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Bu et Sports de combat Interview ONE サンチン ブログ 松嶋こよみ

お蔵入り厳禁【ONE】松嶋こよみに訊く─02─武術空手「サンチンの稽古で培われた内面を生かすこと」

【写真】黒帯のストライプルが2本になっている松嶋。コレをやって役にたつのか?!(C)MMAPLANET

お蔵入り厳禁──8月21日(金・現地時間)にABEMAで中継されたONE110「No Surrender III」のゲスト解説を務めた松嶋こよみインタビュー後編。

Road to ONE出場がなかった松嶋はMMAファイターがほぼ行うことがない空手の型稽古を採り入れている。フルコンタクト空手でもポイント空手でのない、武術空手の稽古は松嶋に何をもたらしているのか。

<松嶋こよみインタビューPart.01はコチラから>


──ゲイリー・トノン、タン・リーという名前が挙がりましたが、その2人を現時点でのターゲットにしているということですね。

「やはり今すぐに戦って勝てるというプランが頭に浮かばない2人ですし。簡単にそういうモノが出てくる相手ではないです。それこそ、もっともっ積まないと勝てない相手だとは分かっています。だからこそ、この2人と戦いたいんです」

──現代の有明省吾と剛毅會では呼ばれている松嶋選手としては……。

「誰も分からないですよ。その呼び方をしても(笑)」

──大山倍達総裁が極真史上、最高の天才と称したとされる春山一郎という実在した人物をモデルとした空手バカ一代の登場人物であることは一応説明させていただきます。そんななか、あまり武術空手を語ることがない松嶋選手ですが、以前に取材以外での会話のなかで『ナイファンチは型をやっていてもまだ分からないですが、サンチンは掴めてきてMMAで生かせる』ということを言っていましたが、その言葉の真意を教えていただけないでしょうか。

「それは……何が生きているのか、動きや技術面として言葉で言い表すことはできないのですが……一番は僕は目線かと思っています」

──目線?

「ハイ。構えている時の目線、視線が死んでいる時というのがあります。こういうことを話し始めると、MMAの選手たちは『何を言っているんだ』という感じになってしまいますが、僕のなかでは視線が死んでいる時があるんです。

でも構えてフとした時に、ハッと……全部、擬音になってしまうのですが(苦笑)、開いた瞬間にパンチが見える」

──それは姿勢や目の位置が同じであっても死んでいる時と、見える時があるのですか。

「細かいことでいえば手の位置とか、姿勢は違っているのかもしれないですが、見えるんです。心の持ちようもあるかと思いますけど、色々なことが合わさって自分の構えが良くなったと思います。

それこそ今、前傾姿勢で戦っているのですが、そういう時ってどうしても頭は下がります。でも、その気持ちがあるだけで自分が楽になるんです」

──サンチンの構えを取らなくても、サンチンの型の稽古をしていることで、その気持ちを思い起こして活用できるということですか。

「ハイ。サンチンの構えを取らなくても、自分が瞬間的にフッと開いているなという気持ちでいるだけで、自分の状態が良くなっているんじゃないかと感じます」

──それがサンチンを体得できているということなのですか。

「いや、体得できているなんて言えません。全然、まだまだだと思っています。そういう気持ちの部分以外でも、肩の使い方や、ヒジが体側から離れるタイミングで拳を回転させるなど威力のある突きを打つことができるはずなのですが、まだ自分のなかで落とし込めていないです」

──つまりはサンチンで培ったモノを心身ともに威力、力として活用するわけであって、相手のパンチを廻し受けし、虎口のようなタイミングで掌底やパンチを入れるということではないと?

「ここは断言できますが、cです」

──おお、そういう風に言い切れてしまうのですね。あれができると格好良いなとか浪漫を追い求めるのではなく。

「練習の時点でそういうことをやると、それは試合のための練習にはならないです。それこそサンチンの型には、色々な動作、体の使い方はありますが、そこによって培われた内面を生かすことだと僕は考えています。あの型の動きが、MMAに生きるとは思っていないです」

──リアリティと浪漫、秘術の違いですね。そういう夢を見なくてトライできるのが凄いですね。

「やって損はないですから。だって日本人の打撃はキックでもなく、ムエタイでもない。日本にあったのは空手じゃないですか。せっかく日本には空手があったのに、皆はそこを学ばないんだなぁって思っています」

