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【ONE】チャトリCEO 魔裟斗と那須川天心を国内レベルと発言

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昨日の記者会見で明らかになった武尊のONE Championshipとの複数試合独占契約。多くの元K-1ファイターがRIZINに集まる中、ひとりONEで戦う事を選んだ武尊の決断に最大級の拍手を送りたい。清々しく、晴れ晴れした気分で会見を見ていましたが、そんな中で水を差したのはONEのチャトリ・シットヨートンCEOの発言。

日本からONEに挑戦する武尊を讃える一方で、魔裟斗と那須川天心を引き合いに出して「彼らは日本で戦ってきた日本の王者。日本でいうところの巨人軍レベル。国内レベル」と評しました。

武尊を称賛したい一心で勢い余って口が滑ったのかもしれませんが、言わずもがなと言うか何と言うか。世界の強豪を相手に戦ってきた魔裟斗と天心に対してあまりにも失礼だし、完全にとばっちりを食らった巨人軍にも失礼すぎる。そして何より、その裏側にいる日本人ファンの怒りを買ったのは間違いないでしょう。

そもそも今後日本で武尊を擁した大規模イベントを開催するのであれば、わざわざ日本に来てまで日本人の反発を招く発言をする必要があるのか。UFCの代表ダナ・ホワイトが桜庭和志へのリスペクトを公言していたのとは真逆の対応。マーケティングの視点からも正直理解に苦しみます。

武尊との契約にテンションが上がって口が滑ったのかと言えば決してそうとも言えません。昨年も「この30年間で、日本の格闘技のレベルは下がっていってしまっているね。武道の文化、歴史があるのに世界レベルじゃないね。これは本当に残念です。キックもダメ、MMAもダメ、グラップリングもダメ。私は半分日本人、これは本当に悲しい結果です」と日本人選手に対して厳しい発言をしたばかり。根底に厳しい視線があるのは間違いなさそうです。

もちろん、この発言が的を得ているなら納得しますが、昨年から数えて30年前と言えば、PRIDEはおろか、修斗もパンクラスもDEEPも旧K-1ですら存在していなかった時代。一体何と比較してレベルが下がったと言っているのか。

そして猿田洋祐と青木真也がONEで王者になったのが2019年。内藤のび太は2018年。そして秋元皓貴は2022年におたくの王者になっていますよ?30年前の訳のわからない幻想を追い求めて不当な評価をするのは止めてもらいないなと。

そんな中、一矢報いてくれたのが会見後の武尊のツイート。「ひとつだけ今日の会見で納得いかなかったのは魔裟斗さんも天心くんも場所が日本だったというだけで世界と戦って結果を残してきている選手。そこへのリスペクトは持って欲しい」とつぶやきました。

さすが武尊。しっかり主張してくれて少しだけ報われました。あとはONEで結果を残すだけ。ロッタンに勝ち切ってチャトリの鼻を明かしてくれる事を期待しています。
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【RIZIN LANDMARK05】RENAと対戦、知性と野生の融合クレア・ロペス「最後は私がRENAをKOしている」

【写真】キャリア7勝4敗、34歳で9歳の息子がいるというクレア・ロペスの話を聞いている間中、脳内でシルヴィ・バルタンのIrrésistiblement が流れまくっていました……(C)MMAPLANET

明日29日(土・祝)、東京都渋谷区の代々木第一体育館で開催されるRIZIN LANDMARK05に、クレア・ロペスがRENAと対戦する。

フランスで幼少期から器械体操を続け、南米は仏領ギアナでは指導者に。同時にムエタイを始めると、出産を経て柔術を嗜むようになる。「人生に次のレベルに行くことが必要」というロペスは、フランスに戻りMMAファイターとなる。

その後、英国に移り住みロンドンでブラッド・ピケット門下のMMAファイターとして、アグレッシブな打撃の展開が世界一多いといっても過言でないコンバテ・グローバルで活躍すると、適正体重階級のあるRIZINで戦うことを実現させた。

器械体操を続けてきた選手のコーディネーションとアジリティに関しては、GSPが真っ先に認め、このスポーツ経験者では猿田洋祐や猿飛流などが、国内外MMAシーズンで結果を残してきた。

完璧な動きを求める姿勢と、自在に肉体を操る能力が空いての動きを察知し、抜群のタイミングを生み出す。それでいて喧嘩ファイト上等──人生を謳歌するロペスはRENAとの体格差を越えてKO勝ちする気満々だ。


RENAが50.9キロ、クレア・ロペスが50.75キロで計量を終えている

──RIZINのクレアのプロフィールを見て、とてもユニークだと感じました。器械体操をやっていて、ムエタイからMMAに転向。しかも仏領ギアナに10年も住んでいてブラジルでMMAを見たのがきっかけとか。

「私はニースで生まれて、今もフランスの南部に家はあるけどMMAの練習のためにロンドンに住んで3年になるの。ずっと器械体操をやっていて17歳で競技活動をやめ、両親をはじめ一族の多くが住んでいる仏領ギアナに私も移り、器械体操のジムを創って指導を始めた。その2年後にムエタイの練習をするようになったわ」

──フランスではなくて仏領ギアナで?

「そうよ」

──欧州ではオランダが一番のキック王国ではありますが、ムエタイでいえばフランスという風に1990年代の終わり頃に思っていました。

「デニー・ビル、シャルル・スカボロスキーっていう素晴らしい選手が90年代のフランスにはいたし。私のコーチはパリから仏領ギアナに移り住んだ人で、ムエタイをフランスから持ち込んだ人だった。だから、しっかりとフレンチ・ムエタイを教わることができたわ。

アマチュアだったけど仏領ギアナ、ブラジルやスリナム、フランス領のマルティニークやグアドループというカリブの島々、パリでも試合をして。タイに行ってアマ世界大会にも出場したわ。でも、息子ができて試合に出ることは控えるようになって──」

──お子さんがいるのですか。

「えぇ、もう9歳よ(笑)。ムエタイは辞めたけど、すぐに柔術を習うようになったわ。ムエタイ、そして柔術をやっていると──もうMMAをするしかないじゃない?」

──そうとも限らないかと思いますが(笑)。クレアの場合はそうだったのですね。

「ブラジルのマカパやベレンでバーリトゥードを見て本当に凄かった。私はムエタイの試合をしたんだけど、もう会場の雰囲気も凄くて。そこでバーリトゥードが始まって。大興奮したわ。『クレイジー!! 血まみれじゃない』って。

目力が強い

でも、『やってみたい』って思った。

なぜ、そういう風に思ったのか自分でも分からないけど、またムエタイのようにファイトしたくなったの。本当にあの日々は楽しくて充実していたから。そんな私にとって柔術は十分じゃなかったみたいで。柔術ではアドレナリンが分泌されなかったわ(笑)」

──アハハハハ。クレアは殴る女だと。

「ファイターでいたかったのかも。バーリトゥードを見た時、見た目は残酷で怖そうだったけど、私にとってはそれだけではなかった。何より、生きるうえで次のレベルに進みたいし(笑)。

10年間、仏領ギアナで生活をしていて、新しいことがしたくなった。それが一番ね。24歳で子供ができ、3歳の時にMMAを始めようと思った。でも、仏領ギアナではMMAの練習は十分にできないから5年前にフランスに戻って」

──その時のファミリーの反応は?

