カテゴリー
45 LFA LFA179 MMA MMAPLANET o カイオ・マシャード キック フィリッピ・オリヴェイラ ボクシング

【LFA179】キックボクシング&TDのマシャードをヒザ&ヒジでフィリッピ・オリヴェイラが下す

<フェザー級/5分3R>
フィリッピ・オリヴェイラ(ブラジル)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
カイオ・マシャード(ブラジル)

ジャブから右を出し合う両者。近い距離で拳が交換する。左前蹴りのオリヴェイラに左フックを入れたマシャードは、左ローからワンツーで前に出る。サークリングでかわしたオリヴェイラに対し、マシャードはボディから顔面とフックを入れる。リーチで優るオリヴェイラだが、マシャードは構わず懐に入り接近戦で右ボディを打ち込む。続いてマシャードがハイから距離を詰めると、オリヴェイラがヒザ蹴りからエルボーを連打する。動きを止めたように見えたマシャードが、パンチを打ち返すが距離がオリヴェイラか。

ジャブを受けて下がったところで跳びヒザを入れたオリヴェイラは、後方に崩れたマシャードの立ち上がりながらのシングルレッグを潰してエルボーを側頭部に連打する。離れたオリヴェイラはステップインからワンツー、そして右ローを蹴る。ややパンチが大振りになりかけていたマシャードが修正し、ショートのコンビを決める。オリヴェイラは近づくとヒザ蹴りも、マシャードがダブルレッグを決めたところでアクションが多い初回が終わった。

ドクターがマシャードのアゴをチェックし2Rへ。足を使うオリヴェイラの左インローにもマシャードは圧を掛けて右から左のコンビで前に出る。ジャブ、三日月のマシャードだがオリヴェイラもリーチが生きる距離でジャブ、近寄られると首相撲からヒザを狙う。オリヴェイラはジャブ、頭を振って制空権を築こうとする。ワンツーからスリーとショートのコンビでボディを殴ったマシャードに対し、オリヴェイラは右ヒジを打ち込む。

鼻をカットし流血が目立つマシャードは、MMAグローブのキックような距離で戦うが、オリヴェイラも右ミドル蹴り込む。パンチをブロックするマシャード、そのタイミングでオリヴェイラがエルボーを狙う。両者、疲れも見える中でオリヴェイラが右カーフを2発入れてラウンド終了に。

最終回開始前にもドクターチャックが行なわれ、マシャードの鼻の傷は問題ないと判断された。ダブルでテイクダウンを狙ったマシャードだが、オリヴェイラが切ってジャブからストレート、腹にもストレートを入れる。再度、ダブルレッグを仕掛けたマシャードはドライブからテイクダウンを決める。足を挟みにいったマシャードに対し、オリヴェイラはケージを使って背中をつかされないようにする。

ケージを背負って座った状態のオリヴェイラの両足を束ねたマシャードが、左のパンチを入れると背中に回る。マシャードはボディトライアングルを取りパンチを入れてRNCをセットする。腹ばいになったオリヴェイラが上を向き直すと、ケージを背負ったマシャードがRNCを狙いつつパンチを入れる。残り1分、アゴを守り胸を合わせようと暴れるオリヴェイラを後方から殴るマシャードは、右腕を制してRNCも時間はなく――最後に胸を合わせたオリヴェイラが立ち上がりタイムアップを迎えた。

初回はオリヴェイラ、3Rはマシャードで絶対だ。2Rが勝負の分かれ目となるが、オリヴェイラが優勢だったことは否めない。最終回がビッグラウンドになる可能性もあるが――果たして、オリヴェイラが29-28を三票集め判定勝ちを手にした。


The post 【LFA179】キックボクシング&TDのマシャードをヒザ&ヒジでフィリッピ・オリヴェイラが下す first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
o キック