──キックボクシング、ボクシング、ムエタイは内面で生かすのではなく、練習した技術を落とし込むことができますよね。その違いは大きくないでしょうか。

「でもK-1やムエタイの距離とMMAは違うので、そこも習った技術がそのまま生きるというのは別だと思います。だから、個々の競技で習ったことをMMAに落とし込む作業は必要ですし。実際、僕もキックボクシングのジムに行かせてもらってキックのスパーリングをしていますけど、そのスパーがMMAで直接生きると思ってやっているわけではないです……でも、なんでやっているのかな。アハハハハ」

──そもそも剛毅會の武術空手は競技としてのカテゴライズを考えるとフルコンタクト空手でも、ポイント空手でもありません。要は琉球で培われていた競技化、むしろ体育科する以前の空手を探求しているような。

「だから僕がやっている空手の稽古はK-1やキック、ムエタイよりもMMAに生きると思っています」

──例えば松嶋選手のパンチは、低い位置からまっすぐ出ることがあります。それはサンチンで培ったからでしょうか。

「自分では理解していないですが、2月のキム・ジェウン戦で奪ったダウンは岩﨑先生曰く『そうです』。でも自分ではサンチンの突きで殴り倒したという自覚はないです。それこそボクシングもやっているから、できたとも思っていました。ただ後々、映像で見返して見るとヒジを返していたり、ちょっと違う殴り方をしていました」

──サンチンの動きが入っていたと。

「それでも武術って実際には使うモノじゃないような気がしています」

──それが路上の現実を指すモノであれば暴漢に襲われた、切った、刺したということが身の回りにあるほうが危険すぎますしね。

「それこそマインド的なやることで、それが勝手に試合で出たんじゃないかと思います。だから、こういう感覚ってどう説明すれば良いのかも難しいですし、誰もがハマるかといえば全然そうじゃないでしょうし。でも、僕にはそれがハマったということです」

──マインドということですが、メディテーションとはまた違うのでしょうか。

「メディテーションは別物です。武術も格闘技もMMAも、どのスポーツも感情の起伏が試合中で出てしまいます。その部分をできるだけ減らしたくて、僕はメディテーションをやっています」

──その効果の程は?

「自分のなかで精神的な波がなくなってきました。それが空手と良いように融合してきたかと思っています。2月の試合は特にそのように感じました。以前は……それこそAACCに所属していた時期は、ガッと攻めて殴れば良いという感覚で空手をやっていました。結果的に空手が自分の中に入ってきていなかったです。

それが今ではメディテーションとの相乗効果で空手が入ってきて、凄く良い練習ができています」

──MMAをやるうえでどのような稽古も真剣にしていれば無駄はないと思います。ただし、効率的かどうかはある。正解があるとすれば試合で勝つこと。と同時に勝った、負けたで正解、間違いもない。結果と鍛錬によって得る効果、あるいは強化とは別物という難しさがあります。

「だから面白いという見方もできると思います」

──結果ムエタイにも興味があって、土曜日はムエタイに行こうとなるわけですね。

「あっ、でも明日(※収録翌日)は昇段審査があるんです。サンチン、ナイファンチ、セイサン、パッサイ、クーサンクーの型を全てやります」

※剛毅會空手二段に昇段

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Interview ONE Road to ONE03 ブログ 中原由貴 松嶋こよみ 高橋遼伍

【ONE】松嶋こよみ発言を受けて、中原由貴に訊く、Road to ONE─01─「日本人対決には全く興味ない」

【写真】言葉は強めだが、終始にこやかだった中原(C)ABEMA

28日(金・現地時間)にABEMAで中継されたONE111「A New Breed」のゲスト解説を務めた中原由貴。

1週間前に解説をした直後のインタビューで、同じフェザー級の松嶋こよみが日本人対決に関して、「前の試合で負けている選手だし、勝ってから声を挙げて欲しい」という発言をした。これ対し、中原はSNSで『話が違う』と反論。解説を終えた直後に、中原に日本人対決や昨年5月以降にどのように過ごしてきたのかを尋ねた。


──解説お疲れさまでした。大会の印象や昨年5月から現在までの動向を伺う前に、松嶋こよみ選手のMMAPLANETのインタビューで『僕と戦いたいという声がなかった。ランキングが下の選手に僕からやろうという気にはなれなかった』という発言をしたことに対し、ツイッターで反応をされていたと聞きました。

「これはもう、書くかどうかは高島さんに任せますけど、俺は別に逃げているわけじゃないんです。それなのに周りは『なんで、コイツらやらないんだ』って意見が出ているみたいで」

