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【Brave CF40】「スマートに戦いたい」──マカエフがユセフとの新鋭対決をTD&コントロールで勝利し10連勝

<フェザー級/5分3R>
モチャメド・マカエフ(オーストリア)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
シェイブ・ユセフ(英国)

長身のユセフに対し、マカエフが左右のフックを振るい左ジャブにローに合わせる。ジャブから右ハイを蹴っていったマカエフが、ジャブをヒット。続いて右ストレートから左ハイを繰り出すなど序盤からアグレッシブなマカエフに対し、ユセフは右ローを蹴っていく。ユセフはシングルレッグからケージにマカエフを押し込み左エルボーを見せる。

金網から離れたマカエフ、ユセフは左に回る。右カーフで体がよれたユセフが再びシングルレッグも、マカエフが足を抜く。左ミドル、左ボディを入れたユセフに対し、マカエフはダブルレッグで組みつきバックに回る。後方から足を払ってテイクダウンを狙うマカエフが、太腿にヒザを打ち続ける。さらに脹脛を蹴り、後方に寝転んで寝技に持ち込もうとする。その勢いで後方に回り立ち上がったユセフだが、マカエフはバックコントロールを続けており、豪快なバックスロ―で投げる。マカエフがバックコントロールのままラウンド終了を迎えた。

2R、ローの蹴り合いからジャブの差し合いを経て、ユセフがダブルでジャブを入れるとミドルを決める。組みついたマカエフは大きくリフトしてスラム、ユセフがクローズドガードを取る。ユセフは三角狙いから、腰を切って腕十字の機会を伺う。正対したマカエフは、右手首を取られ、これを振り払うとエルボーを打ちつける。足を一本抜いたマカエフだが、右腕を差したユセフはバックに回らせずスタンドへ。

直後にユセフが跳びヒザへ。距離が近ずくと、組み合いのなかでユセフのヒザがマカエフの顔面を捕える。マカエフはエルボーを返し、右フックもケージに押し込まれる。いなして中央を取り直したマカエフだったが、打撃の距離ではユセフが左ジャブ、右ロー、左フックと攻勢に出る。ならばとマカエフはダブルレッグでテイクダウン、スクランブルをがぶって潰し、ネッククランクから上を取り切る。背中をマットにつけたユセフは三角絞めを凌がれ、時間を迎えた。

打撃で攻勢のユセフだが、テイクダウンを取られる数が多く──逆転にはスタンドをキープする必要がある最終回──開始と同時にパンチを振るっていったマカエフは、タッチグローブをしようとしていたユセフにハグをして謝る。両者が離れ改めて、最後の5分間に臨む。

直後にマカエフはダブルレッグでテイクダウンを決め、スクランブルでバックへ。スラムから、立ち上がったユセフのバックを取り続けるマカエフはスイッチにも、肩に担ぎあげてスラム。倒され、バックを譲ってスタンドという状況が続くユセフは、後方に倒れ込んだマカエフに対し、ヒザ十字を狙う。すぐに足を引いて背中に回ったマカエフは腰をコントロールし、立たせては崩すという攻めを続ける。

ヒザ裏を蹴り、寝技を狙ったマカエフに対し、ユセフはここで胸を合わせることに成功し、初めてトップに。パウンドを打ち、スクランブルでバックを狙ったユセフだが、前方に落とされる。ここでバックに回ったマカエフは、再びヒザ裏を蹴り後方に倒れこんで寝技へ。

ついに両足をフックしたマカエフが、バックグラブに持ち込むとRNCを狙う。ユセフは手首を掴んで防ぎ、後方にパンチを打っていく。マカエフは股間の下でユセフを泳がせ、マウントへ。エルボーを被弾したユセフが腰を押して、スペースを作るとスクランブル。マカエフはバックを取り、持ち上げてスラムして試合を締めた。結果、ジャッジは3者とも30-27でマカエフを支持。

注目の新鋭対決をレスリング力で制したマカエフは「10連勝できて、エキサイトしている。でも絶対的にこんなものじゃない。僕はもっとできる。試合はどうなるか誰にも分からない。打撃じゃないけど、ずっとコントロールできた。ダメージを受けず、スマートに戦いたいんだ。これでフェザー級のナンバーワン・タイトルコンテンダーになっただろう。タイトルに挑戦したい。1カ月前の試合から家に戻らず、ストックホルムに来て調整していたからコンディションは良かった。ただ、ベルトが欲しい」と勝利者インタビューで話した。


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【Brave CF40】際という言葉が存在しないMMA、欧州若手対決モチャメド・マカエフ✖シェイブ・ユセフ

【写真】左がユセフで、右がマカエフ。公称では身長差は3センチだが、決してそんなことはないだろう。そこの身長の違いが如何に勝負に関係してくるのか見ものだ (C)BRAVE CF

