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Interview UFC ケビン・クルーム ブログ ルーズベルト・ロバーツ 岡田遼

【Special】岡田遼が語りたい、UFCプレリミ戦─13─クルーム✖ロバーツ「クルームは修斗で戦っています」

【写真】執念の一本勝ちに岡田は何を想ったか (C)Zuffa/UFC

修斗暫定世界バンタム級チャンピオン岡田遼が岡田遼の語りたいUFCプレリミマッチ。

第13回は9月12日(土・現地時間)のUFN177で行われたライト級戦=ケビン・クルーム✖ルーズベルト・ロバーツ戦について話してもらった。


──過去1カ月、岡田選手が気になったUFCプレリミ1試合目は?

「ケビン・クルーム✖ルーズベルト・ロバーツです」

──また、なぜこの試合を?

「この試合を選んだ理由は1つだけで、ケビン・クルームって修斗で戦ったことがあるからなんです」

──そうだったのですか!? まるで記憶にないです。さすが学士シューターだけあって記憶力も抜群ですね。

「いえ、彼が安藤達也と戦った大会のメインで僕は石橋(佳大)選手と環太平洋王座を賭けて戦って負けているんです(※2016年11月12日)。その日に安藤達也がクルームに一本勝ちしていたから、記憶に残っていて。覚えていないですか?」

──いやぁ、申し訳ですが……まるで覚えていないです。安藤達也✖ケビン・クルームが組まれ、安藤選手が勝っていると。

「ハイ。2RにRNCを極めて。でも序盤戦のクルームは強かったです。控室のモニターで試合を見ていて、『強いガン黒人だな』って思ったのを覚えています。安藤からテイクダウンも奪っていますからね。最後はパンチをもらってバックチョークで負けたんですけど。それはまではクルームが攻勢でした」

──負けたので再来日もなかったのですが、きっと柏木さんの仕事ですね。良い外国人選手を呼んでいたと。

「そうですね、僕もクルームが修斗に来たあとにどうなったのか気にしていなかったですが、改めてチェックすると日本に来る前からTitan FCやAlash PRIDE、FNGとかで戦っていたんです」

──なんと!! カザフスタンやロシアで試合をしていたのですね。

「安藤戦のあともLFAやBellatorでも戦っていました」

──コロナ禍にあるからこその契約かと思いますが、しっかりとキャリアを積み続けていたからこそだったのですね。

「もともとは8月のUFCで代役出場の機会を得て契約できたみたいです。でも、ラスベガスに行ったけど試合はなくなっていた。それから2週後の大会で試合をしたんです」

──なんともタフですね。

「8月にFCAって団体のチャンピオンになって、そこでUFCのオファーを貰ったけど、流れて。2週間ぐらいで試合をした。相手のルーズベルトもジム・ミラーには負けましたが、UFCで4勝1敗だった選手ですからね。本当にタフです」

──安藤選手がフェザー級の時に試合をしていて、今回はライト級での出場を飲んだということですね。

「だから、この試合でもかなりの身長差がありましたよね。急に決まった試合で、本来の階級でもないのに出て……ワンチャンスをモノにするんだっていう気迫がすさまじかったです。T-REXっていうギロチンの極めたとき、あれは執念が伝わってきて素晴らしかったです」

──2週間のショートノーティス、階級上。でも、やるしかないですよね。特にコロナ禍にあって、従来よりチャンスは広がっているわけですし。

「そうですよね……羨ましいです。僕も同じ階級でクルームぐらいの力の選手なら勝てると思っています。ただし、2つ上のライト級でオファーがあったらビビッてしまうでしょうね。それでもUFCで戦えるなら飛びつくでしょうけど……1階級上なら、当然やります」

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Interview Special UFC ESPN11 ジム・ミラー ブログ ルーズベルト・ロバーツ 青木真也

【Special】月刊、青木真也のこの一番:6月─その壱─ジム・ミラー✖ルーズベルト・ロバーツ

【写真】ファイターが認めるファイター。これは一番の誉め言葉だろう (C) Zuffa / UFC

過去1カ月に行われたMMAの試合から青木真也が気になった試合をピックアップして語る当企画。

背景、技術、格闘技観──青木のMMA論で深く、そして広くMMAを愉しみたい。そんな青木が選んだ2020年6月の一番、第一弾は20日に行われたUFC ESPN11からジム・ミラー✖ルーズベルト・ロバーツの一戦を、青木の近況説明後に語らおう。


──青木選手、今回は試合の話にいくまでに現状を少し聞かせてください。4月のRoad to ONE02の世羅選手との試合移行、最近は解説やジャッジ、仕掛け人での活躍はありましたが、MMAの活動の方はどのようなものでしょうか。

「格闘技に関しては何か、今は動かないと思っちゃっていますね」

──格闘技に関してはということは、格闘技以外は動いているということですか。

「プロレスなんかは無観客とか、後楽園ホールで500人の集客でも成り立たせることができるじゃないですか。チケットが6000円で500人入ると、300万のチケット収入があり、会場費とか放映料とか考えても回っちゃうんです。

それに僕も無観客とか放映料がないからギャラを下げてくださいっていうのがあっても、全て通していますしね」

──でもMMAはそういうわけにはいかないのではないですか。

「あっ、僕はもうソコも全然OKになっちゃっています」

──それでも一定のラインが存在しませんか、ファイトマネーに関しては。

「う~ん、そこですら抜けてしまっていますけどね」

──自分としては青木選手のファイトマネーに関しては、守って欲しい最低基準は持っていてほしいです。

「もちろん、そこもあるんです。僕がファイトマネーの減額を構わないと思っても、『青木ですら』という風にプロモーター側が持ちかけると、回りに影響が出てしまうじゃないですか。そうなると市場が崩壊してしまいますからね。そこは大事にしないといけない部分でもあります」

──その通りですね。でも、試合はしたいというのが選手であり、プロモーターも現状を乗り切る必要がある。

「いやぁ、難しいですよ。そこは……」

──この話題はまた別の機会に是非ともお聞かせください。

「ハイ、そうですよね……今月の一番をピックしないと、ですね」

──はい、2020年6月度の青木真也が選ぶ、この一番。最初の試合は?