──Road to ONE03 に関しては、オファーはあったのでしょうか。

「ありました。僕、プライベートと仕事のケジメをつけたくてLINEが2つあるんです。SIMカードを2つ持っていて。でプライベートの方にしている時にオファーを長南さんからもらっていて1日、気付いていなかったんです。

気付いてすぐに、連絡を取りました。試合まで6週間か7週間で10キロほど体重を落とさないといけない状況で、詳しい計量方法とか分からなかったですけど……。ここ最近の流れだとONEの体重で当日計量だろうし、ONEと契約している日本人選手と戦うのであれば、久しぶりだし試合もしたいから『やります』って返答したんです。

で、相手が決まらないまま1週間ぐらい減量もして体重も3キロ落としていました。そうしたら、他の日本人フェザー級選手はONEが再開して日本人を呼ぶようになるのを待つということで、ONE本戦と契約していない選手の名前を告げられたんです。

ファイトマネーは日本でやる大会だし、本戦のような額じゃないだろうと思っていたけど、そこは良かったです。でも、ONEの契約選手と戦うつもり満々だったのに……それはちょっと気が乗らないってなりました」

──なるほど、そういう流れがあったのですね。

「でも僕のなかで相手は松嶋選手じゃないと思っていました。彼は僕とやるメリットはない。だって1つや2つでタイトルに挑戦できるのだから。で、山田(哲也)選手は日本にいるらしいけど、向うでずっとやってきた人が、このタイミングでは日本で試合はしないだろうと。だったら、高橋遼伍選手かなって。

高橋選手は去年の日本大会の時に『日本人対決も面白い』と発言していたので、これは高橋選手だって僕は思っていました。もう作戦も考えつつ、松嶋選手か山田選手の可能性もあるかもと考えつつ練習をしていると、ONE本戦で戦っていない選手の名前を告げられて……。

それは違うし一旦断わらせてもらいました。で、その直後にちょっとケガをして睡眠をとるにも影響がでる状態だったんです。そうしたら『高橋遼伍選手がOKなら、やりますか?』って1週間後に連絡がきて。『なんで1週間前に言ってくれないんだよ』って」

──でもケガをしていたのですよね。

「僕は試合が決まったら、ケガをしてもやります。逃げたと思われたくないし。だから、なんであの時に高橋選手の名前を出してくれなかったんだって。もう日常生活に影響が出るくらいなので、あの時点で試合ができるとは言えなかったです」

──なるほど、そのようなタイミングが合わないことがあったのですね。それとは別問題で、松嶋選手が『前の試合で負けているのに、ランクが上の僕とやるなら勝ってから言って欲しい』という風に発言していたことについてはどのように受け止めましたか。

「フフフフフフ。正直な話をして良いですか」

──勿論です。

「日本人対決には全く興味ないです。勿論ランキングは上にいるし、そういう風に言う気持ちは分かります。でも、彼がそういう風に言うってことは日本人を意識しちゃっているってことですよね。僕は日本人選手は誰も……それだったらONEに行かず、あのままパンクラスに残ってISAO選手に勝ってベルトを獲ってから、どっかに行くっていう選択をしていました。

お金の問題もありますけど、僕がONEを選んだのにはちゃんと理由もあります。海外で練習をしてローカル団体で戦っている色々なヤツらと肌を合わせた時に『ちょっと待てよ、俺、井の中の蛙じゃん』って思ったからなんですよ。世界にはまだまだ凄いヤツがいる。だから、外国人と戦いたくてONEをチョイスしたんです。

それが周りから同じ階級に日本人がいるとか言われても、それは外野の意見です。まず日本のなかで強いヤツを決めろよっていう気持ちも分かりますけど、俺個人としては正直、日本人と対戦することに興味はないんです」

──ただし10月にシンガポール大会が開催され、日本人選手が招聘されたとしても、出たいと思っている皆が出られることはまずないと予想されます。

「そうですね。その通りだと思います」

──もう本当にどのような大会で、どうなるのか分からない状況でRoad to ONEという国内大会の需要が高まり開催される。でも、日本人としか戦う選択肢はない。そういう場合だと中原選手はどうしたいですか。

「僕、今回スイッチ入ったのはビックリしたんです。日本人対決に意欲的になって。それもなぜか分からないですけど、金じゃなくて、消去法で誰になるか考えつつ3人の中なら誰でも良いって思っていたし。正直、僕より箔のある選手ばかりなんで。