Brave CF40が今夜、24日(月・現地時間)にスウェーデンのストックホルムで行われ23日(日・同)に計量が行われた。

ルーマニア2連戦から、スウェーデンでの大会は4戦目。2カ月で6度目のイベント開催となったブレイブだが、今回も開催国スウェーデン人ファイターは3選手で、このほかオーストリアから2選手、英国、ドイツ、スイス、トルコ、ルーマニアと欧州全域から10名のファイターが出場する。

とはいっても何世紀にもわたり民族が行き来し、またアジアの植民地政策時代に欧州に渡ったアジア系移民も世代を超えて現地に根付いており、国籍と民族が違うケースは当然となっている。今大会のメイン、空位のフェザー級のベルトに近づくための生き残り合戦となる新鋭対決モチャメド・マカエフとシェイブ・ユセフも、前者がオーストリア国籍のチェチェン人ファイターで、後者はパキスタン系英国人選手だ。


キャリア9勝0敗、20歳のマカエフは7月27日のルーマニア・ブカレスト大会で、チプリアン・マリシを2R終了時点で試合続行不可能に追い込みTKO勝ちを収めたばかりだ。粗さの残るボクシングとレスリングを融合させ、ケージレスリングやスクランブルで強さも見せるマカエフの組み&パンチ=ダーティボクシングは強力無比。まさに北カフカースの戦闘民族を思わせる攻撃力といえる。

対して25歳のユセフは2016年のIMMAFアマチュアMMAフェザー級世界王者で、アマMMA戦績は10勝0敗、プロデビューはACBの英国大会だ。ACBで3勝1敗という成績を残し、米国のローカルプロモーションを経て昨年12月のサウジアラビア大会でブレイブCFデビューし、今回が2試合目になる。IMMAFで結果を残した選手らしく、キック、レスリング、柔術と穴はない。ユセフは足を取るテイクダウンと共に反り投げのような豪快な投げ、そしてタイ・クリンチからヒザ&エルボーと流れるようなMMAを見せる。

なかでもエルボーはスタンドだけでなくグラウンドでもユセフの重要な武器となっている。長身のユセフは首相撲からのヒザからのエルボーの連係で、マカエフに土をつける可能性は決して低くない。一方、マカエフはその身長の差を逆手にとって懐に飛び込み、テイクダウン&スクランブルで疲弊させ、バックコントロール&フックもしくはアッパーで勝利を手することもあるだろう。両者揃ってベースが何かという概念のないウェルラウンダー、そして「際」という言葉が存在しないMMAを見せる──そんな欧州の新鋭対決といえる。

■Brave CF40計量結果

<フェザー級/5分3R>
モチャメド・マカエフ:66.2キロ
シェイブ・ユセフ:66.1キロ

<98キロ契約/5分3R>
アントン・トゥルチャル:97.8キロ
イボ・アスラン:97.6キロ

<ウェルター級/5分3R>
ダーヴィド・ヤーコブソン:77.5キロ
コルネリュ・ロタル・ラスカル:77.3キロ

<72キロ契約/5分3R>
フセイン・カジマゴマエフ:71.6キロ
スヴェン・フォルエンバッハー:70.5キロ

<ヘビー級/5分3R>
スボミニミール・キャリ:101.5キロ
ファティ・アクタス:108.5キロ

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Brave CF36 Other MMA Result トッド・スタウト ブログ マティス・ザハロフ モチャメド・マカエフ

【Brave CF36】試合結果 2週連続のブカレスト大会はハチャメチャ抑え気味で気になる新鋭も登場

【写真】Brave CFカードのオープニングマッチで勝利したマティス・ザハロフは見事な打撃を披露、今後に注目だ(C)BRAVE CF

27日(月・現地時間)にXFCとの合同興行で活動再開第2弾=ルーマニア・ブカレスト大会2週目となるBrave CF36がルーマニアのブカレストにあるベラリアHで開催された。

2週連続のブカレスト大会は前週よりもクオリティの高いカードとなっていたが、直前になったのカードも変更がメインであった。そして代役がMMA未経験のキックボクサーという1週間前と同じ力技が見られトッド・スタウトがクリスティアン・コンスタンティノフに圧勝した。

セミに登場のルーマニア・ウェルター級最強の誉れ高いイオン・ソルドゥは、まるでフルコンタクト空手のようなケンポーカラテ流の打撃でリードするも、ケビン・ルアートにまさかの逆転KOを負けを喫した。

今大会の質を良くしたのは第1試合と第2試合に出場したマティス・ザハロフと、第2試合出場のモチャメド・マカエフだ。ザハロフはアイルランド在住のラトヴィア人ファイターで、見事な打撃を披露し、カムザット・チマエフの従弟でIMMAF欧州王者から鳴り物入りでプロとなったビラル・ティプサエフに2戦目で黒星を与えた。

一方、マカエフはオーストリア在住のチェチェン人選手で、パワフルなボクシングを披露しチブリアン・マリシが3R前のインターバルで続行不可能となり、キャリア9連勝としている。