修斗240323:セミファイナル・結城大樹 vs. 椿飛鳥

フェザー級5分3R。

両者オーソドックスでローおの蹴り合い。椿のカーフキックで足が流れた結城だが、タックルに入りケージに押し込むと両脇を差して背中でクラッチする。押し込みながら肩パンチを入れる結城。右脇を差し返した椿に対し、結城は椿の右足へのシングルレッグから、左足も掴んでテイクダウンを狙いながらスタンドでバックに回る。ケージを使って向き直った椿。結城離れた。パンチで出ていく椿だが、再び結城が組み付いてケージに押し込むと、椿の右足を抱えてテイクダウンを狙う。離して四つで押し込むが、椿が首相撲を狙うと離れる。椿がカーフキックをヒット。蹴られてその場で一回転した結城。椿がジャブから右ストレート、左ボディを打ち込む。さらにカーフキック。足が流れた結城。椿がさらにカーフを蹴ると、明らかに効いた様子を見せて距離を取る。追いかけてカーフを蹴ると結城は自ら倒れ込みダウン。立たせた椿。1R終了のホーン。

2R。結城はすぐにタックルに入るとスタンドでバックに回った。背中に乗った結城が四の字でロックすると、背負われた体勢でチョークを狙う。椿は結城の左腕を掴んでディフェンスするが、結城は右腕で殴りながら首に手を巻いていく。足のクラッチが外れて降りた結城だが、すぐにタックルへ。またバックに回ったが、椿は正対すると引き剥がし離れた。距離を詰める椿に結城がタックル。椿が首をギロチンに捕らえると、結城は自ら下になり外す。椿がハーフから鉄槌・ヒジを入れる。結城は下からホールドしてしのごうとする。拮抗した2Rが終了。

3R。椿がプレッシャーをかけるとケージ際まで下がった結城。椿は結城のパンチの間合いの外からインロー、カーフを蹴る。ジャブを出す結城だがカーフを効かされた左足の踏み込みがなく届いていない。タックルに入るが切られた。椿カーフキック。ジャブを放つ結城に対し、顔を叩いて殴ってこいと挑発する椿。結城またタックルに入るが、がぶった椿が首をギロチンに抱える。結城自ら下になり外した。ハーフで押さえ込む椿。結城はバックを取らせて立ち上がるとケージ際で正対したが、椿が外掛けでテイクダウン。ハーフで固めた椿。タイムアップ。

判定三者29-28で椿判定勝ち。

世界ランキング1位の結城を破った椿は試合後のマイクでタイトルマッチを要求。

カテゴリー
o キック

修斗240323:第5試合・平川智也 vs. 川北晏生

バンタム級5分3R。

サウスポーの平川に対し川北はオーソドックス。ジャブで距離を測る平川。上背で上回る川北だが、平川は慎重に距離を取り、飛び込んでパンチを打ち込む。飛び込んだところで川北のパンチがヒット。川北がプレッシャーを強める。平川カーフキック。右を入れた川北。組みに行く。四つでケージに押し込もうとしたが、入れ替えて押し込んだのは平川。押し込んで頭を付けながらヒザを入れる平川。川北は押し返して引き剥がし離れる。残り30秒。踏み込んでヒザを腹に打ち込んだ平川だが、打ち終わりに川北の右フックをもらいバランスを崩した。1R終了のホーン。

2R。すぐにタックルに入る川北だが、入れ替えた平川が金網に押し込む。ダブルレッグを狙ったが、川北がダースチョークに抱えて後方に投げる。クラッチしたまま平川の体をまたいでマウントの体勢で絞める。レフェリーがチェックすると平川が落ちておりストップ!