下から突き上げるっていうのは一番良い立場で試合に臨むことができます。そういう気持ちがあったので、次に日本人選手と戦うことにスイッチが入るかと言われたら、今はもう待ちたいです。今日も解説している時に、コメントで中原✖高橋が見たいって書き込んでくれている人達もいて。そういう声を挙がると、それは嬉しいです。これだけ姿を消していた人間に対して、そんな風に行ってくれるなんて。

ですけど、本当にタイミングですね」

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Interview ONE ONE110 No Surrender III ファビオ・ピンカ ブログ 中原由貴 山田哲也 松嶋こよみ 高橋遼伍

【ONE】ムエタイ好き?=松嶋こよみに訊く、Road to ONE─01─「意外と僕と戦いたいという声がなかった」

【写真】解説後のインタビューも恒例になっていた(C)ABEMA

21日(金・現地時間)にABEMAで中継されたONE110「No Surrender III」のゲスト解説を務めた松嶋こよみ。

ムエタイに興味があるのは、解説中の言葉からも伝わってて来た。そんな松嶋にRoad to ONEという大会について、他のフェザー級選手が出場しない状況について尋ねた。


──いつも通り、解説でも大人しい松嶋選手でした。清野・大沢コンビの間に入っていくのは難しかったですか(笑)。

「そうですね、あれだけ話しているとなかなか入ることはできなかったです。しっかりと話してくださっているので(笑)」

──ムエタイの試合の方が言葉も多かったと思うのですが、松嶋選手はムエタイもチェックされているのですか。

「ONEでやっているムエタイは比較的見ています。キックボクシングよりムエタイをチェックしていますね。ムエタイはMMAに使える技術があると思うので、参考にするためにも見るようにしています」

──ペトロシアンの試合も見ないですか。あのカウンターや下がりながら打つパンチは参考になるかと思っていたのですが。

「キックはMMAグローブを使わないことが多いので、大きなグローブの試合はもう追わなくて良いかという風になっています。8オンスとかだと、もう別ですよね。ムエタイは逆にMMAグローブでなくても、好きで動画とかで挙がっているタイの試合も、ちょこちょこチェックしていました。

結局、首相撲ってまだ掘れる場所じゃないですか。そういうところは試合を見て、自分なりでも勉強していった方が良いかと思っています。試合ではそれほど使っていないのですが、練習では使うようにしています」

──首相撲の指導を受けることもあるのですか。

「それこそマモルさんに教えてもらったり、スパーリングのなかで自分で組んでヒジを使ったりして試しています」

──マモル選手はある意味、MMAファイターが首相撲を習うには最高の指導者かもしれないですね。MMA目線で首相撲を見るという点においても。

「首相撲は全てマモルさんに教わっています」

──ただ、めちゃくちゃ教えてくれることが多かったりしませんか(笑)。

「話に熱が入ると、もの凄い情報量になるので、全てを記憶に留めることは難しいです(苦笑)」

──ではファビオ・ピンカのMMAデビュー戦は見たいと思っていた部分が見られなかったのではないですか。

「余り良いようにムエタイをMMAに落とし込めていないというか、MMAはあまりできていなかったですね。残念でした」

──ただムエタイが凄いからといってMMAで勝つって、難しいことじゃないですか。

「それはそうなんですけどね(笑)。期待してしまっていたということですよね。ウィラチャイはMMAができる選手ですし。判定基準としてもローをいくら効かせていても、ダウン一つが仇になる。そういうMMAらしさは出ていました。

ピンカはがMMAの距離で戦えていなかったですし、ムエタイだったらあのスピニングバックフィストは被弾しなかったと思います。ムエタイだと、あの技を貰ったことすらないんじゃないかと。でも、ウィラチャイはムエタイでは勝てないけど、MMAなら勝てる。ウィラチャイとしては頑張って良い試合をしました。

初回にバランスを崩したときも、MMAを戦うならどういうつもりか分からない立ち方をして、殴られていました。柔術を練習しているとかインタビューで言っていたのに、どうなんだろうって。もう少し楽な相手と初戦は戦わせてあげたかったというのはありますけど、ピンカがどういう試合をしたかったのか、分からなかったです」

──ONEが活動再開し、解説という立場で大会を見てどのような気分でしたか。

「MMAが少ないのは寂しかったですね。ムエタイも面白いし、良い試合でした。でも僕はMMAファイターなので、MMAで締めて欲しいという気持ちはあります」

──解説中に10月のシンガポール大会に触れ、ゲイリー・トノンかタン・リーと戦いたいという発言がありましたが、9月10日のRoad to ONEという大会が行われることについてはどう思っているのでしょうか。