「ムエタイや柔術の時は、そうでもなかったけどMMAに関しては母を怖いと思っていたけど、私がやろうと思ったことに反対はしなかった。母は私の性格が分かっているから。とても協力的で、練習をする私に代わって息子の面倒を見てくれるようになって。でもフランスでも思ったようにMMAのトレーニングをすることは無理だと分かり、ロンドンに拠点を置くようにしたの」

──フランスは長い間、パウンドが認められていなかったですが、強い選手も輩出されています。それでもクレアは十分だと思えなかったのですね。

「それとフルMMAルールの試合も許されてなかったから、試合は他の国で戦わないといけない。やっぱりフランスのMMAは米国や日本ほど発展していないわ。空手やムエタイのようにトップの国と同じような規模にはなっていない。私は今、34歳でもう若くない。だから自分のキャリアを考えて、3年前にフランスを離れることにしたの。

MMAって打撃とレスリング、柔術をそれぞれやれば良いってものじゃないから。その繋ぎが大切で。ケージっていう要素も忘れてはいけないし。そこがフランスの練習では欠けていると感じて……。だからロンドンに行き、ブラッド・ピケットの下でMMAのトレーニングをするようになった。ブラッドはMMAとして、全てを融合している。ムエタイと柔術、レスリングじゃない、全てが混ざったファイトを習うことができた」

──別々で考えると、戦い方も別々になりますね。ただ組みと打撃では、基本的に体の使い方が違う。全てを混ぜて戦うということが頭で分かっても、体に馴染ませることはまた別だと思うのですが、その辺りに苦労はなかったでしょうか。

「そこは器械体操の経験が生きた部分ね。器械体操で敏捷性がついていて、頭で思ったことはスムーズに体を動かせることができたの。それに寝技になっても、自分の位置、相手との距離を体で察知すること可能で。それにレスリングに関しては、器械体操の動きと類似点があってすんなり動けるという利点もあったわ。

加えて器械体操をやってきたことで、フィジカル的にMMAを戦うことで対して体を創る必要がなかったの。器械体操の経験があったおかげで、MMAを始めるスタート時点で随分と恩恵を受けることになったのは間違いないわ」

──クレアのMMAの試合を見て、ハッとさせられたことがありました。それはパンチを打つ姿勢と、ダブルレッグを仕掛ける姿勢が同じだったことです。打撃から組みにタイムラグがない。

「それも器械体操のおかげよ。器械体操では全く妥協が許されず、パーフェクトな動きが求められる。MMAを技術的に理解したうえで、パーフェクトな動きをするには距離、タイミング、角度を考慮した動きが必要で。ブレの無い動きをするために、そこを見極めることが自然とできたみたい。もちろん、そのための練習は必要だけどね」

──ムエタイ、レスリング、柔術は全てリズムが違いますからね。

「そう、MMAで一番重要なのはタイミング。全てはタイミングに掛かっていて、そのために同じリズムを刻むのが一番。そこに関しては、とにかく練習するしかなくて。ただ、器械体操で創られた体は、しっかりとフィットできたわ。結果的に私と戦う相手は、私が何をするのか読めなくて、混乱する。色々と余計なことを考えないといけなくなる。結果、防御のことばかりに頭がいって、向うから私が攻撃する機会を与えてくれるようになるの」

──すでにMMA IQの高さが伺えます。

「ありがとう(笑)」

──そんなクレアですが、正直、器械体操がベースなのだから体が大きいわけがない。これまでコンバテ・グローバルではストロー級で戦っていましたが、体格のことがあって──今回は51キロとはいえ49キロのアトム級が盛んなことでRIZINをターゲットにしたということはありますか。

「RIZINはアトム級、スーパーアトム級で良い選手がいるから常に頭にあったわ。私がMMAファイターになろうと思ったのは、人生を謳歌したいから。それにはファイトだけで生活できないといけない。なるべく長く、この生活がしたい。だからストロー級までのUFCや、フライ級までのBellatorで活躍することは私のゴールにはなりえない。

RIZINって、仕掛けも凄くてファイト以外でも楽しめるし。あの環境はより、ファイターの気持ちを盛り上げてくれると思う。だから……できればRIZINで戦い続けたい。そうなれば、最高ね。日本で戦い、息子と生きていけるようになりたいと思っている。

まだ昨日の夕方に東京に着いたばかりで(※取材は27日に行われた)、日本がどういう感じか分かっていないけど……とにかくホテルにいて、RIZINの人々とメディアデーを過ごすことで、皆がどれだけ礼儀正しくて誠実かが伝わって来たわ」

(C)COMBATE GLOBAL

──そんなRIZINで戦う以前の主戦場コンバテは、その対極にあるファイトが全てのようなイベントでした。

打撃も組み技も、とにかく荒々しい。あのなかでは喧嘩に強くないと、勝ち残れないという空気があります。テクニック重視、ファイトIQの高さを誇るクレアは、コンバテの戦いは何をもたらしましたか。

「コンバテではトーナメント、一晩で3試合戦ったこともあった。そういう戦いのなかで、3人を相手にすることはMMAを戦う上でパズルの組み立てがとても困難で。しかも、対戦相手が誰になるのか分からないなかで戦うわけだし。

そういうなかで落ち着いて、自分の試合をやり切る。あの経験は私を本当に強くしてくれた。でもコンバテでは52キロで戦っていたの。48キロのアトム級では対戦相手が見つからなかった。だからノーマルウェイトに近いストロー級で戦うしかなかった。そこも含めて、コンバテの経験で私は強くなった」

──今回は51キロということは、通常体重に近いわけですね。

「そうね、私は普段は53キロぐらいで契約体重まで、もう1キロぐらい落とせば良いだけ。だから明日の計量までしっかりと創って、ファイトに向かいたい。サウナに入る必要もないから」

──ではRENA選手の印象を教えてください。

「実はRENAとは3年……コロナ前に一度、戦う話があったけど実現しなかったの。だから、ずっと彼女とは戦いたいと思っていた。今回、こうやって戦う機会が巡って来て凄く嬉しい。彼女はRIZINのスーパースターだし、良いファイターだわ。ただ、私の方がウェルラウンディットで穴がない。だから彼女がシュートボクシングのチャンピンだったとしても、打撃でも私の方が思い切りアグレッシブに戦える。

きっとRENAは私のようなパワフルで何でもできるファイターと戦った経験がないはず。彼女を驚かせる準備はできているわ。例え51キロでもね。私はフィニッシュする。彼女が戦う気持ちを持ち続ける限り、攻撃を止めない。そして心を折るわ。