2R1分2秒、川北のテクニカル一本勝ち。

カテゴリー
45 MMA MMAPLANET o RIZIN RIZIN LANDMARK09 キック ホベルト・サトシ・ソウザ 中村K太郎

【RIZIN LANDMARK09】まさかの打撃オンリー。右ハイ→サッカーボール→連打でサトシがK太郎をKO

【写真】K太郎が打撃戦を挑む可能性は十分に考えられた。しかしサトシが打撃オンリーで戦うとは想定しづらかった(C)RIZIN FF

<ライト級/5分3R>
ホベルト・サトシ・ソウザ(ブラジル)
Def.1R1分43秒 by TKO
中村K太郎(日本)

サウスポーのK太郎がジワリジワリと距離を詰める。右ハイを見せたサトシもプレスをかけ直すが、やはりK太郎が前に出てサトシにケージを背負わせる。しかしサトシのワンツーがK太郎のアゴを捉えた。K太郎が距離を詰めると右を浴びせるサトシ。さらに右ハイを決めるとK太郎がダウン。すかさずサトシが連打を浴びせ、サッカーボールキックも当てた。立ち上がったK太郎にサトシがパンチを連打すると、K太郎サイドがストップを要求した。


The post 【RIZIN LANDMARK09】まさかの打撃オンリー。右ハイ→サッカーボール→連打でサトシがK太郎をKO first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
AB o キック

RIZIN LANDMARK9:メインイベント・ホベルト・サトシ・ソウザ vs. 中村K太郎

ライト級。

サトシの右ハイでぐらついたK太郎。尻もちをついたところでシングルレッグに入るが、サトシ切ってパウンド連打!さらにサッカーボールキック!レフェリー止めてもいいが流している。立ったK太郎だがなおもパンチでラッシュするサトシ。打たれるK太郎を見てサブレフェリーからバトンが投げ込まれKO!

カテゴリー
45 MMA MMAPLANET o RIZIN RIZIN LANDMARK09 キック 武田光司 萩原京平

【RIZIN LANDMARK09】武田がバックコントロールで萩原に判定勝利。フェザー級初戦を飾る

<フェザー級/5分3R>
武田光司(日本)
Def.3-0
萩原京平(日本)

サウスポーの武田がケージ内をサークリングする。萩原はジャブを見せつつ右ミドル、武田も左ストレートで飛び込む。萩原は右の前蹴りを見せながら前に出て、右ストレートと左フック。距離が離れると再び前蹴りを飛ばし、スピニングバックキックも見せる。武田が左ストレートから組み付いて、武田をケージに押し込む。

ここで四つの攻防になると、萩原のヒザ蹴りがローブローとなり、試合が中断。武田はローブローのダメージで立ち上がることができない。なんとか武田も立ち上がり、用意された椅子に座って回復を待つと、萩原にイエローカートが提示され、四つの攻防から試合再開となった。武田は萩原の体を前に振ってバックにつくとヒザ蹴り。萩原が正対するも、武田が再びバックについてラウンド終了となった。

2R、武田が前後左右にステップし、左ストレート、ニータップを狙う。萩原はそこに右のテンカオを合わせる。一瞬動きが止まった武田だが、すぐに前に出て萩原をケージに押し込む。左腕を差した武田がテイクダウンを狙うが、ここでブレイクとなる。再開後、武田が左ストレート、萩原も右ストレート。武田がシングルレッグで組み付くが、萩原が離れる。萩原が右の前蹴り、武田の左ストレートに右アッパー、右ストレートを当てる。

武田はダブルレッグに入り、萩原が右手を入れてスイッチを狙うが、武田もそれをさせずにケージに押し込んでバックへ。萩原は腰を上げてスタンドをキープし、武田が持ち上げてテイクダウンするが、萩原もグラウンドに持ち込ませずに立ち上がる。武田はスタンドでバックコントロールしてボディと顔面にヒザ蹴り。萩原の立ち際に右ハイを蹴ると、萩原も左フックを連打する。

3R、武田がパンチのプレッシャーをかけて、萩原のヒジをもらってもケージに押し込む。ボディロックとダブルレッグを混ぜつつ、両差しでテイクダウンしてバックにつく。スタンドをキープする萩原だが、武田は細かく崩して足・腹・顔面にヒザ蹴りを入れる。リフトしてのテイクダウンも狙いつつ、萩原が正対するとダブルレッグ、バックコントロールを繰り返す。