「それこそ意外と、僕と戦いたいという声がなかったですね。もっと同じ階級の選手が『松嶋とやりたい』と想ってくれているものだと思っていました。

僕はランク2位にいて、2月の試合が終わってからトノン、タン・リーという選手を念頭にずっと練習してきているので……そのつもりでいるというのはあるのですが、それこそランキングに入っていない人から『戦いたい』と言われても良いと思っています。どうなんでしょうかね?」

──ONEと契約していて、海外の大会に出られる見込みがないのであれば、私は中原由貴選手と高橋遼伍選手、そして山田哲也選手は松嶋選手と戦いたいと発言があっても良いと思います。そうすると国内にいて、フェザー級版の猿田洋祐✖内藤のび太が見られたので。

「まぁ、やりたいとアピールすることすらできない理由があるのかもしれないですけど……」

──松嶋選手から『やろうぜ』ということは?

「過去に負けている相手だったり、僕の方がランキングが下なら言うと思います。でも何か一つでも間違えるとぶっ飛ばされるのはタン・リーだと思うし、少しでも気を抜けば足首を捻られるのはトノンだという感覚でいます。

その2人に負けて、ランキングが僕より下の選手に自分の方からやろうという気にはなれなかったです。」

──このインタビューを読んで、『なら、やろうぜ』という声が挙がるとどうしますか。

「本気で僕をブッ飛ばすつもりでいるなら、僕がこれを言ったから声を挙げるっていうのも変じゃないですか。そういう気持ちもない選手よりも、僕がやりたいのはタン・リーとトノンです」

──ただし、いつタン・リーやトノンとできる日はまるで見えないです。

「ここからまた試合がない状況が何カ月も続けば、もうやるしかないです。やりたいと思われて、名前が挙がるのであればやると思います。

中原選手も高橋選手も強いです。僕が一方的に勝てる試合でないことは重々承知しています。ばかりか負ける可能性がある相手だと思っています。ただ僕は世界戦で負けたけど、前回の試合に勝って次にステップを踏める状況になっていると思います。

負けて試合ができていない状況の2人なので、なら2人で先にやってほしいという気持ちでいるのは、ダメなんですかね。なんで、その2人がRoad to ONEという場所で戦わないんだろうっていう話にならないですか?」

──そして勝った方が、『松嶋、テメェ俺と戦え』とアピールするものだと。

「そう思っています。それも僕の我儘な部分かもしれないですけど、江藤さんが青木さんと戦うのもアミール・カーンに一本勝ちしているからこそ、楽しみな部分も生まれる。そういうことだろうと……」

<この項、続く>

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Interview ONE ONE Championship ブログ 佐藤将光 松嶋こよみ 猿田洋祐

【ONE】リスタート、ONEチャンピオンシップ。松嶋こよみ、佐藤将光、猿田洋祐、再開に向けての声

【写真】松嶋、佐藤、猿田、世界王座が視界にある3者だ (C)ONE

26 日(金・現地時間)にONE Championshipのチャトリ・シットヨートンCEO兼会長が、7月31日にタイのバンコクでONE「No surrender」を開催することを発表した。

元々ONEでは7月中にタイでのイベント再開を視野に入れており、その状況は関係各所には伝わって来ていた。当然、ONEとパートナーシップを結ぶABEMAにもその報を届いており、ABEMAではあらかじめONE出場日本人選手から活動再開に関してのコメントを集めていた。ONEチャンピオンシップ、リスタートが正式発表のタイミングで、それら日本人MMA選手の声をお届けしたい。まずは第三弾として松嶋こよみ、佐藤将光、猿田洋祐の今の気持ちとは。


松嶋こよみ
「ONE Championship再開が決まりとても嬉しく思っています。まだ世界的にも新型コロナウイルスの影響はあり油断できない状況ですが、早く戦いたい気持ちでいっぱいです。当面は無観客大会などになると思いますが、画面越しで応援していただける格闘技ファンの皆さんに気迫の伝わるような試合をしたいと思います。応援よろしくお願いします」

佐藤将光
「率直に嬉しいです。それと共にどういう形態であれ、選手に場を与えてくださりありがとうございます。コロナ禍で改めて生きることについて考え、試合することで表現する事が私は大好きなんだと感じました。この先何年も試合できないかと考え絶望さえ感じました。またお客さんと一緒に盛り上がれる日が来るかと思うと今は楽しみで仕方ないです!
格闘技は最高です」

猿田洋祐
「 ONE Championship 再開を待ち望んでいましたので嬉しく思います。 自分の中で今年はベルトを奪還すると決めているので、コロナによって色んな変化があっても気持ちが切れる事はなかったです。会社員として普段と変わらない仕事をしながら、いつ試合が来ても飛びつけるように自分で出来るトレーニングを続けて毎日生きてきました。またこの期間にSNSを通じて自分の事を知って貰い応援してくれる人も増えました。 自分の好きな格闘技を通じて世界中の皆さんに元気を与えて行きます!

