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【Special】月刊、青木真也のこの一番:9月─その弐─コビントン×ウッドリー「ここが残っているのは」

【写真】レスラー対決、テイクダウンを決めたのはコビントンだった (C) Zuffa/UFC

過去1カ月に行われたMMAの試合から青木真也が気になった試合をピックアップして語る当企画。

背景、技術、格闘技観──青木のMMA論で深く、そして広くMMAを愉しみたい。そんな青木が選んだ2020年9月の一番、第2 弾は19日に開催されたUFN178からコルビー・コビントン✖タイロン・ウッドリーの一戦を語らおう。


──8 月の青木真也が選ぶ、この一番。2試合目は?

「コビントン✖ウッドリーですね。コビントンがいきなりダブルレッグでテイクダウンを決めた。アレが全てだと思います。あんな風にすぐに取れちゃうんだって。ウッドリーってD1レスラーなのに、MMAだとあんなに簡単にテイクダウンを取られる……こんなに差があるのかと驚かされました。

同時にローリー・マクドナルドと戦った時と同じぐらい、ウッドリーが動けていなかったです」

──この試合はアブドゥルバクヘヴァ✖サルナフスキーの対極にあるように感じました。ロシア人は5分✖5Rをガツガツとやり合っています。対して、コビントン✖ウッドリーは燃費合戦になっていました。

「ボクシングを軽くやって、一つのテイクダウンが大きくモノをいうという試合ですね。省エネファイトになるのは、USADAがテストをするようになって変わったというのはないですか」

──ACAにチェックがなく、ああいう試合になるかもしれないという点を差し引いても、コロナ禍のUFCの5Rはこの傾向が強いように感じます。

「そうですね、もたなくなっていますね。練習環境が整っていないというのはあったかもしれないですね。ウッドリーは優しい感じが出ています。もう、何が何でもという風になっていない。その気持ちは試合でも出ています。スクランブルすら応じなくて、馴れ合い感すらありました。『もうイージーで良いや』っていう」

──その割には試合前と試合後の方が、言葉のやり取りが盛んにあって。コビントンのトラッシュトークも、もうスクリプト感すらあってあまり乗れなかったです。

「それでもテイクダウンを取るんだってってのはありましたけど、そこからはコビントンもつまらないですからね(笑)。今のUFCウェルター級はしんどさがありますよ、この上がカマル・ウスマンですし。映えるファイターはウスマンやコビントンに消される。結果、ここが残っているのはどういうことだというのは示せているような気がします」

──ならアスクレンには劇的ではあったけど、躓かないで彼らと戦ってほしかったという想いも出てきます。

「そこはですね、レスリングは素晴らしくてもアスクレンはMMAにフォーカスしていないから、打撃でプレッシャーをかけることもできないし。コビントンとかウスマンはそれができているから、映える選手に勝てるわけですし。

MMAだとアスクレンは、ウスマンやコビントンにテイクダウンを奪われるかもしれないし。いえばウッドリーだって、レスリングだけだったらコビントンにテイクダウンされないかもしれない」

──この次の週のライトヘビー級とミドル級の世界戦が打撃で決着がついたのですが、レスリングという要素がないファイトでした。

「そうなんですよね。結局、打撃が強いレスラーは押し相撲ができる。打撃だけだと、それはないので凄い勝ち方をしていても、大切なところで勝てないということはでてくる。対して、押し相撲ができる選手は安定していますよね。

MMAならウッドリーがテイクダウンを奪われる。当たり前のことをコビントンとの試合でまた学習できました」

──その興味でウスマン✖コビントンも楽しめますか。

「ウスマンの方が打撃もレスリングもできるし、そこで勝ってきたコビントンがどうなるのか。策で返すのか、技術でごまかすことができるのか、そこは興味深いです。コビントンが上を取られて、『もっと動けよ』ってなるのか。それすらない、お互いが出ない試合になるかもしれないですし。