武田がバックコントロールしている状態でレフェリーがブレイク。武田はすぐにダブルレッグで組みつき、萩原が投げを決めるが、武田もすぐに体を起こしてバックへ。RNCを狙いつつ、バックコントロールして試合を終えた。1Rに強烈なローブローを受けた武田だったが、その後はケージレスリング&バックコントロールで萩原に判定勝利。試合後、武田は「くそみたいな試合して申し訳ない。チ●コが痛いわ。ありがとうございました」と語った。


The post 【RIZIN LANDMARK09】武田がバックコントロールで萩原に判定勝利。フェザー級初戦を飾る first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 DEEP DEEP JEWELS DEEP JEWELS44 MMA MMAPLANET o ちびさい KYOKA キック ケイト・ロータス パク・シユン 伊澤星花 古瀬美月 山崎桃子 彩綺 斎藤 桐生祐子 海外 熊谷麻理奈 須田萌里

【DEEP JEWELS44】古瀬美月戦へ。ブレイキングダウン出身、彩綺「毎日練習しているって当たり前だから」

【写真】ブレイキングダウン出身だから試合が組まれる――なんて言わせない気持ちの持ち主(C)SHOJIRO KAMEIKE

24日(日)、東京都港区のニューピアホールで開催されるDEEP JEWELS44で、彩綺が古瀬美月と対戦する。
Text by Shojiro Kameike

ブレイキングダウンを経てDEEPジュエルスでプロデビューした彩綺は、ここまで1勝2敗だ。2戦目は竹林愛瑠にKO勝ちを収めたものの、続く須田萌里戦ではわずか49秒で敗れている。まだプロとして確かな実績を残すことができているわけではない。それでも彼女の言葉の中に、現在の女子MMAで必要な言霊が感じられた。


――本日は和術慧舟會HEARTSでインタビューを行っています。彩綺選手は現在フリーランスということですが、HEARTSが練習場所のひとつなのですか。

「はい。もともと格闘技を始めてブレイキングダウンからDEEPジュエルスに出るようになった時、私はタイにいたんです。だから日本でMMAの練習環境がなくて。その時、タイにいらっしゃっていた渋谷莉孔さんに『日本で試合が決まっているけど、セコンドもいない。練習場所もない。MMAの練習もできていない』と相談したら、その場で渋谷さんが大沢(ケンジHEARTS代表)さんに電話してくださって。『来週あたり一人連れて行きます』と――そこからHEARTSに通って、大沢さんに指導してもらうようになりました」

――なるほど。まずはタイで格闘技を始めた経緯からお願いします。

「大学に通って幼稚園の先生になるための資格を取って、一応企業からも内定はもらっていたんですよ。でも日本で働きたくないなぁと思っていたところに、大学のゼミの先生から『タイの幼稚園が空いているよ』と言われて。その場で親に電話して『タイに行ってくるわ』って決めました(笑)。私は父が日本人で母は台湾人で、海外に行くことに対して特に抵抗もなく『良いじゃん、行ってきなよ』と」

――現地の幼稚園というのは、日本人のお子さん向けだったのですか。

「そうです。日本からタイに駐在しているご家庭とか、タイで会社を経営している方のお子さんが多かったですね。最終的には日本に帰るから、子供には日本の教育を受けさせたいという子たちが通う幼稚園でした。で、幼稚園に勤務している時に、メチャクチャ太っちゃったんですよ。タイって、ごはん美味しいじゃないですか(笑)」

――アハハハ。

「私はずっとバレーボールをやっていて、大学でも4年間やっていたんですよ。運動ありきの人生を歩んできて、それがタイで初めて運動をしない生活を送っていると……『あれ? 人ってこんなに簡単に太るんだ!』って。だからダイエットのためにムエタイを始めました。タイに行って3年目ぐらい、25歳ぐらいの時ですね」

