビューはコチラから
ヴィセンチ・ルケ✖ニコ・プライス、見所はコチラから
フランシス・ガヌー✖ジャイルジーニョ・ホーゼンストライク、見所はコチラから

なお計量結果は以下の通りだ。

■UFC249計量結果

<UFC暫定世界王座決定戦/5分5R>
トニー・ファーガソン: 155ポンド(70.31キロ)
ジャスティン・ゲイジー: 155ポンド(70.31キロ)

<UFC世界バンタム級選手権試合/5分5R>
[王者]ヘンリー・セフード: 135ポンド(61.24キロ)
[挑戦者]ドミニク・クルーズ: 135ポンド(61.24キロ)

<ヘビー級/5分3R>
フランシス・ガヌー: 261.5ポンド(118.61キロ)
ジャイルジーニョ・ホーゼンストライク: 260ポンド(117.93キロ)

<フェザー級/5分3R>
ジェレミー・スティーブンス: 150.5ポンド(68.26キロ)
カルヴィン・ケイター: 146ポンド(66.22キロ)

<ヘビー級/5分3R>
グレッグ・ハーディー: 265.5ポンド(120.42キロ)
ヨーガン・デ・カストロ: 262ポンド(118.84キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ドナルド・セラーニ: 171ポンド(77.56キロ)
アンソニー・ペティス: 170.5ポンド(77.34キロ)

<ヘビー級/5分3R>
アレクセイ・オレイニク: 227.5ポンド(103.19キロ)
ファブリシオ・ヴェウドゥム: 243ポンド(110.22キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
カーラ・エスパルザ: 115.5ポンド(52.38キロ)
ミッシェレ・ウォーターソン: 115ポンド(52.16キロ)

<ミドル級/5分3R>
ホナウド・ジャカレ: 186ポンド(84.37キロ)
ユライア・ホール: 186ポンド(84.37キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ヴィセンチ・ルケ: 170ポンド(77.11キロ)
ニコ・プライス: 170.5ポンド(77.34キロ)

<フェザー級/5分3R>
ブライス・ミッチェル: 145.5ポンド(66.0キロ)
チャールズ・ロサ: 146ポンド(66.22キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
サム・アルヴィー: 205ポンド(92.99キロ)
ライアン・スポーン: 206ポンド(93.44キロ)

カテゴリー
Interview UFC UFC249 ジャスティン・ゲイジー トニー・ファーガソン ブログ

【UFC249】王座決定戦へ、ジャスティン・ゲイジー「肘で鼻を壊してもらいUFCに手術代を払ってもらう」

Justin Gaethje【写真】MMA界のダイハード、ジャスティン・ゲイジー。相手を傷つけることは当然として、自らが傷つくことも厭わない (C)Zuffa/UFC

5日(火・現地時間)、9日(土・現地時間)にフロリダ州ジャクソンビルのヴィスター・ベテランズ・メモリアル・アリーナで開催されるUFC249のメディア・カンファレンスコールが行われ、トニー・ファーガソン、ジャスティン・ゲイジー、ヘンリー・セフード、ドミニク・クルーズの4名が出席した。

ここではUFC暫定世界ライト級王座決定戦でトニー・ファーガソンと対戦するジャスティン・ゲイジーのコメントを追ってみたい。(※要約)


「4月18日に戦うことを決めた時は、20日間と準備期間はとても少なかった。でも、結果的に6週間でトータル5週間の練習を積むことができた。トニーと戦うために必要な精神状態になっている。その期間ができたことはありがたかったよ。

この試合は人生で一番重要な試合だ。世界で2番目のナンバーツーのタフな男は、こんなところでくたばることはできない。この階級で現状、最高の2人が戦った勝者が米国を代表することになる。だから、俺は戦うんだ」

「トニー・ファーガソンの印象? 僕は大のMMAファンなんだ。彼は最大の努力をしてケージに足を踏み入れているし、嵐のようなファイトをしたい。UFCの皆もこの試合のために懸命に仕事をしてくれた。そんな人たちのためにも絶対に勝負を諦めない。UFCファイターはキケンなファイトが好きだし、トニーもえげつないファイトをしてきた。そういう試合を僕らはすることになるだろう。ケガは嫌だけど皆はそういう試合を臨んでいるからね。僕らもベスト尽くすだけさ」