(C)COMBATE GLOBAL

寝技になっても私がコントロールする。

ただのグラップリングじゃない。どの位置からパウンドを落とせば一番効かせることができるのか……そういうことが理解できているから。それにRIZINは寝技でのヒザ蹴り、それにサッカーボールキックが認められているでしょ。これまで未体験だけど、だからこそしっかりと練習してきたわ」

──人の頭を寝技で蹴ってきたわけですね。

「もちろん、パートナーの頭を蹴ったり、踏みつけることはできないけど(笑)。そういうことがデキるよう準備してきた。このルールは最高、私の戦いを完璧なモノにするわ。ノックダウンを奪ってバックを制してチョークも良いけど、倒れた相手の顔面を蹴り上げることができるって最高!! もちろん、私もそうされる可能性はあるわけだけど、MMAは危険なスポーツ。勝つために相手がケガをするかもしれないアタックをしないといけない。

だからこそ、チャレンジのしがいがあるわけで。RENAが私の顔を踏みつけてきても平気、そうするのがMMAだから。だから、私も彼女の顔にサッカーボールキックできる場面が訪れることを楽しみにしているわ」

──そんな戦いを前にしてエキサイト気味ですが、同時に凄くリラックスしていますね。

「戦いの前はいつもリラックスできる。ドクターにも『本当にいつも通りだ。落ち着いているね』って言われるの(笑)。だって、こんなに楽しいことができるのに。ナーバスになるわけがないし」

──母は強し、です。

「その通りね。きっと負けることを恐れていないからだと思う。負けても、私のMMAが終わるわけじゃない。今、RIZINで戦うために日本に来ていることが楽しいし。土曜日にケージの中に入ることを想像すると、楽しくてしょうがないわ。好きでやっていることだし、とにかくエンジョイしたいの」

──押忍。では試合では、ファンに何を見せたいですか。

「良い試合をしたい。退屈な試合は絶対にしたくない。判定まで行かない、動きの多い楽しい戦いをしたい。そして、私が戦っている時の気持ちをファンの皆に伝えたいの。そのためにベストを尽くす。そして、最後は私がRENAをKOしているわ」

■視聴方法(予定)
4月29日(土)
午後2時30分~ABEMA, U-NEXT, RIZIN100CLUB,スカパー!

■RIZINLANDMARK05対戦カード

<フェザー級/5分3R>
牛久絢太郎:65.8キロ
朝倉未来:65.85キロ

<フェザー級/5分3R>
斎藤裕:65.85キロ
平本蓮:65.75キロ

<バンタム級/5分3R>
倉本一真:60.8キロ
太田忍:60.9キロ

<ライト級/5分3R>
武田光司:キ70.85ロ
ルイス・グスタボ:71.0キロ

<女子アトム級/5分3R>
浅倉カンナ:48.8キロ
V.V Mei:48.8キロ

<51キロ契約/5分3R>
RENA:50.9キロ
クレア・ロペス:50.75キロ

<ヘビー級/5分3R>
スダリオ剛:117.2キロ
ロッキー・マルチネス:115.2キロ

<フェザー級/5分3R>
金原正徳:65.85キロ
山本空良:65.75キロ

<ライト級/5分3R>
雑賀ヤン坊達也:70.8キロ
アリ・アブドゥルカリコフ:70.9キロ

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【ONE FN08】山北渓人と対戦、戦う賢人アレックス・シウバ「無敗を意識すると、がんじがらめになる」

【写真】勝負に拘りつつ、達観した意見を持つアレックス・シウバ(C)MMAPLANET

25日(土・現地時間)にシンガポールのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE Fight Night08で山北渓人と戦うアレックス・シウバ。40歳になった元世界チャンピオンが、日本の団体のストロー級チャンピオンと戦うのは、山北で4人目となる。

日本大好き、柔術命、下になってコントロールできるMMAファイターは、昨年10月のグスタボ・バラルト戦の敗北の原因は業しか感がられないと言い切り、キャリアと若さ、無敗というピースに関する問い掛けに対し、見事なまでに成熟した返答をしてくれた。


──アレックス、今週の土曜日に内藤のび太選手、猿田洋祐選手、箕輪ひろば選手という3人の修斗世界ストロー級王者に続き、パンクラスのストロー級チャンピオンである山北選手と戦います。

「とにかく、またケージの中に入って戦えることに感謝している。皆はいつまで戦うのかと尋ねてくるけど、それは神の決めること。どれだけ試合の準備が大変でも、試合に出場できることは最高にハッピーな瞬間だから。しかも、今回は若い日本のチャンピオンと戦うのだからなおさらのことだよ」

──それだけMMAを愛しているアレックスですが、前回のグスタボ・バラルト戦はグラウンドコントロールや極め狙いが評価されなかったです。それがONE裁定だといわれても、別にスタンドの打撃でダメージを受けていないだけに、なかなかグラップラーとしては納得しずらい判定負けだったかと。

「マイ・フレンド、本音を言わせてもらうと全く信じられない結末だったよ。原因があるとすれば、業としかいいようがない。しかも、初めてのことじゃないからね。僕はバラルトに絶対に勝っている。ルールをしっかりと確認し、裁定基準を理解しても……いや理解しているからこそ、僕の負けはない。でも結果はバラルトの勝利で、僕にはどうにもできない。

こういうことが起こると人々は『フィニッシュすれば問題ない』と言う。でも、そんな風にいつだってフィニッシュはできない。誰だってフィニッシュしたいし、判定勝ちしようと思っている選手はいないだろう。でも、判定にもつれ込むのはこのスポーツの一部だ。結果、僕は自分が勝っていた試合を落とすことになる。これが初めてじゃない。ジョシュア・パシオに挑戦した世界戦でもそうだった。世界戦なんて、ジャッジの裁定で人生が変わってしまうというのに。

もちろん僕が勝っていると思っていても、違う意見だってあるし、それが正しい時もあるだろう。でも、前回の試合で僕の負けはない」

──判定に勝負を委ねるなという意見もありますが、ジャッジがいる限り、ジャッジはその役割を全うすべきで。

「ホント、そういう裁定もこのスポーツの一部ではあるんだ。でも、もっとMMAを理解してほしい。ジャッジでない人は皆が僕が勝っていたと言ってくれるのに、ジャッジだけが僕を負けにした……。ホント、どうしようもないよ」

──そういう判定があると次からもこういう裁定があるかもと考え、試合の組み立てなどに影響はでないでしょうか。

「まぁ、混乱するよ。ただ戦えば良いとは簡単には言えない。勝敗結果で、その後のキャリアや人生が変わって来るんだから。パシオと戦った時、バラルトと戦った時、ちゃんとした裁定が下っていれば、僕はケイトと戦うことはなかったかもしれない。でも、今、僕はここにいてケイトと戦う。彼のことに集中して、今を未来につなげるしかないんだよね」