また前半戦として組まれたRXFでは第1試合に先週のBrave CF34でギロチンで秒殺されたマリアン・オラルがメチャぶりな出場で、マウント・エルボーでTKO勝ちを収めている。RXF最終試合はケンポーカラテ出身ながら寝技を駆使して戦ったダミアン・ザハリアが、アンドレイ・ヴァシンカにギロチンチョークで極めてプロ初陣を飾っている。

Brave CF36
<103.5キロ契約/5分3R>
○トッド・スタウト(トリニダードトバコ)1R2分12秒
TKO
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×クリスティアン・コンスタンティノフ(モルドヴァ)
<ウェルター級/5分3R>
○ケビン・ルアート(スイス)1R3分40秒
TKO
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×イオン・ソルドゥ(ルーマニア)
<72キロ契約/5分3R>
○マチェク・ギエルシェウスキー(ポーランド)1R1分08秒
TKO
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×ボグダン・ミハイ・スル(ルーマニア)
<フェザー級/5分3R>
○モチャメド・マカエフ(オーストリア)2R5分00秒
TKO
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×チプリアン・マリシ(ルーマニア)
<バンタム級/5分3R>
○マティス・ザハロフ(ラトヴィア)3R
判定
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×ビラル・ティプサエフ(スウェーデン)
<ウェルター級/5分3R>
○ダミアン・ザハリア(ルーマニア)1R4分49秒
ギロチンチョーク
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×アンドレイ・ヴァシンカ(ルーマニア)
<ウェルター級/5分3R>
○シモン・ダニエル・ムレシャン(ルーマニア)3R
判定
×フローリン・ピルタ(ルーマニア)
<フェザー級/5分3R>
○フローリン・シュトルグリ(ルーマニア)3R
判定
×セルジオ・マリス(ルーマニア)
<キックボクシング・ライトヘビー級/3分3R>
○アンドリュー・テイト(英国)1R0分49秒
KO
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×ユリアン・ストルガリウ(ルーマニア)
<ウェルター級/5分3R>
○マリアン・オラル(ルーマニア)1R1分25秒
TKO
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×ジョージアン・タブラ(ルーマニア)
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Brave CF36 other MMA Report チプリアン・マリシ ブログ モチャメド・マカエフ

【Brave CF36】音楽の都に住むチェチェン人ファイター=マカエフが圧倒的なボクシングを披露し9連勝達成

<フェザー級/5分3R>
モチャメド・マカエフ(オーストリア)
Def.2R5分00秒by TKO
チプリアン・マリシ(ルーマニア)

オーストリア・ウィーン在住のチェチェン人選手マカエフが左ハイを見せ、マリシがワンツーで左フックを当てる。鋭いローを蹴ったマリシの右オーバーハンドに対し、マカエフが左フック、続いて右ストレートを入れる。

マカエフの右の蹴りをキャッチして、パンチを連打したマリシがスピニングバックフィスト。かわしたマカエフは間合いをはかり、前進に右フックを当てる。ジャブの相打ちに続き、左フック、そして右アッパーをマカエフが決める。近距離のボクシングで試合をリードしたマカエフは左ジャブを続け、右フックを振るう。流血のマリシが右を放つも、距離が遠い。

マカエフはローに左ジャブを当て、マリシがバランスを崩す。打撃がドタバタしてきたマリシだが、ここでダブルレッグへ。ケージを背にして耐え、回って離れたマカエフが右前蹴りを入れ、最後にシングルレッグへ。マリシが切り、初回が終わった。

2R、左に回るマリシに対し、マカエフはオーバーハンドとアッパーのコンビでプレッシャーを掛け、ワンツーを放つ。サークリングを使い、右オーバーハンドのマリシだが踏み込みが甘い。続くマリシの右ローに左フックを当てたマカエフが、ここから左フックを連続に打ち込み、ケージ際でバランスを崩したところでハイキックを狙う。左右のパンチを連打するマカエフに対し、マリシも左を打って間合を取り直す。

頭からぶつかるような右フック、そのままシングルに出たマリシだが、マカエフはこれを切ってジャブを続ける。さらに左フックから右ハイ、右アッパー、右オーバーハンドと猛攻に晒されたマリシがケージに詰まる。マカエフが飛びヒザを狙い、その後も攻め急ぐことなくワンツー、右アッパーをヒットさせる。

ジャブ、アッパー、右ヒザと一方的に攻めるマカエフはダブルレッグを切ると、右フックから右ハイへ。この蹴り終わりにマリシが右を返すが、マカエフの左ジャブが続く。右ストレートを2発入れ、ボディを殴ってアッパーを決めたマカエフが飛びヒザ、これをマリシがキャッチしたところでほぼ一方的だった2Rがタイムアップに。

と、レフェリーがインターバル中にマリシが試合続行不可能と判断し、モチェメド・マカエフがキャリア9連勝を決めた。「待ちたくない。すぐに……いつ、どこで、誰とでも戦う」とマカエフは話した。