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【Battle Hazard08】コンバット柔術で勝利、寒河江寿泰「『ゴメンなさい』って気持ちで叩いていました」

【写真】寒河江の言葉にあったようにZSTでコンバット柔術が続き、柔術家やグラップラーの出場が続くようになることを期待した (C)KEISUKE TAKAZAWA/MMAPLANET

8月30日(日)に東京都新宿区のGENスポーツパレスでZST主催の格闘おもちゃ箱大会=BATTLEHAZARD08が開催された。

グラップリングを中心に白熱した試合が続いた同大会で、通好みの盛り上げりを見せたのが清水俊一✖寒河江寿泰の間で行われたコンバットGTFだった。グラウンドで掌底有りのコンバット柔術で、柔術家の良さ、グラップリングらしさ、これぞコンバット柔術の醍醐味という試合で、残り8秒でヒールを極めた寒河江に初コンバット柔術の印象を尋ねた。


──内ヒールで一本勝ち、残り8秒での勝利でした。今の気持ちを教えてください。

「ちょっと安心したというのが一番です。一本を取れて良かったです」

──日本の柔術、グラップリング界からは掌底有りのコンバット柔術に出たいという人は少ないと思っています。寒河江選手は、そのなかでこの試合を戦いどのような印象を持ちましたか。

「ちょっと勝手の違うところはあるのですが、僕のなかでは取っ組み合い……柔術の範疇にある試合だと思っています。なので、少し違いがあっても違和感はなかったです」

──あくまでも柔術の一環であり、MMAを想定してというものではないのですね。

「MMAは試合を見たり、チケットを買って応援に行ったりしますけど、自分が戦うとかは考えていないです。あくまでも柔術の試合として戦いました。海外の選手はコンバット柔術にどんどんトライしています。

僕はそんな海外の強豪選手に勝ちたいと思って練習をしているので、そのためにはこういう試合で戦うことが必要だと思いますし、良い影響もあると考えています」

──寒河江選手はシッティングから足関節という印象があったのですが、今日は自ら下になることはなかったです。そこはやはり掌底有りというモノが影響したのでしょうか。

「作戦としてはテイクダウンしてトップから攻める。倒しきれないなら、足を触って引き込んで取りに行くということでした。ただリングの感触がいつもと違っているのと、清水選手もそれほど組手を創る感じではなかったので、思っていたような展開のある試合ができなかったです」

──清水選手が組みから引き込み、ハーフを取った際にはすぐに足を抜いてマウントへ。ここから掌底を落としました。

「掌底は練習であまり強く叩いたこともなかったですし、大丈夫かなぁと思いつつ『ゴメンさない』って気持ちで叩いていました。清水選手の目を見ることはできなかったです。目が怒っていたら、嫌だなって思って(笑)」

──躊躇してしまいましたか。

「躊躇はまだしてしまいますね」

──EBIのコンバット柔術では、掌底を落として勝つという選手もいます。

「そうですね。極めでなく、ほぼ殴りという人もいますね」

──フィニッシュは清水選手が下になったことで生まれた試合展開ともいえます。寒河江選手としてはあのまま時間切れドローでも良いという考えでしたか。

「僕も取りたかったので、自分から座ろうと思ったら清水選手が一瞬早く座ってくれたんです。僕も座るしかないとはなっていました」

──殴られる可能性のある下と、殴られない下は違うかと思うのですが。

「勇気がいるというか……普段は下にいると安全じゃないですけど、自分の庭のようなところはあります。だから全然気にせずに座ることができるのですが、叩かれるかもしれないとなると怖いですね。

特に相手がMMAの選手だと、自分よりも優れているのは明らかなので。そこは試合になると、ちょっと怖かったです」

──MMAファイターがグラップリングに出て、グラップリングをしない。そういう試合が米国では多いですが、今日の試合は動きも多く、掌底もあり戦いの醍醐味が見られた取っ組み合いでした。エディ・ブラボーもこういう試合が見たくてコンバット柔術をしているのではないかと。

「ありがとうございます(笑)。本業はグラップリング、柔術ですが、コンバット柔術でも米国で戦いたいと思っています。なのでZSTの勝村さんにはこのままコンバット柔術の試合を続けていただき、チャンピオンとか決めることになれば、凄くやりたいです。

コンバット柔術も盛り上げたいですし、新型コロナ感染が収まればZSTの代表として米国に乗り込んで、日本人選手としてコンバット柔術のトーナメントで優勝したいです」

──グラップラーとして、今後の目標は?