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Interview ONE ブログ 松嶋こよみ 澤田龍人

【ONE】「無いの? 男女の仲は?」。ONEアスリートIGライブ──松嶋こよみ&澤田龍人の公開質問への返答!!

【写真】ルーツが同じで、武器もかなり似ている両者だが、今の戦い方はかなり違いが見られるようになった。それと去年の写真ですが、こよみの後ろの船は……(C)MMAPLANET

ONEアスリート達の対談にファンが参加できるIGライブ。先週末は23日(土)に和田竜光✖上久保周哉、高橋遼伍✖中原由貴、24日(日)には松嶋こよみ✖澤田龍人の対談が行われた。

MMAPLANETでは出演者に質問を公開で投げかけており、ここでは和田&上久保に続き松嶋&澤田の回答を紹介したい。

彼らへの質問と、その返答は以下の通りだ。

松嶋への質問
「イヴォルブで練習するようになってからの澤田選手の動きに、どのような変化が見られるのか。武術空手のMMAへの落とし込み方に関して、自身と澤田選手の違いがあれば説明お願いします」

澤田への質問
「とってもソフトな印象の松嶋選手ですが、かつての練習仲間として──とっておきの『この人、怖いなぁ』と思ったエピソードを披露してもらえないでしょうか。あと、イヴォルブの女子選手で男女としてでも、男女としてでなくても一番仲の良い選手は誰でしょうか。仲が良い理由も教えてください(笑)──これはノーコメントでも構いません」


松嶋 そうですね、雰囲気が大人っぽくなったなと。前は勢いとかでレスリングとグラップリングをやっていたのが、今は一つ一つをちゃんと技術として戦っています。あとは体が強くなってパンチも凄く良くなったんじゃないかなと思っています。それと……空手ですよね、前ほど余り蹴りが出なくなっちゃたかな?

澤田 ああ、そうですね。蹴り出さなくなちゃいましたね。

松嶋 やっぱりムエタイの蹴りだと回し蹴りとかやらないから、そうなるとタックルに繋がらないからかなぁ。でも、そこも龍人の距離なら前蹴りがどんどん入ると思うし、それを使って欲しいですね。

澤田 そうですね、ムエタイと空手を上手くアジャスト出来れば良いんですけど……。それと、僕への質問に対しては余りダメージがなかったので、怖いところはそんなに見なかったんですけど……。唯一怖いなって思ったのが、プロ練をとある選手とやっていて、試合前なのか分からなかったんですけど……ちょっとスイッチが入ったのか、ガチでやり始めて……。

松嶋 あれはお互いにじゃない?(笑)

澤田 で、カーテンに相手が飛んで行って戻ってきたら、めちゃくちゃ鼻血が出ていて……(笑)。 あっ、この人……怖いって思いましたね(笑)。

松嶋 あれは、俺もまだまだ子供だったからね。成長したからね、今は(笑)。

澤田 僕自身は階級が違ったので、スパーはあんまりやらなかったので、ああいう体験はしてないです(笑)。

松嶋 あははは、 ある人っていうのが面白いね(笑)。あと、イヴォルブの女子選手で男女としてでも、男女としてでなくても一番仲の良い選手は誰っていうのは?(笑)。

澤田 女子選手で一番仲良い人……。

松嶋 あの、レスラーの人は?