「無観客試合? アリーナだろうが、ジムのなかだろうが構わない。試合は試合だ。ファンがいないから、相手の息遣いとか、コーチの支持もとか聞こえてくるだろう。もう一度言うと、僕はMMAのファンだから試合が楽しみでしょうがないんだ。だからファンをがっかりさせるようなことは絶対にしない」

「僕らファイターは今回のような色々なことが起こっても、運命をコントロールすることはできない。終わったことや、政治的なことには興味を持たないようにしている。結果、自分の臨んでいた最高の舞台に立つことができる。僕は自分の感情をコントロールするよう努力するけど、将来のことだってコントロールはできない。ファイターなら自分がナンバーワンだと信じ、そして戦うだけ。そしてケージに入れば、勝つだけだよ。

勝ち負けはそれほど重視していない。絶対に諦めない、その姿勢を持って戦いたい。25分間、戦い続ける。トニーにはエルボーで俺の鼻を折って欲しいよ。レスリングを始めてから12年間、鼻が通っていない。エルボーで鼻が壊してもらって、UFCに手術代を支払ってほしいんだ。ホント、エキサイティングな試合になるよ」

■UFC249対戦カード

<UFC暫定世界王座決定戦/5分5R>
トニー・ファーガソン(米国)
ジャスティン・ゲイジー(米国)

<UFC世界バンタム級選手権試合/5分5R>
[王者]ヘンリー・セフード(米国)
[挑戦者]ドミニク・クルーズ(米国)

<ヘビー級/5分3R>
フランシス・ガヌー(カメルーン)
ジャイルジーニョ・ホーゼンストライク(スリナム)

<フェザー級/5分3R>
ジェレミー・スティーブンス(米国)
カルヴィン・ケイター(米国)

<ヘビー級/5分3R>
グレッグ・ハーディー(米国)
ヨーガン・デ・カストロ(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ドナルド・セラーニ(米国)
アンソニー・ペティス(米国)

<ヘビー級/5分3R>
アレクセイ・オレイニク(ロシア)
ファブリシオ・ヴェウドゥム(ブラジル)

<ライトヘビー級/5分3R>
サム・アルヴィー(米国)
ライアン・スポーン(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
カーラ・エスパルザ(米国)
ミッシェレ・ウォーターソン(米国)

<ミドル級/5分3R>
ホナウド・ジャカレ(ブラジル)
ユライア・ホール(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ヴィセンチ・ルケ(ブラジル)
ニコ・プライス(米国)

<フェザー級/5分3R>
ブライス・ミッチェル(米国)
チャールズ・ロサ(米国)

カテゴリー
News UFC UFC249 ドミニク・クルーズ ブログ ヘンリー・セフード

【UFC249】舌戦前のヘンリー・セフード「ピョートル・ヤンはちゃんと英語を話せるようにならないとな」

Henry Cejudo【写真】今は二冠のトリプルC、なぜあんなに興奮してしまったのか。盛り上げようとしたんだろうなぁ……と(C)Zuffa/UFC

5日(火・現地時間)、9日(土・現地時間)にフロリダ州ジャクソンビルのヴィスター・ベテランズ・メモリアル・アリーナで開催されるUFC249のメディア・カンファレンスコールが行われ、トニー・ファーガソン、ジャスティン・ゲイジー、ヘンリー・セフード、ドミニク・クルーズの4名が出席した。

ここではUFC世界バンタム級王者ヘンリー・セフードのカンファレンス・コールでの発言を取り上げたい。会見開始直後はごくごく普通に話していた世界王者が、ドミニク・クルーズに絡みだすまでに何を語っていたのか。(※要約)