――現地でムエタイの試合にも出場したのですか。

「バンコクのクルーダムジムというところに通っていて、始めて4カ月で『試合に出てみないか?』と言われました。それでヘッドギア、サポーター、レガース有りの試合に出て、TKO勝ちしました。私はタイでバレーボールのコミュニティに入っていたので、その友人たちが試合を観に来てくれて、当日のメインイベントよりも私の試合が盛り上がりましたよ。私自身も大学までずっと部活をやっていて、その時は目標がないことに不安を覚えるようにもなっていたので、試合に出て良かったなと思いました。あとはクインテッドにも出ていた柔術家の市川奈々美さんがバンコクにいて、市川さんから柔術を教わっていました」

――ムエタイ+柔術で本格的にMMAを……。

「いえ。今考えると、当時は何をモチベーションに練習していたかは分からないです。でもちょうどその頃に、ちょうどその頃に日本でブレイキングダウンが人気になったじゃないですか。たまたま書類を送ったら受かり、出場することになって。ブレイキングダウンに出たことが縁で、今のようにDEEPジュエルスに出させてもらうようになりました」

――急激な変化ですね。

「でもブレイクダウンの中心は男子で、女子の出番は続かなかったんですよね。でも私も遊びでMMAをやるつもりはなくて。そうしたらDEEPジュエルスの関係者に声を掛けていただいて、日本のジムの練習に参加させてもらうようになったんですよ。当時はまだタイにいて、タイからブレイキングダウンもDEEPジュエルスのデビュー戦も出ていました。当時は大変でしたね。コロナ禍なのでPCR検査を受けて、いろいろ確認して――という」

――彩綺選手はブレイキングダウンに出たあと、どうしたいという希望はあったのですか。

「なんか……正直、ブレイキングダウンの女子って見ていられないじゃないですか」

――……。

「いや、本当に。自分からすると『この子たちって次は何を目指して生きていくんだろうか?』という感じでした。実際プロになったのは私と対戦した土木ネキぐらいで。私とは覚悟が違うんじゃないか、と収録現場でも思っていましたね。他の人と喋ることもなかったし。

私は、ブレイキングダウンに出ることが決まってからは『この試合次第で、自分の人生が変わる』という覚悟を持って挑んでいました。ムエタイを始めてから現地の幼稚園も退職していたんですよ。コロナ禍で幼稚園も、どんどん閉鎖していきました。授業もリモートになっていって……。でも幼稚園はお子さんを直接お預かりすることに意味があるわけで。それがリモートって『私たちがいる意味ある?』と。なんか自分の存在意義みたいなのも見失っている時期でしたね」

――ずっとバレーボールをやってきていて、格闘技を始めて、改めて体を動かすことに対する喜びがあったのではないですか。

「う~ん。私って大学時代は落ちこぼれだったんですよ。周りは春高バレーに出場した子や、大学を卒業したら実業団に入るような子もいて。私は試合に出られないのに練習を続けていた状態でした。すると4年生になるとメンタル面でもたなくなるんですよね。私は試合のメンバーに選ばれない。どんどん後輩たちに抜かれていく。

でも格闘技って個人競技だから、練習していればオファーはもらえるじゃないですか。そこにプライドとかは関係なく、泥臭くても練習していればオファーはもらえる。自分次第で試合に出ることができる、という点に喜びはありましたよね」

――根っからのスポーツマンなのですね。SNSで目立って試合に出る、ということではなく……。

「アハハハ。大切なのは、ソレではないので」

――ブレイキングダウンに出て、知名度は上がりましたか。

「知名度というか、私ってタイにいたじゃないですか。昔からの友人からすると、消息不明みたいな感じだったんですよ。それが4年ぶりに日本に帰ってきて、髪の毛の色も変わっているし、驚かれましたね(笑)。いろんな友人が連絡をくれました。そこから、いろんな人との繋がりで――日本でMMAを始めたら、DEEPジュエルスの関係者からも『すぐにプロでやれるよ』と言われて出場が決まりました」