澤田 あぁ、リトゥ(・フォーガット)!! あの子もめちゃくちゃ良い子ですよ。イヴォルブの選手はみんな仲良いですね、休みの日は映画行ったり、海に行ったり、VRのゲームしに行ったりとか。

松嶋 無いの? 男女の仲は?(笑)

澤田 ないですね。全然ないです。

松嶋 イヴォルブにいる女子選手って、誰かあんまり分かってないっていうのがあるけど……。

澤田 パンダが新しく入りました。シィオン・ヂィンナンが。

松嶋 ああ!! 俺、一回、あの選手と髪型がほぼ同じになってね(笑)。上海大会に出た時に会って挨拶したんだけど、ちょっと気まずい雰囲気だった(笑)。

澤田 めちゃくちゃ良い選手ですよ。フレンドリーだし。

回答へのMMAPLANET公的私信
「まず、2人ともありがとう。こよみは大人になりました(笑)。色んな面で。龍人に関しては……こちらが本当に聞きたいのはソン・ガヨンだということを理解して、気を回して欲しかったところです(笑)」

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News ONE ブログ 上久保周哉 和田竜光 松嶋こよみ 澤田龍人

【ONE】ファン参加型のインスタライブ対談、第5週は和田竜光✖上久保周哉、松嶋こよみ&澤田龍人!!

【写真】特に写真の姿勢や視線に意味はありません(笑) (C)MMAPLANET

ONEアスリート達士の対談にファンが参加できるIGライブ。今週末は23日(土)の午後8時から和田竜光✖上久保周哉、24日(日)は同じく午後8時より松嶋こよみ✖澤田龍人の対談が実現することとなった。


その実力者ぶりはDEEP時代からお墨付き、敗れはしたもののデメトリウス・ジョンソン戦でもしっかりと強さを知らしめた和田。一方、日本でなくONEでキャリアアップを果たすという道を選択した上久保は、練習仲間うちでの力の認められようは群を抜いている。

コロナ移行、和田は練習を控える立場を取っており、インスタライブ上とはいえ久しぶりの対面となる両者──果たして、会話が成立するのかも楽しみだ。

対する松嶋&澤田は、かつてAACCの同門で一緒に汗を流してきた仲だ。今ではシンガポールのEVOLVE MMAに在籍する澤田の熱いリクエストで両者の対談が現実にいたったという。年齢的にも後輩にあたる澤田が松嶋との会話のなかで何回『押忍』と発するか、数えるのも一興だ。

ということで今回も──MMAPLANETから出演するMMAファイターに公開質問状を書かせていただきます!!

まずは和田に──「自分の記者生活のなかでも、飛びぬけて思考を言葉にできるのが和田選手です。上久保選手に話し方のレクチャーをお願いします!! それとご近所さんとして……自分らの街で今、美味しいテイクアウトがあれば教えてください

続いて上久保──「上久保選手にとっての正義の定義を教えてください

さらに松嶋──「イヴォルブで練習するようになってからの澤田選手の動きに、どのような変化が見られるのか。武術空手のMMAへの落とし込み方に関して、自身と澤田選手の違いがあれば説明お願いします

最後に澤田へ──「とってもソフトな印象の松嶋選手ですが、かつての練習仲間として──とっておきの『この人、怖いなぁ』と思ったエピソードを披露してもらえないでしょうか。あと、イヴォルブの女子選手で男女としてでも、男女としてでなくても一番仲の良い選手は誰でしょうか。仲が良い理由も教えてください(笑)──これはノーコメントでも構いません

以上、宜しくお願いします!!

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ABEMA Fighter's Diary Interview J-CAGE ONE PXC ブログ 松嶋こよみ

【Fighter’s Diary con on that day】「試合がない日々」を生きる松嶋こよみの声 on 2015年8月7日

Otsuka-Matsushima【写真】22歳の松嶋こよみ、若い!! (C)ABEMA&MMAPLANET

全世界を巻き込む新型コロナウィルス感染拡大の影響は当然のように日本の格闘家たちの人生にも影響が出ている。試合がない、大会が開かれない、練習場所の確保も困難だ。

そんな今、格闘技を愛する全ての人へ──ABEMA格闘CH が公式YouTubeチャンネルで Fighter’s Diary Ep.03が25日(土)より、アップされている。

完結編=第3弾でクローズアップされた格闘家は那須川天心、山本美憂、松嶋こよみ、和田竜光、大沢ケンジ&上迫博之、藤野恵実の7人だ。

Fighter'sDiaryFighter’s Diaryは3週に渡り、3つのエピソードで総勢16人の格闘家たちの声をYouTubeで伝え、26日(日)より、ABEMA格闘CHにて Fighter’s Diary完全版が放送されている。

そんなFighter’s Diaryでは「試合がない日々」を格闘家たちはどう生きるのか? ──という今の声を集めた。MMAPLANETでは、タイアップ企画ならぬボーディング企画を提案。MMAファイター達が今を発せられるようになった原点を探る上で、あの日の彼らや彼女達の声=on that dayとして、MMAPLANETインタビュー初登場時の声を紹介したい。