──押忍。では山北選手の印象を教えてください。

「彼はパンクラスのチャンピオンだ。素晴しいファイターに決まっている。さっき、ケイトと彼のチームと顔を合わせたんだ。僕は心の底から日本の皆のことが好きだし、日本人選手を尊敬している。そして、ケイトと彼のチームは僕のこの気持ちが間違っていないことを再確認させてくれた。彼らは礼儀正しく、フレンドリーに挨拶してくれたよ。確かに僕らは土曜日に全てを賭けて戦う。相当な覚悟を持って、ケイトとやりあうよ。でも、それだけだよ。

もし僕に権限があれば、日本人選手とは戦いたいくない。これが本音だよ(笑)。この試合に向けて、日本人の生徒が僕をサポートしてくれた。シンヤ(青木)もメッセージをくれた。ホント、僕は日本の皆のことが大好きでならないんだ」

──山北選手はONEのニューカマーとして、日本のファンの期待を集めています。無敗の国内MMA王者のONEへの挑戦は、同時に彼にとって初めての海外での試合、そして国際戦となります。経験という部分では、アレックスにアドバンテージがあるという見方も成り立ちます。

「彼は無敗で、日本のチャンピオン。でも国際戦は初めてで、僕の方が経験値が高い。これら全てのことが、ファイトには影響を及ぼす。だけども、何一つ絶対的な勝因にはならない。僕の方が経験がある。それは味方を変えると、彼の方が若くれフレッシュということになる。だから、そういう要素よりも如何に自分を信じて戦うことができるか。そこが大切になってくるんだ」

──同時に無敗のファイターには、彼ら特有の勢いがあるかと思います。

「そうだね。でも無敗に拘るとプレッシャーになる。誰もがいずれは負けるんだ。そこで終わりじゃない。戦い続けると、絶対に負ける日はやってくる。無敗であることを意識すると、ケイトもその言葉にがんじがらめにされてしまうよ」

──その言葉こそ、経験から生まれるものかと思います。アレックス、いつもインタビューを受けてくれて本当に感謝しています。では大好きな日本のファンに一言お願いします。

「日本の皆、本当に僕は日本のことが好きなんだ。日本の文化からは学ぶことばかりで、人間として日本の存在を僕からなくなることは決していない。今回、僕はまた日本人選手と戦うことになったけど、とにかく皆に喜んでもらえるよう良い試合にしたいを想っている」
 

■放送予定
3月25日(土・日本時間)
午前8時00分~ ABEMA格闘チャンネル

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【ONE FN08】ワクワクが止まらない。アレックス・シウバと対戦、山北渓人「ここからが本当の勝負」

【写真】来るべき日が楽しみでならない。そんな風な山北だった(※取材は3月10日に行われた)(C)MMAPLANET

25日(土・現地時間)にシンガポールのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE Fight Night08でONEデビュー戦=アレックス・シウバ戦を山北渓人が戦う。

無敗のままストロー級キング・オブ・パンクラスとなり、やや時間を置いたものの目標であったONEというワールドステージに立つこととなった山北をインタビュー。シウバ戦、それからの戦い、日本人対決──ストロー級という舞台では紛れもなく世界最高峰にあるONEでの戦いの日々に、胸を躍らせる山北の今の心境とは。


──昨年7月にパンクラス王座獲得、その前からONEへステップアップを公言していましたが、正式発表までなかなか時間を要しました。その間、不安はなかったですか。

「ちょっと期間は開いてしまいましたが、交渉は進めてくれていると思っていたので自分の中では100パーセント信じていました」

──この間、これだけ試合期間が開いたことで1試合、国内で挟みたいと思うことは?

「試合をしないとマズいとかはなかったです。パンクラスのタイトルマッチが決まった時からONEで戦うことをモチベーションにしていて。しっかりとタイトルを獲ったので、ONEで戦うことだけ見ていました」

──だからこそ、時間が掛かることに不安を感じるかと思うのですが。

「いえベルトも獲って、ONEからすると無敗でチャンピオンになったので契約しない理由がないと思っていました」

──……なんとも純粋な……。

「遅いなぁと思いつつも」

山﨑剛(Me,We代表) 僕が交渉していて、絶対に大丈夫だと話していました。遅いなぁとはありましたけどね(笑)。いや、ホントに信じていれば絶対に大丈夫だと自分も思っていましたよ」

──時間が掛かったということで、ONEに行くために必要な練習もできたかと思います。

「トップとも打ち合えるよう打撃と、ルールが変わるのでサブミッションの方も強化をしていました。打撃はずっとやってきた藤田大和さんだけでなく、弟の藤田健児さん(※プロボクサー)にボクシングを習っています。打撃って人によって色々とイメージが違うのでそのイメージを混ぜて、いいとこ取りのような形で自分でMMAにマッチさせて。最近、固まってきたような気がします。

魅津希さんともスパーリングをして、本当に速くて……。同じストロー級なので、自分もあれぐらいのスピードにならないといけないなと思います。そこの気持ちがあるから、良くなりつつあるけどまだまだだと感じます」

──これまで見せてきた組むための打撃と、やりあう打撃は違うかと思いますが。ONEでは後者の打撃も必要という考えでしょうか。

「プレッシャーが無いと組めるモノも組めなくなるので、打撃でちゃんと勝負できるようにならないと世界のチャンピオンレベルには勝てないと思います。そこは少しずつですけど、打撃は手に入れたいと思います」

──そうなると、スタンスも変って来ないですか。

「微調整ですね。これまで試合で打撃を出してこなかったので、今回は相手が柔術家ということもあるし、極めへのディフェンスも大事なんですけど……。自分が組みたい側だったのが、相手が組みたいというシチュエーションも出てくるかもしれないので、打撃をやる準備をしてきた形です」

──ぶっちゃけてアレックス・シウバは打撃と組みが、ハッキリしている印象があります。

「そうですね。組む時は振りまわす系の打撃をして、勢いで入る感じですね。でも、その方が自分としても見やすいですし、テイクダウンのディフェンスも自信があるので、組みたくても組まさない。相手が綺麗な打撃をやっている時も勝負して。組みたい時も打撃の雰囲気をみせて逆にテイクダウンを取りに行ったり、惑わせて戦います。相手のやりたいことをさせにように」

──そしてグラウンドになると、ONEの判定基準があるのでコントロールでない部分が必要になってきます。

「柔術、グラップリングだけだとアッチの方が経験があるので、パウンドが重要になってくると思います。あとはグラウンドのヒザが解禁されるので、そこはRoad to ONEの試合でもTKO(※2021年2月、安芸柊斗戦)しているように、一番の武器になると思います。グラウンドのヒザは積極的に使っていきたいと思います」

──純粋な柔術的なグラップリングだと、がぶられると引き込むことも十分に考えられます。そしてアレックス・シウバはMMAでも、積極的に引き込んで潜ることがあります。

「柔術っぽい寝技をしますよね。あそこまで寝技をする相手は、これまでにいませんでした。極めも強いです。ただ練習でも大和さん、米倉大貴選手とスパーリングをしていて。

──米倉選手ですか!!