――ずっとバレーをやってきただけに、身体能力の素養はあったでしょうね。

「でもMMAはやればやるほど難しいですよ。最初の頃は感覚でやっていて、自分は何ができて何ができていないかも分からない。何ができないかを相手に説明できなかったです。今は何ができているわけでもなく、何ができないかを必死に説明できるようにはなりました。アハハハ」

――ではブレイキングダウンを経て、DEEPジュエルスというプロの舞台でMMAを戦うようになった時の印象を教えてください。

「何て言うんでしょうね? なんか会場がシラケちゃっている時があるんですよ。なかには『発表会感覚でやっているんじゃないかな?』と思うこともあって。もちろん全員じゃないけど……もっとお客さんを取り込もうという考えはないのかな、と感じたりはしますね」

――少なくとも彩綺選手のように「ここで人生が変わる。人生を変える」と思って試合に臨んでいるようには見えないわけですか。

「そうかもしれないですね。たとえば『毎日練習やってきました。試合で発揮できるように頑張ります』みたいなことを言いますよね。『いやいや、練習するのは当たり前だから。その自己満足みたいな発言は何だよ』と内心は思っています(笑)。

ファイターだから勝つことを目指すのも当然で、そのうえで自分に何ができるのか。デビュー戦は判定勝ちで。9月の2戦目は『今までの女子ではなかった試合をします』とアピールして、結果は相手のアゴを粉砕してKO勝ちでした。それで大会MVPをもらった時に、『私がやりたかったのはコレなんだ』と思いました。別に自分が女子MMAを背負うとか、そういうことでは一切なくて。自分がやりたいことができていると感じて、『須田萌里選手と対戦したい』と伝えて、いざ試合が実現したら49秒で負けてしまいました(苦笑)。あんまり言いたくはないけど、経験の差は大きかったです」

――どのような点に経験の差を感じたのでしょうか。

「引き込まれることも想定していたし、腕を極めに来ることも分かってはいました。私も練習はしてきたものの、どこかで『腕を極められるかもしれない。首を取られるかもしれない』という不安があって。そんな自分が49秒間の中で露わになってしまいました。

『MMAって、こういうことなんだな』と思いましたね。2戦目でKO勝ちした時は、ほぼほぼ組んでいないんですよ。でも須田戦は引き込まれて、パッと終わってしまいました。須田選手にしてみれば、引き込んで極めに行けば確実に勝てる。その選択をしたのも当然です。やっぱり格闘技って残酷なものだよなぁ、って」

――残酷、ですか。

「どれだけ練習していても、試合は49秒で終わることもあって。だけど勝った時の喜びって、世界が変わるような感じですから。勝ちと負けって天と地ほどの差で――これがMMAなんだなって思いました。私はまだプロ3戦で、その差を体験できたことは大きいです。

だから須田戦のあとも寝技はしっかり練習してきましたし、打撃もやっています。それは当たり前なんだけど……何て言うんでしょうね。自分がもっと自信を持って戦えるように、つくり上げています。だから……とにかく良い試合します! 私のことを知っている人も、知らない人も私のファンになるような試合をしますから。今大会で一番の試合を見せます」

■視聴方法(予定)
3月24日(日)
午後5時05分~DEEP/DEEP JEWELSメンバーシップ、サムライTV、U-NEXT

■ 対戦カード

<DEEP JEWELSアトム級選手権試合/5分3R>
[王者]パク・シユン(韓国)
[挑戦者] 伊澤星花(日本)

<49キロ契約/5分3R>
桐生祐子(日本)
ケイト・ロータス(日本)

<49キロ契約/5分2R>
古瀬美月(日本)
彩綺(日本)

<フライ級/5分2R>
奥富夕夏(日本)
斎藤百湖(日本)

<ミクロ級/5分2R>
山崎桃子(日本)
LIBBY(韓国)

<バンタム級/5分2R>
熊谷麻理奈(日本)
細谷ちーこ(日本)