「ドミニク・クルーズがファーストチョイスだったんだ。彼は僕と同じアリゾナ出身で、偉大な世界王者だった。ナンバーワン・コンテンダーのマルロン・モラエスに勝ってから、相手がいなかったし、ドミニクだと良いストーリーラインになると思っていた。ジョゼ・アルドがマルロン・モラエスと良い試合をしたので彼と戦うことになったけど、何が起こるか分からないし、ドミニクのことは意識していた。

そのアルドはビザを取得できず、消えた。そしてドミニクが再浮上したんだ。彼と戦うことはいつも僕の頭のなかにはあったし、これで僕らは戦うことができる。ドミニク・クルーズは凶暴なレガシーだ。軽量級で最も名前を残している。だから戦いたかったんだ。新型コロナウィルスが感染拡大していていも、しっかりと準備できている。できることは全てやってきた」

「これからのプラン? それを決めるのは僕じゃない。僕はタイトル防衛するだけだし、今はドミニク・クルーズに集中している。フライ級はUFCのなかでももっともスピードのあるP4Pのクラスで、誰もがテクニカルで強い。でも、今は5月9日に集中しているよ」

「どの試合も大切だ。ドミニクのスキルは尊重しているけど、今の彼がどの位置にランクされるべきかは分からない。トリッキーなファイターであることは間違いない。でも、対戦相手が同じような動きをすると思って戦ったことは一度もない。どの試合だって僕にとっては、一番大切な試合だし、そういう試合でフィニッシュしてきた。

ドミニクはこれまでも長い休養から戻ってきては、しっかりと勝利してきた。だからベストの彼と戦いたいと思っている。なぜドミニクが成功を収めてきたのか、意思が強いからだ。気持ちがあるからだよ。タフなチャレンジャーだって分かっている。ずっとこのスポーツを戦ってきたし、MMA IQが高いのは確かだ。でも僕はフィジカル的にもピークだし、僕の方が強い」

このようにごくごく普通に記者の質問に返答していたセフードだが、これだけバンタム級ファイターがいるなかで、なぜドミニク・クルーズなのか。他のコンテンダーのことをどう考えているという問いかけから、なぜか彼はエキサイトし始めた。

Piotr Yan「ヒザをついて、キングがチャンスを与えるのも待っていろ。ただアルジャメイン・ステーリングは俺がKOしたヤツにKOされている。

ピョートル・ヤンはちゃんと英語を話せるようにならないとな。41歳のやつ(※ユライア・フェイバー)を倒せず、タイトルに挑戦したいなんて最悪だ。なら、4年間戦ってこなかったヤツと戦った方が良いだろう」

そして、続くドミニクへの質問からセフードは記者の質問を遮って挑発するようになっていった──。

※ヘンリー・セフードとドミニク・クルーズの舌戦はコチラから

■UFC249対戦カード

<UFC暫定世界王座決定戦/5分5R>
トニー・ファーガソン(米国)
ジャスティン・ゲイジー(米国)

<UFC世界バンタム級選手権試合/5分5R>
[王者]ヘンリー・セフード(米国)
[挑戦者]ドミニク・クルーズ(米国)

<ヘビー級/5分3R>
フランシス・ガヌー(カメルーン)
ジャイルジーニョ・ホーゼンストライク(スリナム)

<フェザー級/5分3R>
ジェレミー・スティーブンス(米国)
カルヴィン・ケイター(米国)

<ヘビー級/5分3R>
グレッグ・ハーディー(米国)
ヨーガン・デ・カストロ(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ドナルド・セラーニ(米国)
アンソニー・ペティス(米国)

<ヘビー級/5分3R>
アレクセイ・オレイニク(ロシア)
ファブリシオ・ヴェウドゥム(ブラジル)

<ライトヘビー級/5分3R>
サム・アルヴィー(米国)
ライアン・スポーン(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
カーラ・エスパルザ(米国)
ミッシェレ・ウォーターソン(米国)

<ミドル級/5分3R>
ホナウド・ジャカレ(ブラジル)
ユライア・ホール(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ヴィセンチ・ルケ(ブラジル)
ニコ・プライス(米国)

<フェザー級/5分3R>
ブライス・ミッチェル(米国)
チャールズ・ロサ(米国)