「米倉君が軽量級では日本一だと僕は思っています。足関節、スイープ、パスという面では相手も狙ってくるでしょうけど、米倉君より強いとは考えられないので。ディフェンスにも自信があるし、MMAとしてトップキープが僕の強味で。相手の得意なところと、僕の得意なところでマッチしています」

──米倉選手はセコンドでの指示でも、どれだけ知識が豊富なのかと感心させられます。

「米倉君の一番強いところは、パスガードだと自分は思っていて。足関節もそうですけど、システムが固まっているような感じします。ちゃんとトップを取って、殴る。その自信はあります」

──元チャンピオンですが、今のアレックス・シウバを相手にどのような試合をしないといけないと考えていますか。

「落ちているとは考えていないですけど、ランカーではないのでしっかり勝って、ベルトに近づきたいです」

──この間、ジャレッド・ブルックスがストロー級の頂点に立ちました。

「そこは想定内でした。ブジャレッドとパシオは全然タイプが違うので、どっちがやりやすいかといえば僕はパシオでした。ジャレッドは結構、厳しい相手になってくると思います」

──そこに行き着くまで、誰と戦っていきたいと考えていますか。

「一番戦いたいのはボカン・マスンヤネです。次に箕輪ひろば選手との試合が決まっていますが、あの試合が挑戦者決定戦。負けた方と僕が戦うと勝手に思っています」

──グスタヴォ・バラルトという相手も気になります。

「ぶっちゃけ、バラルトはあまりやりたくない相手ですね(苦笑)。これまで150センチ台の相手、僕の方が背が高いというのはなかったです」

──ONEという舞台ですが、猿田洋祐選手、名前が挙がった箕輪選手、川原波輝選手と修斗とDEEPの王者もいます。

「できれば海外で日本人同士の試合はやりたくないという気持ちもあります。でもパンクラスのチャンピオンとして、修斗のチャンピオンとかはやってみたくて。前に猿田さんと北方(大地)さんがやっていて、猿田さんが勝っています。僕もパンクラスのベルトを巻いたからには、一番はパンクラスだということを証明したいので、当たったらちゃんと日本人を倒して、まずは日本人最強を名乗りたいです。そうなるのは必然です」

──おお、頼もしい言葉です。他にダニエル・ウィリアムスや、その彼に勝ったジェレミー・ミアドと怖いけど勝手ながら楽しみな相手も多いですね。

「綺麗な打撃を使う選とも、しっかりと打撃で戦ってテイクダウンに持ち込めるようにしたいです」

──ONEで戦うことに向けて、過去最高のワクワク感なのでは?

「パンクラスのタイトルも大切でしたが、ONEに出ることがスタートだと思ってきました。やっと始まる。ここからが本当の勝負。ベルトを獲っても満足していなくて、そうなるにはONEのベルトを獲らないといけないです」

──そのためにデビュー戦は本当に大切になります。

「インパクトを残したいのもありますけど、どうしても負けられない。しっかりとフィニッシュすることに重点を置いているのがONEなので、フィニッシュすることが大切になります」

■放送予定
3月25日(土・日本時間)
午前8時00分~ ABEMA格闘チャンネル

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【KIWAMI01】手塚基伸と5分1Rの短期決戦、石黒翔也─01─「ポイントで勝つことは考えていない」

【写真】5分──サブオンリー&OTだとSUG。KIWAMIはポイントがあるので、白黒はつくが10分や15分とはある意味、別モノの組み技が見られそうだ(C)SHOJIRO KAMEIKE

19日(日)に千葉市美浜区の幕張メッセ国際展示場8ホールで開催される極~KIWAMI~で石黒翔也が手塚基伸と対戦する。
Text by Shojiro Kameika

2021年にJBJJF全日本選手権の黒帯ライトフェザー級を制した石黒は、以降ノーギの練習を増やして昨年1月にはコンバット柔術で今成正和を下している

さらには今年2月に行われたUnrivaled02で、元ONE世界ストロー級王者の猿田洋祐を相手ヒザ十字で一本勝ちを収めた。そして今回も再びMMAファイターとノーギで対戦する石黒が、まずはルールの観点から自身のグラップリングについて語ってくれた。


――手塚選手との試合を控える石黒選手です。ここ最近はコンバット柔術も含めてノーギの試合出場が増えていますが、ギとノーギではファイトスタイルも異なっているのでしょうか。

「はい、スタイルは違いますね。まず柔術はギが掴めるので、ギを掴んだ状態からのテクニックが多くなります。ノーギだと掴むところがないし、掴んでも滑るので、そのぶん関節自体をコントロールしないといけなくなるんですよ。自分の場合だと柔術ではガードが得意なので、そこが大きく変わっていまいます。でも、最近ノーギを練習するようになって、ノーギのスタイルが柔術のほうに生かされるようになってきています。そこがすごく面白いですね」

――猿田選手とは2019年の柔術修斗杯(当時は茶帯)で対戦し、ポイントで敗れています。その時から時間も経っているのですが、ギとノーギでは試合展開も大きく変わったのではないかと思いました。

「そうなんです。柔術では、よくデラヒーバやリバース・デラヒーバを使っています。でもノーギでは、リバース・デラヒーバはまだしも、デラヒーバはグリップが無いぶん難しいです。そこで前回の試合は、練習ではよくやっているんですけど――柔術の試合では1回も使ったことがないディープハーフで、潜って足を取りに行きました」

――石黒選手といえば、柔術の試合ではガードポジションを整えてからスイープ→パスを仕掛けるという印象がありました。

「前回のルールは、ほぼサブオンリーだったんですよね。ポイントはあるけど、ポイントを取りに行くと不利になるような感じで。僕の中ではサブオンリーと考えて試合に臨みました。だからと柔術のように、上を取ってからアタックという攻め方はしなかったんです」

――それがマイナス6ポイントに繋がるのですね。

「1回引き込んだ時、相手が全くアタックしてきませんでした。自分としては、『もうマイナス100ポイントになってもいいや』と思って、どれだけマイナスポイントが入っても気にしなかったです。どんな展開になってもサブミッションを極めることを考えていましたから。相手が何を仕掛けてきても大丈夫、と考えていたんですよね。ただ、思いのほか相手が後ろに下がって、攻めて来なくて……それは想定外でした。

でも逆に、そうなると相手のほうが攻めることができなくなります。そこで僕のほうがディープハーフというリスクを負って攻めていきました。ディープハーフって、ノーギだとリスクのあるポジションなんです。密着しすぎて、キムラなど腕関節を取られやすいポジションでもあるので。僕としては、ディープハーフを使って相手との距離を詰め、サブミッションを取りにいく練習はしていました。そういう意味では、自分が考えていたとおりの展開と結果になりましたね」

――想定どおりだったのですか!