題してFighter’s Diary con on that day、第16回は2015年8月22日公開、8月7日(現地時間)に現地取材した──キャリア3戦目、 PXC49エリック・ギャトマンをスラムでKO 直後──松嶋こよみのあの日の声をお届けしよう。


<リードを含めた完全版はコチラから>

――豪快なスラムでの勝利、おめでとうございます。

「ありがとうございます」

Koyomi 04――あのスラムはキャンバスが硬いこともあり、狙っていたのですか。

「いえ、そんなことはないです。今回、緊張してしまっていて全く自分の動きができなかったので。取りあえず上からパウンドを落とすために、離そうとしたらああいう形になったんです」

――緊張をしたのは、会場の雰囲気など原因ですか。

PXC49「ハイ、今回がプロになって3試合目なのですが、こんな大きな場所で戦ったのは初めてなので、会場の雰囲気に飲まれました。

修斗では新宿フェイス、2戦目のカナダでの試合もホテルの宴会場みたいなところで。そこも僕にすると広かったのですが、PXCは別モノでした」

――PXCで戦うことになったのは、どういった経緯だったのでしょうか。

「7月の終わりに話をもらって。通常体重に近い状態で戦っているので、体調も問題ないし戦おうって思いました」

――外国人相手に通常体重はリスクが高くならないでしょうか。

「ハイ。日本ではライト級で戦い、海外で戦うときにフェザー級に落とすつもりでやってきていました。今回は特別です。急遽出場となったので」

――日本ではライト級というのは?

「そこで負けていると、どうしようもないので。ライト級でも力負けはしたくないという考えで、今は戦っています。今夜の試合は初めて打撃を受けたので――僕のキャリアでは日本の選手のことも分からないのですが、強い選手はこういう打撃を貰うことを経験しているんだろうし……。ただ、外国人だから強いというのはそれほど感じなかったです」

Koyomi 02――がぶられてヒザを頭に受けた後、咄嗟に手をキャンバスに着けることでて追い打ちを貰わないようにしていました。

「テイクダウンされる前にローブローがあって、それが効いてしまっていたので、とりあえず落ち着こうと思っていたらヒザを貰ってしまって……。ダメージはなかったのですが、続くと危ないと思って手を着きました。がぶられた状態は色々と練習してきたんで、怖さがそれほどなくテイクダウンの機会を伺っていました。

Koyomi 03逆に対戦相手もがぶってから攻めてこなかったので、ブレイクが掛かるかなと思ったのですが、掛からなかったので近い位置にあった足を取っていきました。

スタンドに戻したいという気持ちがあったので、少しブレイクを待っていたのですが、そうでなければもう少し早くテイクダウンも取れていたと思います」

――凄く冷静に戦えていたのですね。

「いえ、もっと早く頭を切り替えてテイクダウンを取っておくべきでした。相手も変わらないキャリアの持ち主でしたし……。海外で戦うから、もっと経験のある強い選手と戦うことになると覚悟していたので。でも、戦績も少ない相手だと分かって本当にチャンスなのでインパクトが残る試合をしようと思っていました。そう考えると舞い上がってしまって、たくさん改良点があることは分かりました」

――改めてPXCで戦った感想を教えてください。

「緊張はしたのですが、戦っていて気持ち良かったです。お客さんも試合後に握手してくれたり、そういうなかで戦えたのは嬉しかったです」

――今後の試合予定は?

「今年は修斗の新人王トーナメントに出ているので、そこをまず取りたいです。新人王を取ってからのことは分からないですが、日本と海外の両方で戦ってキャリアを積んでいきたいです」

――このPXC出場を機に、これまで前例のなかったキャリアを積んでいけるかもしれないですね。

「目標はUFCでチャンピオンになる、そのためにやっているので他の選手がしていることと同じじゃなく、自分のやりかたでUFCを目指したいと思っています」

――UFCでチャンピオンになるには、今回セコンドに就いていた大塚隆史選手を練習で圧倒するぐらいでないと(笑)。

「めちゃくちゃ強いですし、普段からずっと一緒にやってもらっているので……。大塚さんも上を目指してやっているので、今はついていっている状態ですが、自分が引っ張れるぐらいになりたいです」

――この松嶋選手の言葉を打撃を見てくれている岩崎(達也)コーチも目にすると思います。

「もう、この試合に関しては間違いなく怒られます。帰るのが怖いです。でも、改善点があるということはノビシロがあるということなので、まだまだ自分を試合で出せていないので出せるように頑張ります」