<ミクロ級/5分2R>
ちびさい KYOKA(日本)
MAHINA(日本)

<キック52キロ契約/2分2R>
島村優花(日本)
せりな(日本

<フライ級/5分2R>
谷山瞳(日本)
鈴木”BOSS”遥(日本)

The post 【DEEP JEWELS44】古瀬美月戦へ。ブレイキングダウン出身、彩綺「毎日練習しているって当たり前だから」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 MMA MMAPLANET o RIZIN RIZIN LANDMARK09 キック ブアカーオ・バンチャメーク

【RIZIN LANDMARK09】ブアカーオ、右ストレートで木村を2RKO。試合後に安保がブアカーオに再戦要求

<キック74キロ契約/3分3R>
ブアカーオ・バンチャメーク(タイ)
Def.2R1分10秒by KO
木村“フィリップ”ミノル(ブラジル)

木村がジャブと左ボディ、左フックから左ボディとパンチをまとめる。ブアカーオもガードして右フック。木村はブアカーオがガードを固めるところに右フックからパンチをまとめ、ケージを背負うブアカーオに連打をまとめる。距離をとったブアカーオは前蹴りと左ミドル。木村は再び左フックを連打する。

ブアカーオはインローから右ストレート、前蹴り。木村も左フックを返すが、ブアカーオは木村の前足にローを集める。ここも木村は密着して左フックを連打。ブアカーオはガードを固めて左のテンカオを木村のボディに突き刺し、ケージを背負う木村をヒザ蹴りで攻める。木村は左フックと左ボディ。ブアカーオは右ロー、木村は飛び込みの左フックを狙う。

2R、木村はジャブ、ブアカーオもインローと前蹴り、右ロー。木村はそのローに左フックを狙い、ブアカーオのガードの上から右フックを叩きつける。ブアカーオも強烈な左ボディで木村の動きを止めると、木村をケージに詰めてヒザ蹴りを連打。これで木村の腰が落ちる。なんとか踏みとどまった木村だが、ブアカーオは右ローと前蹴り、そこからワンツー。右ストレートで木村の顔面を打ち抜いてKO勝利を収めた。

試合後、ブアカーオは「記憶に残る試合が出来たと思います。私はまだ強いです!」とマイク。そこにRIZINでブアカーオと引き分けた安保がケージに上がり「もう一回俺と戦ってくれませんか?」と再戦要求すると、ブアカーオもそれに応じる姿勢を見せた。


The post 【RIZIN LANDMARK09】ブアカーオ、右ストレートで木村を2RKO。試合後に安保がブアカーオに再戦要求 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 MMA MMAPLANET o RIZIN RIZIN LANDMARK09 アルマン・アシモフ キック 中村優作

【RIZIN LANDMARK09】変則キャッチ戦で勝ち筋見えた中村優作が、しっかり体重超過のアシモフ下す

<61キロ契約/5分3R>
中村優作(日本)
Def.3-0
アルマン・アシモフ(カザフスタン)

アシモフは計量を失敗し、当日午後12時半に61キロ以上リカバリーをしないという条件をクリアしキャッチウェイト&中村が勝った場合のみ公式記録となる変則マッチ。

まず左ローを蹴った中村が間合いを取る。ローをバックステップでかわしたアシモフがジリジリと距離を詰め、ワンツーで中村に尻餅をつかせる。アシモフの右に右オーバーハンドを合わせた中村が組んでケージに押し込む。動きがなくブレイクが掛かると、間合いの測りあいのなかで左ジャブを両者が繰り出す。右が交錯し、離れた中村。追うアシモフがワンツーを振るう。アシモフは左ボディを入れ、ジャブを見せて右を伸ばす。ケージ前を移動する中村に対し、アシモフが右を思い切り踏みこむが胸に当たり、最後の右ハイを空振りし時間となった。