「やはり海外のトップの選手に勝つことが自分の強さや成長を証明する最短距離なので、そこに一歩でも近づくためにもグラップリングに力をいれてくれているZSTのなかで活躍して、チャンピオンになるなど結果を残したいです」

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【Battle Hazard08】コンバット柔術は残り8秒で寒河江が清水からヒールでタップ奪う

【写真】寒河江は本場コンバット柔術への挑戦と、ZSTにコンバットGTF王座の新設うを求めた(C)MMAPLANET

<Combat GTFフェザー級/7分1R>
寒河江寿泰(日本)
Def.6分52秒by ヒールフック
清水俊一(日本)

序盤は立ちレスリングが続き、清水がダブレッグへ。引き込みガードを取った清水が潜ったところで足を抜いた寒河江がそのままマウントに入る。ハイマウントで掌底を打っていく寒河江に対し、清水はコーナーを蹴ってリバーサルを狙う。

寒河江は体が浮かさせると、サイドに移行する。レフェリーが両者をマット中央に戻し、スクランブルになると寒河江が前転して足関節へ。

清水がヒザを押し込んで耐えるが、寒河江はサドルで足を伸ばして内ヒールを狙う。上体を起こした清水に続き、足が抜けると寒河江も立ち上がる。

寒河江の腕をひいてバックに回った清水はワンフックから上を取りに掛かるが、その動きを利用するように寒河江もスタンドへ。

寒河江が清水のテイクダウンを2度防ぎ、試合は最終版へ。このまま時間切れドローかと思われたが、清水が座ってハーフガードから。

体を反転させた寒河江は清水の右足のカカトを取って捻りにかかり、上を向いて左足で蹴ってくると右足を右ワキに抱えて内ヒールに入る。

アッという間に観念した清水がタップし終了8秒前の寒河江の一本勝ちとなった。


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【Battle Hazard08】GTFルールで米倉大貴✖八田亮、イゴール✖レダ。清水は寒河江とコンバットGTF

【写真】ベルトを設けて、防衛戦でも良いかと思う一戦だ (C) MMAPLANET

27日(木)、ZSTより30日(日)に東京都新宿区のGENスポーツパレスで開催されるBATTLE HAZARD07の全試合順が発表された。

ZSTが提供する格闘技界のおもちゃ箱、GTルール=グラップリングが3試合、グラップリング・タッグが1試合、そして──ついにゴンバットGTFという名のコンバット柔術戦が組まれることとなった。


夜の部=リングMMAのZST68とダブルヘッダーで開催される今回のバトルハザード。メインは米倉大貴✖八田亮のGTルール60キロ契約の一戦が組まれた。米倉は先のGTF04 の60キロ級トーナメントで3試合連続ヒールで一本勝ちして優勝しており、非常に勢いがある。対して八田は昨年のIBJJF全日本ブラジリアン柔術選手権の茶帯ルースター級で米田と同門IGLOOの山本博斗に決勝で敗れたものの準優勝に輝いている。

八田はパンクラスではブラジル人黒帯柔術家のマーカス・アマラフを2Rにギロチンで仕留めており、その際には打撃をまるで使わない完全グラップリングマッチをMMAで見せている。グラップリングで結果を残す米田、MMAを柔術で戦う八田の対戦。米田が速攻を見せるのか、八田が粘っこい展開のなかスクランブルでの強みを見せることができるのか。気の抜けない一戦となる。

セミはメインの10分1Rに対し、7分1RのGTルール戦=イゴール・タナベ✖レダ・メブトゥシュが組まれた。イゴールはGTF0490キロ級Tで優勝。レダはイゴールとの決勝対決が期待されていたが、谷口実にまさかのミノル・ロックで一本負けを喫した。いってみれば、そのレダがトーナメント柔優勝のグラント・ボグダノフ越えを果たさずイゴールと対戦する。なんのための8人制トーナメントだったんだ──と目くじらを立てる必要がないのが、格闘おもちゃ箱バトルハザードだ。

宇野薫&植松直哉が王者という──古のグラップリング・タッグ王者組への挑戦権を掛けた一戦では、森戸新士&高橋サブミッション雄己が岩本健太&山中健也というこれもGTF65キロ及び75キロ優勝者が手を携え相対する。

岩本と山中が日ごろから練習をしている同門なのとは対照的に、森戸と高橋はどう見ても即席タッグだが、ツープラトンの攻撃が許されているわけではないグラップリング・タッグだけに1+1が2以上になることはない。負傷などのケースと駆け引きというファクターを除けば、個の力が問われる勝負だ。

上記のようなグラップリングの豪華カードが並ぶなか、清水俊一と寒河江寿泰はコンバットGTFルールを戦う。

現状、ルールの詳細は不明だが──恐らくはコンバット柔術のグラウンドで掌底が認められた戦いになると思われる。そうなるとやはり気になるのは、寒河江の掌底に対する耐久力だ。清水の気質を考えると、相手の庭に入って戦いたくなるだろうが──ここは正座をしてガードの中に居座り、叩く。そこで寒河江の反応を見る必要がある。

また今大会では平信一✖谷口実という一戦が、ルールは当日発表というマッチアップがなされている。出場選手もルールを当日知るのか、そういうことが可能であれば──いよいよ独特のバトルハザード・ワールドが展開されるといえよう。

なお夜の部のZSTではFighting NEXUSフライ級チャンピオンの駒杵嵩大とGladiatorライトフライ級チャンピオン=宮城友一というグラスルーツMMAファンにとっては、垂涎もの対戦が実現──する。