「ディフェンシブな相手に対してディープハーフを狙うという練習はしていました。相手が下がってしまうと、遠いほうの足は取れなくなりますよね。でも反対に近くの足に対してディープハーフで潜ってから、足を取りにいく練習をしていたんです。

それがMMAファイターとノーギで対戦するうえでの作戦で。今、MMAでもディープハーフを使う選手が多いじゃないですか。足関節も流行ってきて、見ているとメチャクチャ面白いです」

――するとディープハーフに持ち込められれば……という狙いだったのですね。

「そうです。でも次の極は外掛けが禁止なんですよね。先日の試合ではディープハーフで外から足を掛けていったので、一瞬だけ外掛けになる形でした。去年のムンジアルで、橋本知之さんの試合でもあったように、そこは審判がどう取るかという部分でもあります。ただ僕としては何がアウトで何がOKかは分かっているし、ギリギリなゾーンは自分の得意なところでもありますから、そこでも攻めていきたいです」

――極はSBJJFのスポーツ柔術ルールを採用した、ポイントのあるグラップリングです。その点ではサブオンリーと考えて挑んだフィニッシュの猿田戦とは、また戦い方も異なってきますか。

「変わらないです。次もポイントで勝つ気はなく、極める気マンマンなんですよ。ただ、試合時間が5分と短くて。しかも相手の手塚基伸選手も強いじゃないですか。強い相手を5分で極めるというのは――猿田戦も5分少しで、ようやく極めることができました。次の試合でも極めることは難しいかもしれないけど、極めに至るまでに良いポジションを取っているはずです。だからポイントゲームになったとしても、勝つことはできるんじゃないかとは思っています。

でもポイントで勝つことは全く考えていないですけどね。展開としては、まず僕が下になると思います。相手はMMA選手なので、上を取るのは強いでしょう。そこで僕が下になってから仕掛けて、相手がどう対応してくるか。足関節を警戒して下になってくるかもしれないし、そうなったら僕が上からアタックするか――というふうに考えています」

――IBJJFやADCC、最近のサブオンリーと比較しても、5分1Rはなかなか短いですね。

「5分は柔術だと白帯ですよ(苦笑)。相手は守りも固いと思うし、MMAでは潜ってくる選手じゃないですか。それを僕が崩していくしかないような気もします。ルール的には5分間、上と下が入れ替わり続けるシーソーゲームになる可能性もありますけど、そこで僕が極めて大会を盛り上げたいです」

<この項、続く>

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MMA MMAPLANET o UNRIVALED UNRIVALED02 猿田洋祐 石黒翔也

【Unrivaled02】座って距離を詰める石黒が、-6Pから猿田を捕獲しヒザ十字でタップ奪う

【写真】この距離を場外覚悟で詰めて、石黒が一本勝ちした(C)MMAPLANET

<バンタム級/15分1R>
石黒翔也(日本)
Def.5分23秒by ヒザ十字
猿田洋祐(日本)

開始直後にシッティングの石黒に対し、猿田はパスを狙いの仕草を見せるが、いつでも距離を取って離れられるよう警戒している。石黒はハーフから、絡んでいない方の足を手繰り寄せ足関節のエントリーも、すぐさま猿田は反転して足を引きぬく。

マット際に近いところに立つ猿田に対し、スクートの石黒が距離を詰めていく。2度目の足関の仕掛けも対応した猿田は、場外になると、スタンドで再開のためにマット際の位置取りを意識して戦う。対する石黒は、センターに近い位置で寝技の攻防に入りたいが、猿田がそれを許さずに自ら外側に距離を詰める展開が繰り返される。

立ち上がって座る展開を3度繰り返し、-6Pとなった石黒はハーフで潜り、足を捌きに来た猿田の左足を引き出し、ワキの下で抱える。一旦腹ばいから、猿田が足を抜くために動いたと同時に上を向きなおしてヒザ十字を極めた。


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MMA MMAPLANET o UNRIVALED UNRIVALED02   アンドリュー・タケット イゴール・タナベ ウィリアム・タケット コンバット柔術 ジェセフ・チェン ジョセフ・チェン ムリーロ・タケシ・ソウザ 上久保周哉 伊藤盛一郎 吉岡崇人 岩本健汰 河名マスト 猿田洋祐 石黒翔也 須藤拓真

【Unrivaled02】岩本健汰&タケシ・ソウザと対戦。あっかるいウィリアム&アンドリュー・タケット兄弟

【写真】19歳と21歳、実はヘアスタイルと髭の違いだけで2人はそっくり (C)MMAPLANET

明日26日(日・現地時間)に東京都世田谷区のiTSCOMA STUDIO&HALL二子玉ライズで開催されるUnrivaled02。

国内トップ柔術家、グラップラー、MMAファイターだけでなくグラップリング先進国=米国からウィリアム&アンドリューのタケット兄弟、ジェイコブ・カウチが参戦する。

世界のトップが垣間見える大会に出場し、それぞれが岩本健汰、そしてムリーロ・タケシ・ソウザと対戦するウィリアム&アンドリューのタケット兄弟にインタビュー。心の底かあっかるいグラップラー兄弟の夢であった日本で戦う直前の心境と、これからについて尋ねた。


――今日は東京でセミナーを行いました。他の取材で終了間際のフリースパーしか拝見できなかったのですが、セミナーには満足できましたか。

ウィリアム 最高だったよ。グレートだった。本当に熱心な人達が来てくれたから。

アンドリュー そんな皆が楽しそうに、そして嬉しそうだったから僕らも凄くハッピーだよ。日本は最高だ。みんな規律を持って生きていて、凄く親切で。本当に成熟した国民性なんだって驚かされた。

ウィリアム 岩国にも行ったけど、本当に素晴らしい経験ができた。皆が大歓迎してくれたよ。

──それは嬉しい限りです。そしてもう3日後に試合は迫ってきました(※取材は23日に行われた)。

アンドリュー 日本からオファーがあって、凄くエキサイトした。僕は日系ブラジリアンのムリーロ・タケシ・ソウザと戦うけど、彼にとって日本はホームと言って良いだろう。きっと戦いやすいはず。でも日本までやってきて、色んな経験ができた僕らの方が気持ちは盛り上がっているよ。当然、自信を持って試合に臨む。

ムリーロの試合をチェックしたけど、全て道着の試合だった。彼がどれだけノーギで戦えるのは分からないままだよ。ただし、道着であれだけできる選手はノーギだってできる。ただ、ノーギに転用すれば良いだけだから。彼はヘビーガードプレイヤー。テイクダウンからパスという展開で盛り上がるに違いないよ。彼も常に一本を狙っている。僕も同じだ。絶対にエキサイティングな試合になる。自分の力をより出せるゲームプランを持ち、実行できた者が勝つだろうね。