楽しむとすれば戦略的なことを考える。試合を見るだけでなく、試合前から楽しめる試合ですよ。その結果は『こうなるよな』ってことで終わったとしても。なんかサッカーみたいですよね、試合前に戦略が記事になる」

──確かにサッカーの専門誌はフォーメーションと出場予想選手を並べて、キープレイヤーなどプレビュー記事にページを割いています。

「そういうことですよね。MMAもそういう愉しみ方ができる。MMAを戦術、戦略、組み立て方で楽しめる。そういうフェーズに入ってきましたね(笑)」

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Report UFC UFN ESPN+36 UFN178 コルビー・コビントン タイロン・ウッドリー ブログ

【UFN178】最終回にワキ腹負傷のウッドリーが絶叫、攻勢だったコビントンがTKO勝ち収める

<ウェルター級/5分5R>
コルビー・コビントン(米国)
Def.5R1分19秒by TKO
タイロン・ウッドリー(米国)

ウッドリーが左ジャブ、そこにダブルレッグを合わせたコビントンがテイクダウンを早々に決める。クローズドガードを取ったウッドリーは、ケージ際で細かいパンチを受ける。ケージを背に立ち上がったウッドリーが、離れる。蹴りを織り交ぜるコビントン、ウッドリーは右ボディストレートを入れる。コビントンは左ミドルを返し、ワンツー、右フックを当てて組みつく。エルボーを当てて離れたコビントンが、左オーバーハンドからクリンチへ。ラウンド終了となった。

2R、右サイドキックを繰り出すコビントンが、ウッドリーの右オーバーハンドをかわす。コビントンは左を見せ、跳びヒザ狙いから組んでいく。受け身のファイトのウッドリーは、ヒザをボディに入れポジションを入れかえようとしたところで、離れたコビントンがすぐに組みに行く。切ったウッドリーはシングルレッグで尻もちをつかせるも、コビントンは直ちに起き上りケージにウッドリーを押し込む。

時間を置かず離れた両者、右ボディを入れたウッドリーだが、蹴りが急所に入ったか顔をしかめてケージ際に下がる。レフェリーが試合を止めず、コビントンが蹴りから間合を取り直す。ウッドリーはケージを蹴って右を当てるが、コビントンもハイから右ストレートをヒットさせる。続けてボディへ跳びヒザを入れたコビントン、互角の5分となった。

3R、ウッドリーはここまでコビントンを動かせていたのか、どのように戦い方を変えてくるのか注目だ。しかし、開始直後にコビントンにアイポークがあり試合が中断する。時間をしっかりと置いて再開後、ウッドリーが手数を増やし距離を詰める。コビントンも下がらず、打ち合いに応じ蹴りや左フックを打っていく。右を当てたコビントン、ここで組んでケージへ。シングルを切ったウッドリーは、残り2分で2度ポジションを入れ替えた結果押し込まれ状態が続く。差し合い、コツコツパンチは残り10秒まで続き、一旦は離れるもコビントンの左エルボーから胸を合わせラウンド終了となった。

5R戦の燃費競争、最近のUFCで目立ってきた試合──セコンドからも「ドント・ビー・レイジー」という指示がコビントンに与えられる。4R、ウッドリーが右ミドルを2発、コビントンはパンチを見せてダブルレッグへ。ケージを背に5フィンガーギロチンで防御していたウッドリーは、これが外れるとテイクダウンを奪われる。

右腕を差すが、立ち上がることができず背中をつかされたウッドリーはパウンドを打たれクローズドガードを取る。コビントンはエルボーを落とし、ウッドリーが右目じりをカット。右のパンチに勢いが出てきたコビントンが、左のエルボーと打ち分け攻め込む。ここは明確なコビントンのラウンドとなり、ウッドリーは追い込まれた。

最終回、蹴りっぱなしのようなローを見せたウッドリーは、左ジャブにダブルレッグを合わされる。一旦は切りながら、すぐにシングルで押し込まれギロチンを狙いつつ倒されたウッドリーが大声を挙げる。左ワキを負傷したようで、試合はあっけない幕切れに。