「ジム・ミラー✖ルーズベルト・ロバーツです」

──おっ、ジム・ミラーですか。それは青木選手のミラー評が楽しみです。

「実際、この試合がどうこうではなくて……もうレコードがバケモノですよ。UFCに2008年からいて、最初は余り期待されたマッチアップはされていなかった。僕が注目し始めたのは、マーク・ボセックに勝った時かなぁ。ボセックって柔術好きにはたまらない選手で。ボセックに勝つって、相当強いんです。そうしたらチバウに勝って、その次にシャーウス・オリヴェイラにヒザ十字で一本勝ちしたんですよ。

そこからカマル・シャロルスをTKOして。僕がシャロルスと戦う前に、彼を研究するためにミラーの試合をチェックしましたね。それからベンソン・ヘンダーソンに負けて、でもメルヴィン・ギラードに勝って、で、次にネイト・ディアズに負ける

──いやぁ、とんでもない相手と戦い続けていますよ。それは……えげつない。

「でもパット・ヒーリーに負けた時に、少し落ちてきたかなって」

──勝ったヒーリーが、マリファナで引っ掛かりNCになった試合ですね。

「そうです、そうです。パット・ヒーリーも強かったですよねぇ。Strikeforceから来て、出場停止が明けた後も厳しい相手を当てられて切られてしまいましたけど……。

ジム・ミラーはとにかく戦績が凄いですよ。相手も半端ないし」

──ドナルド・セラーニと並ぶUFCで35試合。しかも、セラーニと違い主役ではないですからね。

「セラーニの試合って、メインを張ってファン受けしUFCから気に入られる。それとジム・ミラーがずっとUFCで戦うのは僕のなかでは違っていて。だって、ずっと脇役ですよ。打撃系じゃないのにファイト・オブ・ザ・ナイトを5試合とか獲っているし。

ジョー・ローゾンとジム・ミラーって、だからダブります。なんだろう……、とにかくジム・ミラーは凄いです。UFCでこれだけ長い間戦ってきて、頑丈そうだけど壊れている部分もあるだろうし……ジョー・ローゾンほど壊れていないとはいえ。

3年前とかも、ダスティン・ポイエー戦からダン・フッカー戦まで4連敗して、そのなかにはアンソニー・ペティス戦もある。いや、やっぱりもう凄いって言うしかないですよ。それでも戦い続けることができているのは、コンディションが良いのでしょうね。

それとちゃんとサブミッションを取っている。18試合ぐらいで一本勝ちして……彼は選手がリスペクトする選手。ミュージシャンズ・ミュージシャンってあるじゃないですか、ミュージシャンが認めたミュージシャン。歌や演奏が上手い、売り上げじゃなくて。

そこでいえばジム・ミラーはファイターズ・ファイターです。選手が認める選手ですよ。今では今回の相手のようにコンテンダーシリーズから上がってきた選手と戦い、普通に腕十字で一本勝ちする。ちゃんと取れている」

──常にUFCライト級戦線のワキを固めてきたようなキャリアですね。

「その選手の居場所があるのも、またUFCで。脇役でもスターです。きっと、そこそこのファイトマネーを貰えますよね。これだけ戦い続けていると」

──このルーズベルト戦は、勝利ボーナスも含めて20万8000ドルという資料があります。

「10万ドル&10万ドルかぁ。そこはUFCの凄さであり、回転の速いUFCでここまで残っているジム・ミラーの凄さです。この試合で、また生き残れましたし。それに他のプロモーションだったらチャンピオン級の実力者であることも間違いないですからね」

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Report UFC UFC ESPN11 ジム・ミラー ブログ ルーズベルト・ロバーツ

【UFC ESPN11】「タップ」、「タップ」、「タップ」。ロバーツがミラーの腕十字で断末魔の一本負け

<150ポンド契約/5分3R>
ジム・ミラー(米国)
Def.1R2分25秒by 腕十字
ルーズベルト・ロバーツ(米国

ノーコンテストを含めると、実にUFCで36戦目となるミラー。ロバーツが前蹴りを蹴った後でバランスを崩すと、飛び込むようにトップを取ったミラーは下からの仕掛けを捌いてハーフへ。ロバーツのブリッジにバックを狙ったミラーは、落とされそうになり腕十字へ。ミラーはここで、右足でロバーツの顔を刈る。ロバーツは立ち上がると同時に左ヒジが逆側に曲がる。右腕が伸びた左腕の下で制されていたためタップできないロバーツは、タップを連呼し試合は決した。

「僕はどこでも戦う。でもファンがいてくれてこそ、良い試合ができる。涙がでそうになるくらい、ファンの皆が恋しいよ」とミラーは話した。