──ではウィリアムは対戦相手の岩本健汰選手のことをどのように思っていますか。

ウィリアム ケンタはとても落ち着いていて、我慢強い試合をする選手だ。絶対にタフな試合になる。楽しみでしょうがないよ。ケンタはADCCでは同じ階級で、オセアニア・アジア予選に出ていたから、その時から試合をチェックしてきた。ジョセフ・チェンを始めとする強い選手に勝って本戦出場を決め、テキサス州オースチンのBチームで練習するようになった。

僕のジムから20分しか離れていない(笑)。だから、米国での彼の試合も見ているよ。何よりノーギワールドでアンドリューと戦っているからね(アンドリューが2-2、アドバン5-3で勝利)。

岩本に勝ち、ジェセフ・チェンと1勝1敗。スーパーな19歳

アンドリュー だからウィリアムには、個人的にケンタが如何に強いかをアドバイスできている。僕も2人の試合を見るのが楽しみなんだ。

──では引き込みに-2Pとなるルールセットはどのように感じていますか。

アンドリュー それにコントロールから逃れるとポイントを挽回できる。このポイントがあることで、ハイペースな試合になるだろう。 

ウィリアム 引き込んで、膠着すると面白くない。テイクダウンやスクランブルで動きが多くなるし、見ている人にとっても良いルールだ。それだけでなく、実際にグラップリングを戦う人間にも良いルールになっているよ。

──私の個人的な印象なのですが、サブオンリーは上の選手がリバーサルを耐えることが少なく、下に簡単になるので柔術の一つの見所であるスイープの攻防が面白くなくなる一面があるかと。

アンドリュー その通りだよ。そして、このルールはストールを許さない。立たれるとポイントを挽回されるから、トップでもずっとプレッシャーを掛ける必要があるしね。実はサブオンリーのストールって、トップの人間のホールディングで生まれることが多い。だからトップで戦い続け、ポイントを取り続けて、例え1P差でも最高の勝利が手にデキる──そんなハイペースマッチがしたい。

ウィリアム 僕は本当にエキサイティングな試合をして、皆に喜んでもらいたい。そして、8歳から13年間、ずっとハードな練習をしてきた成果を見せたい。8歳の時から日本に来ることが夢だったんだ。多くの練習、たくさんの試合を経験した。夢だった日本で、今の僕ができるベストを尽くしたい。日本のファンの期待に応えたいと思っている。

──ADCCイヤーの前の年に岩本選手と戦うことは、どのような意味がありますか。

ウィリアム 凄く良い経験になる。手強い選手と戦うことで、自分も成長できるから。ルオトロ兄弟と戦った時、良い試合ができなかった。でも、あの試合を経験してずっと強くなれたんだ。負ける度に強くなれる。それって、強い選手と戦う経験が僕を強くしてくれるってことで。だからケンタもそうだし、同じ階級の強い選手と戦うことは僕を助けてくれていると考えている。ここで良い試合をしたいし、この試合をすることで僕はより強くなれると思っている。

アンドリュー 兄ちゃんの言う通りだ。ここでの経験は絶対に将来に役立つ。それに試合をするだけでなく、日本で経験できた全てが僕のためになる。だからこそ全力を尽くして皆が気に入る試合をして勝ちたい。 

──この試合を経て、今年はどのような活動をしていこうと考えていますか。

アンドリュー 次はコンバット柔術ワールドに出るよ。

──おお、それは楽しみです。

アンドリュー アンライバルドだと引き込むと減点だ。コンバット柔術だとスラッピングが待っている(笑)。これって、同じ発想だと思うんだよ。コンバット柔術で戦うことも凄く楽しみだよ。

まだ21歳のウィリアム。でも、しっかりとアンドリューに対してお兄ちゃんでした

ウィリアム 僕はADCCオープン、そしてADCCトライアルかな。

──掌底有りは戦いたくない?(笑)。

ウィリアム アハハハ。時が来ればね。体重、ファイトマネー全てを考えて決めたいと思う。ただし、今はADCCトライアルに向けて色々な場所に行ってしっかりと練習したい。実はペンシルバニア州立大で、フォークスタイルレスリングの練習に参加する予定なんだ。そんな風に柔術とは違う文化圏の人達、競技者から学びたい。そして、どんな試合でも対応できるようになりたいんだ。そうやって練習しつつ、WNOかADCCオープンで試合経験を積んで行こうと思う。

■視聴方法(予定)
2月26日(日)
午前11時00分~ スポーツブル

■ UNRIVALED02対戦カード

<ミドル級/15分1R>
ウィリアム・タケット(米国)
岩本健汰(日本)

<90キロ契約/15分1R>
ジェイコブ・カウチ(米国)
イゴール・タナベ(ブラジル)

<ウェルター級/15分1R>
アンドリュー・タケット(米国)
ムリーロ・タケシ・ソウザ(ブラジル)

<バンタム級/15分1R>
猿田洋祐(日本)
石黒翔也(日本)

<フェザー級/15分1R>
野村優眞(日本)
伊藤盛一郎(日本)

<フェザー級/15分1R>
上久保周哉(日本)
吉岡崇人(日本)

<ライト級/15分1R>
河名マスト(日本)
須藤拓真(日本)

<ライト級/15分1R>
樋口翔己(日本)
村山大介(日本)

<バンタム級/15分1R>
ハワード颯真(日本)
時任飛鳥(日本)

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MMA o ONE ONE Championship PANCRASE アレックス・シウバ パンクラス 修斗 北方大地 安芸柊斗 山北渓人 猿田洋祐 箕輪ひろば

【ONE】山北渓人 ONEデビュー戦でアレックス・シウバと激突!

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ONE Championshipと契約した事が明らかになったPANCRASEストロー級王者の山北渓人(リバーサルジム新宿Me,We)。そのデビュー戦の相手がONEストロー級の元世界王者のアレックス・シウバになった事が発表されました。両者は3月25日にシンガポールのインドアスタジアムで開催されるONE Fight Night 8で激突します。

山北はレスリングをバックボーンにしてMMAではアマチュアで10連勝。さらにパンクラスのネオブラットトーナメントのストロー級で優勝。さらに Road to ONE:4th Young Gunsでは修斗のランカー安芸柊斗をグラウンド地獄に引きずり込んでパウンドアウト。勢いそのままに北方大地を判定で下してパンクラスフライ級王座を戴冠しました。

テイクダウンが強いのは頷けますが、レスリングベースとは思えないほど、下からの腕十字や足関節を仕掛けるど多彩なサブミッションが持ち味。それでいてマットヒューズポジションからパウンドや肘を容赦なく振り下ろす無慈悲なファイトスタイルはONEでも活きるはず。適正のあるストロー級があるONEを選んだのも好感が持てます。