勢いよくベルトへの挑戦、カマル・ウスマンへの挑戦をコビントンは叫んだ。


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UFN ESPN+36 UFN178 カムザット・チマエフ コルビー・コビントン タイロン・ウッドリー デイモン・ジャクソン ドナルド・セラーニ ニコ・プライス ブログ マッケンジー・ダーン 未分類

【UFN178】計量終了 攻めのレスリングが見たいコビントン✖ウッドリー。北米で真価問われるチマエフ

【写真】トラッシュトーク以上にレスリングの攻防が楽しみなメイン。攻めのレスリングが見たい (C)Zuffa/UFC

19日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFN178:UFN on ESPN+36「Covington vs Woodley」の計量が行われている。

コルビー・コビントン✖タイロン・ウッドリーのウェルター級戦を筆頭に、セミではドナルド・セラーニ✖ニコ・プライスの安定の好勝負間違いないというカードが上位に用意された。


要注目は北米初進出、7月のファイトアイランド大会マンスリー=4週間で2勝を挙げたニューカマーのカムザット・チマエフがジェラルド・マーシャートと、UAEで見せた強さが北米MMAで結果を残してきたファイター相手にも見せることができるのかが見ものだ。

この他、ジョニー・ウォーカー、ママ2年目を迎えるマッケンジー・ダーンがそれぞれライアン・スポーンとランダ・マルコスと戦う試合がメインカードに組み込まれている。

またLegacy FCフェザー級王者からUFC参戦をした際には1敗でリリースされ、その後はLFAで再生されPFLと契約も1戦1敗──再びLFAで勝利し、代役出場ながら3度目の正直でメジャー初勝利を狙う試合も気になるところだ。

■視聴方法(予定)
9月20日(日・日本時間)
午前6時~UFC FIGHT PASS

■対戦カード

<ウェルター級/5分5R>
コルビー・コビントン: 171ポンド(77.56キロ)
タイロン・ウッドリー: 171ポンド(77.56キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ドナルド・セラーニ: 170.5ポンド(77.34キロ)
ニコ・プライス: 170.5ポンド(77.34キロ)

<ミドル級/5分3R>
カムザット・チマエフ: 185.5ポンド(84.14キロ)
ジェラルド・マーシャート: 186ポンド(84.37キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ジョニー・ウォーカー: 205.5ポンド(93.21キロ)
ライアン・スポーン: 205.5ポンド(93.21キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
マッケンジー・ダーン: 115ポンド(52.16キロ)
ランダ・マルコス: 115.5ポンド(52.38キロ)

<ミドル級/5分3R>
ケヴィン・ホランド: 185ポンド(83.91キロ)
ダレン・スチュアート: 185.5ポンド(84.14キロ)

<フライ級/5分3R>
ジョーダン・エスピノーサ: 126ポンド(57.15キロ)
ダヴィッド・ドヴォルザーク: 125.5ポンド(56.92キロ)

<フェザー級/5分3R>
ミルサッド・ベキッチ: 144.5ポンド(65.54キロ)
デイモン・ジャクソン: 145.5ポンド(66.0キロ)

<女子フライ級/5分3R>
マイラ・ブエノ・シウバ: 125.5ポンド(56.92キロ)
マラ・ボレラ: 125ポンド(56.7キロ)

<女子バンタム級/5分3R>
サラ・アルファー: 135.5ポンド(61.46キロ)
ジェシカ・ローズ・クラーク: 135ポンド(61.24キロ)

<フェザー級/5分3R>
デリック・マイナー: 146ポンド(66.22キロ)
TJ・ララミー: 145ポンド(65.77キロ)

<バンタム級/5分3R>
ランディ・コスタ: 135ポンド(61.24キロ)
ジャーニー・ニューソン: 135.5ポンド(61.46キロ)

<バンタム級/5分3R>
タイソン・ナム: 134.5ポンド(61.0キロ)
アーウィン・リヴェラ: 135.5ポンド(61.46キロ)