2R、ワンツーで右オーバーハンドの中村だが、当たりは浅い。ローに右を合わされた中村は、続いて左を受けてケージ前に詰まる。それでも右のカウンターを狙う中村は、再び右を受ける。アシモフも右オーバーハンドをかわすと、左が飛んでくるというなかで中村もよくパンチをかわしている。アシモフは組まれても逆にケージに押し込み、細かいヒザを使う。

ブレイクが入り、距離を取り直した両者。ジャブを突き合い、中村のワンツーは空振りも左インローを蹴る。アシモフはバックキックを繰り出したが、そこまで接近戦にはいかない。中村は右カーフを蹴り、右ストレートや右オーバーハンドもかわす。アシモフは後ろ回し蹴りも軸が乱れ、スタミナをロスしてきたか。

最終回、中村は右カーフ、左インローを蹴る。バックキックのアシモフだが、やはりこれ以上距離は詰めない。ここからアシモフのボディとフック、左ストレートと拳が届く位置のパンチも、中村は左ジャブを当てる。バックキックで姿勢を乱したアシモフが下になる。立ったままローを蹴る中村は足を捌いて、ハーフで抑える。頭を抱えたアシモフだが、これは極まる態勢にはない。逆に中村がパスからサイドで抑え、ニーインベリーからマウントを伺う。

アシモフのブリッジにしっかりと対応しスタンドに戻った中村がダブルレッグでケージに押し込み時間を使う。2度と3度とポジションが入れ替わり、残り35秒でブレイク。直後に中村が左ミドルを決め、変則ルールのなかでしっかりと勝ち筋を掴み判定勝ちを手にした。


The post 【RIZIN LANDMARK09】変則キャッチ戦で勝ち筋見えた中村優作が、しっかり体重超過のアシモフ下す first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
o キック

RIZIN LANDMARK9:第1試合・中村優作 vs. アルマン・アシモフ

フライ級だったがアシモフが計量で2.4kg超過。当日計量実施の上、キャッチウェイトに。判定50%減点の上、アシモフが負けた場合のみ公式戦となる。

プレッシャーをかけてくるアシモフだが、中村がカーフを入れる。右で飛び込んだアシモフ。ヒットはしなかったと思うが、バランスを崩した中村。すぐ立った。アシモフが飛び込むタイミングでタックルで組み付いた中村。ダブルアンダーフック。しかし動きがなく即ブレイク。アシモフワンツー。ケージを背負っている中村。右オーバーハンドで出た中村。アシモフもカウンターを狙っている。カーフの蹴り合い。ゴング。

2R。また詰めてくるアシモフ。先にローを入れていく中村だが、アシモフがケージを背負った中村に右を打ち込む。サークリングする中村。また飛び込んでの右がヒット。アシモフ右オーバーハンドで飛び込んでいく。ケージ際に張り付いかされている中村。アシモフの右オーバーハンドをかわしたが、アシモフそのまま組み付いてクラッチ。レフェリー早めのブレイク。また右で飛び込むアシモフだが、左をカウンターでヒットさせる中村。ケージを背負う中村にバックスピンキックを放つアシモフ。カーフを蹴る中村。パンチで出たアシモフだが、中村かわした。ゴング。

3R。右ボディから左フックを入れたアシモフ。また飛び込んで右。バックスピンキックを放ったアシモフだが、中村がブロックするとスリップダウン。下から蹴るアシモフ。中村ハーフで押さえ込んだ。アシモフは下から首を抱えるだけ。中村パスしてサイドに。アシモフ下からホールドするのみ。グラウンドはさっぱりか?ブリッジで返して立ったアシモフ。大振りのパンチで出るが中村かわしてタックルへ。ケージに押し込む。ブレイク。残り30秒。パンチで出たアシモフを組み止めた中村。タイムアップ。

50%の減点があるため、少なくともダメージを与えなければアシモフの勝ちはなかったが、特になく判定3-0で中村勝利。

実際のジャッジでは一者のみアシモフにアグレッシブをつけていたが、三者ともジェネラルシップは中村。