しかし対戦相手はクセモノのシウバ。長らくONEを主戦場にして、内藤のび太、鈴木隼人、猿田洋祐、箕輪ひろばに勝利してきた日本人選手の門番的存在。40歳になってもコンスタントに試合をこなして今だ健在。柔術ベースの寝技はもちろん、打撃も侮れない。山北はデビュー戦で厄介な相手を迎えたものです。ONE初戦で大ベテランに勝利して爪痕を残す事が出来るか。注目の一戦です。
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【UNRIVALED02】死の恐怖を乗り越えたイゴールがカウチと。上久保参戦、河名マスト✖須藤拓真も決定

【写真】イゴールがカウチ、上久保✖吉岡など4試合の追加カードがあった(C)MMAPLANET&ONE

13日(月)、UNRIVALED実行委員会から26日(日)に東京都世田谷区のiTSCOM STUDIO & HALL 二子玉ライズで開催されるUNRIVALED02の追加カードの発表があった。

ウィリアム・タケット✖岩本健汰、石黒翔也×猿田洋祐、野村優眞×伊藤盛一郎戦に加え、ムリーロ・タケシ・ソウザ、須藤拓真、吉岡崇人、河名マスト、イゴール・タナベ、アンドリュー・タケット、ジェイコブ・カウチらの出場がアナウンスされていた同大会だが、その出場予定選手のカードが──新たな参戦選手の発表とともに決まった形だ。

まず90キロ契約でジェイコブ・カウチ✖イゴール・タナベ、ウェルター級でアンドリュー・タケット✖ムリーロ・タケシ・ソウザ、ライト級で河名マスト✖須藤拓真、そしてフェザー級で上久保周哉✖吉岡崇人が決まった。


上久保はONEとの契約が満了し、マッチング期間も終了したことでUFCとの契約を目指すなか、Unrivaled初参戦が決まった。この翌週、3月5日にはFINISH10で石橋佳大と戦うことも既に発表されており、2週連続でグラップリング戦を戦うこととなる。

マット&ポイント制のUnrivaledでの黒帯柔術家との対戦から、ケージ&サブオンリーで元MMAファイターとのマッチアップと同じグラップリングとはいっても相当に性格は違ってくる。それでも上久保はかすかに笑みを浮かべながら「やることは同じです」という一言を言い放ちそうだ。ともあれ打撃がなくとも、実戦の場に上久保が戻って来ることは嬉しい限りだ。

上久保と同様にMMAを戦うイゴールは、ここでカウチという新生との戦いを迎える。「巌流島でメルビン・マヌーフと戦うことで、人生で一番の恐怖を感じ克服した」と言うイゴール。決してグラップリングを軽視するわけでなく、命を落とす怖さのないなかで世界の一流グラップラーと組み技戦を楽しむ姿勢で挑む。

MMAではフェザー級のバンタム級の河名と須藤の戦いも興味深い。ケージグラップリング& ポイント制のプログレス・フォークスタイルグラップリングで河名は自分の戦いを貫き森戸新士にポイント勝利。一方、同ルールの森戸戦で須藤は自らの戦いを続けポイント負けを喫した。河名は組んでも相手のグラップリングゲームに付き合わずトップを取ることで勝利し、須藤は下になってからの足関節の仕掛けを森戸に凌がれて敗れた。

アンライバルド・ルールは下になるとマイナス2Pで、抑え込まれた形から脱出して立ち上がると1Pを挽回できる。とはいえ抑え込んでくれば須藤も、足関節に限らず柔術で攻めることも可能だが、河名はここでタイトな寝技をするとは思えない。立ち技でも飛びつき系や引き込み系の技をセットできる状態で、河名が組むことがあるのか。その辺りのルールの使い方が、両者の技量以上に勝敗を争う鍵となりそうだ。

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【ONE FN08】山北渓人のサークルケージ初陣は元王者&アームコレクターのアレックス・シウバにっ!!

【写真】最上といえるデビュー戦の相手が決まった (C)MMAPLANET & ONE

14日(火・現地時間)、ONE championshipより3月25日(土・同)にシンガポールのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE Fight Night08に山北渓人が出場し、アレックス・シウバと対戦することが発表された。

今月10日にONEとの契約が発表されたばかりお山北のサークルケージデビュー戦の相手は、元ストロー級チャンピオンに決まった。

シウバは山北戦がONEで区切りの20戦目になる40歳のベテラン柔術ファイターだ。腕十字の切れは早くから注目を集めてきたが、今ではその入り方のバリエーションの多さ、加えてMMAで実践する能力も評価されている。

ストロー級黎明期から活躍してきただけに日本人ファイターとの対戦も豊富で7度経験している。鈴木隼人をその腕十字で破り、内藤のび太とは1勝2敗、猿田洋祐と箕輪ひろばには1敗と日本人対戦戦績は2勝4敗だけに、山北としては負けられない相手となる。

とはいってもシウバの柔術力は、過去の対戦相手にはないと考えるべき。それだけに山北のレスリングベース、柔術を融合したグラップリングの力を世にアピールにする絶好の相手といえる。

なお同リリースに両選手が寄せたコメントは以下の通りだ。


山北渓人
「去年7月にパンクラスでのタイトルマッチを終えてONE参戦に向けて準備をし続けてきました。ONEと契約をしてすぐに試合のオファーを頂き感謝しています。このオファーを聞いたときは、デビュー戦で、元チャンピオンを当ててくるONEの本気さと僕への期待を感じました。

シウバ選手は、極めることもできて、打撃もできるちゃんとできるMMAが強い柔術家だと思います。ランキングから外れてはいますが全盛期から落ちているとは感じません。
この試合は、立っても寝ても動きが止まることのない試合になると思います。自分のスタミナとスクランブルの強さがアドバンテージになると思うので、動き続けていつでもフィニッシュを狙い続けます。

元チャンピオンとしてのシウバ選手を尊敬していますが、ここで負けるようでは、僕はチャンピオンになれないです。軽く越えて次に行かせてもらいます。世界で日本人がどんどん活躍していますが、次は僕の番です。パンクラスと日本を背負ってONEでベルトを巻くための第一歩踏み出してきます!」

アレックス・シウバ
「彼の最近の試合を何試合か見たよ。若くて良いファイターで、良いチャンピオン。リスペクトしている。彼はオールラウンダーな選手だと思うし、日本のチャンピオン。こういうチャレンジをONEが与えてくれるからこそ、僕もこの年まで高いモチベーションで戦えているんだ。

この試合は面白いマッチアップじゃないかな。恐らく序盤はスタンドで、最終的にはグラウンドゲームになると思う。でもやってみないと分からないね。自分の経験値と自分の柔術を信じてこの試合に臨むよ。2ラウンド目か3ラウンド目で、僕のサブミッション勝利だ!」

なお同大会ではハム・ソヒ✖平田樹も決定しており、Fight Night大会で日本人MMAファイターの揃い踏みは初めてとなる。

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